建設学科の2011年度卒業《設計》の紹介

ものつくり大学技能工芸学部建設学科の2011年度の卒業研究・設計・制作発表会が、先日行われました。

ものつくり大学の建設学科では、卒業研究卒業設計卒業制作の3種類を発表しています。
その中で今回は、卒業設計》の代表的な4つの作品を紹介します。

画像をクリックすると、画像を大きく表示できます。
画像が表示されたあとは、どこでもクリックすると画像を閉じることができます。

Human link

-まちとひとを紡ぐ「ててて」な空間-

「Human link」設計図近年、人と町の間に活気がない。

個人の余暇活動が多様化し、職縁や世代を超えた新しい人間関係が生まれている。
その一方、生活するうえで欠かせなかった身近な「周囲」との交流が希薄になり、たとえ近所であってもお互いの生活にあまり干渉しない付き合い方が望まれている。
このことから個人的な人とのつながりは親和的であるが、相対的に見た人間関係の空白部分は増えている。
人と町との交流の変化を踏まえて心と町の隙間を埋めるような提案をする。

深谷地方では驚いたり、感動したときに「てぇー!」と言う方言が存在する。さらに驚いたときには「て」を連発する。本計画では驚きが連鎖するような「ててて」な空間を計画した。

Human link写真

黒白(こくはく)

-死者の伝えたい物-

「黒白」写真1黒白設計図 2011年、東日本大震災をはじめとし数多の災害がこの日本を襲った。それらにより突然多くの人の命が伝えたいことを伝えられぬままこの世を去っていった。

生きることはすなわち、日々の告白である。しかし、死んでしまってはそれができない。

また今後の日本では死亡者/ 出生率の比率が反転し、死というものが日常化していく。それにも関わらず、現行の葬送空間では心行くまでの死者との会話の時間が用意されていない。

本計画では、故人が残された人々に伝えたいことが何かを瞑想する葬送空間を提案する。

「黒白」写真2

sikiri

-暮らしの目印-

「sikiri」設計図近年、自動車社会は人々の行動範囲を拡大したものの、同時に商店街の衰退という都市問題も生み出してしまいました。商店街の衰退は、地域コミュニティーの分散・個別化に繋がります。

計画地を埼玉県深谷市に設定し、町における新たな焦点を「暮らしの目印」とし、それを生成する装置を<sikiri>として提案します。
<sikiri>は、歩行空間における5つの要素を持ったヒューマンスケールな目印です。また、<sikiri>は人々の「歩」の空間を演出し、地域コミュニティーのカケラを生成します。

2011年3月11日に発生した、東日本大震災は、私に地域コミュニティーの重要性を再認識させました。本計画によって歩行空間におけるコミュニケーションが誘発され、地域コミュニティーの活性化に繋がればと考えています。

「sikiri」写真

本列車

-街を紡ぐにぎやかな公共図書館-

本列車_写真日本人の図書館に対するイメージは『静かに過ごす場所』というのが定着していると考えられる。音を立ててしまっただけで罪悪感を感じてしまうような静かすぎる空間を私は不自然に感じた。

そこで、デンマークにあるにぎやかで活気溢れる公共図書館を知り、日本の図書館にはないサービスや取り組みを見習う事で静かな図書館というだけでなく、コミュニケーションを大切にした公共図書館を提案する。

本列車_01本列車_02本列車_03

卒業制作の作品を学校内に展示

他にも卒業制作の作品を学校内に多く展示しています。
見学は自由にできますので是非、自分の目で見て確かめてはいかがでしょうか。

校門から見てすぐ左にある本部棟

校門のすぐ左にある本部棟に作品を展示中

本部棟室内

本部棟室内の展示

研究・設計・制作
建設棟の廊下

建設棟の廊下

カテゴリー: 卒業設計 タグ: , , , パーマリンク