地域貢献
大学間および地域との連携による埼玉県加須市古民家再生プロジェクト
埼玉県加須市油井ケ島は、屋敷森の点在する農村風景を保っていますが、後継者問題・耕作放棄地・廃屋等がこの地域にも広がりつつあります。2013年2月にものつくり大学三原研究室、工学院大学木下研究室、法政大学渡辺研究室の3大学3研究室の協働で新井家および石井家の実測調査を行い、報告書・実測図面集としてまとめました。実測調査を手掛かりに3研究室の学生たちは、古民家改修および再生の提案を検討し、改修設計案、模型作成からセルフビルドによる施工まで大工作業や左官の漆喰塗り壁作業など専門職である非常勤講師や教員の指導を受け、設計および施工に取り組み2015年3月に竣工いたしました。
本改修工事は、内壁が漆喰塗り、外壁を中塗り土仕上げとし伝統的な自然素材と工法を採用して歴史性に配慮しました。本プロジェクトは、「大学連携と地域連携」という手法で地域を再生する可能性を示すことができ、これらのことが評価され、第11回日本漆喰協会作品賞を受賞いたしました。 |