都立大のリノベーション | House Renovation in Toritsudai

敷地:東京都目黒区
用途:専用住宅(改修)
延床面積:92.06㎡
施工:月造、ライフ・プランニング商店建築研究所

この住宅はRC造マンション1室のリノベーション(改修)計画です。広々としたLDKと親密なスケールの個室群を求められた為、その2つのエリアを石で出来た屈曲する壁で分け、明るく開放的な空間と小さく閉じた空間という2つの性格の異なるゾーンを作り出しています。
まず南面の大開口側にリビングダイニングゾーンを配置し、北側の小窓が2つある側に個室を配置しました。リノベーションで窓の位置が変更できないため、現在の窓の位置をもとに必要な個室面積をとっていくと自然とリビングダイニング側に凹凸が生まれます。その凹凸をどちらが表や裏になる訳でもなく、両側のバランスをとりながら繋いでいくことによって岩山のようなかたちの壁が生まれ、その起伏と存在感が人の居場所をつくる拠り所となるような存在になることを意図しています。多角形平面の可動収納も広いリビングダイニングを分割し、場所をあたえる役割を果たしています。
天井は既存のコンクリート現しに白の吹付け塗装をして、床材や建具現場塗装の濃淡やアンティークと新品の家具などとの新旧のバランスをとることにより新しいものと古いものが自然に調和するよう考えています。

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