執筆コラム 3分間でわかるドラッカー [214]
−「経営学の巨人」の名言・至言(週刊ダイヤモンド)

組織の全員が 自ら変化を引き起こす チェンジ・エージェントたれ
『ネクスト・ソサエティ』より



「組織が生き残りかつ成功するには、チェンジ・エージェント
すなわち変革の機関とならなければならない。
変化をマネジメントする最善の方法が、自ら変化をつくりだすことである」
(『ネクスト・ソサエティ』)

 ということは、変化が常態であるこの激動の時代にあって、
生き残るためには、自ら変化を引き起こさなければならないということで
ある。自らチェンジ・エージェントたれということである。

ジェットコースターの後部座席に深々と腰を下していたのでは、
恐怖は募るばかりである。常にスリルを楽しむ心境にあるためには、
最前席で腰を宙に浮かせなければならない。
組織もまた、時代の最先端にあって自ら変化を引き起こすとき、
主役として変化を楽しむことができる。

 しかも、ドラッカーによれば、そのための方法はあるという。

 第一に、成功していないものはすべて廃棄していくことである。

 第二に、あらゆる製品、サービス、プロセスを”カイゼン”していくこと
 である。

 第三に、あらゆる成功を追求して、新たな展開を図っていくことである。

 第四に、体系的にイノベーションを行っていくことである。

そして第五に、思考態度を根本から変えることである。

「チェンジ・エージェントたるための要点は、組織全体の思考態度を
変えることである。全員が、変化を脅威でなくチャンスとして捉えるようになることである」(『ネクスト・ソサエティ』)




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