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イノベーションと起業家精神が常に必要な理由 |
『イノベーションと起業家精神』より |
「われわれは、人の手によるあらゆるものが、歳をとり、硬直化し、陳腐化し、苦しみに変わることを知っている。かくして経済と同様に社会においても、あるいは事業と同様に社会的サービスにおいても、イノベーションと起業家精神が必要となる」」(『イノベーションと起業家精神』) ドラッカーは、人の手によるものに絶対のものはないとする。したがって永遠のものもないとする。あらゆるものがやがて陳腐化する。そして進歩する。それが文明というものである。 だからあらゆるものにイノベーションと起業家精神が必要となる。しかも常時必要となる。 イノベーションと起業家精神が力を発揮するのは、それが全国一律でなく、この製品、この政策、この社会的サービスというように、個別かつ段階的に行なわれるからである。 暫定的であって、期待した成果、必要な成果をもたらさなければ、変えたりやめたり、抵抗されるからだ。言い換えれば、教条的でなく現実的であり、壮大でなく着実だからである。 たとえ大勢の優れた人たちが年月かけてつくり上げたものであっても、見直しと組み立て直しは常に必要であるという。今のわが国でいうならば、構造改革とその着実な実現である。 「われわれが必要としているものは、イノベーションと起業家精神が当たり前のものとして存在し、継続していく起業家社会である」(『イノベーションと起業家精神』) |
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