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マネジメントチームという組織の骨格 |
『マネジメント【エッセンシャル版】』より |
「皮膚が骨格に進化することはない。両者は発生源の異なる器官である。組織は、ある一定の規模と複雑さに達するや、マネジメントを必要とする。マネジメントチームという骨格が、オーナー兼起業家という皮膚と交替する」(マネジメント【エッセンシャル版】』) マネジメントは発生学的には、小さな事業のオーナーが、一人では果たせなくなった仕事を助手たちに代理させることから生まれる。そして事業の成長、すなわち量的な変化が、マネジメントチームを必要とするようになる。そこにもたらされる変化は、質的な変化である。 複数の人間が協力して、多様な課題を同時に遂行する必要が生じたとき、組織はマネジメントチームを必要とする。マネジメントチームを欠くとき、組織は管理不能となり、計画は実行に移されなくなる。 製品が優れ、従業員が有能かつ献身的であっても、またボスが権力と魅力を兼ね備えていても、組織はマネジメントチームという骨格を持つように変身しない限り、失敗を重ね、停滞し、坂を下る。 マネジメントの仕事はあまりに多く、あまりに複雑であり、たとえ中小の組織であっても、一人の人間が助手を使ってこなすことはできない。 「経営書や組織論が何といおうと、優れたマネジメントを行っている企業にワンマン社長はいない。それらの企業は、チームとしてのCEOをもっている」(『現代の経営』) |
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