|
流通チャネルや消費者行動を変える eコマース |
『ネクスト・ソサエティ』より |
「何が eコマースに乗り、何が乗らないかはわからない。流通チャネルとはそういうものである」(『ネクスト・ソサエティ』) 地元の食品店からスーパーへという流通チャネルの転換についても、それが与えるインパクトの中身は、なかなか明らかにならなかった。 流通チャネルの変化は、誰が顧客かを変える。顧客がどのように買うかだけでなく、何を買うかを変える。消費者行動を変え、貯蓄パターンを変え、産業構造を変える。ひと言で言えば、流通チャネルの変化は経済全体を変える。 ドラッカーは、まもなく eコマースが従来型のグローバル企業を駆逐するという。 eコマースによる生産、サービス、修理、保全には、今日のものとは異質の組織を必要とする。異質の思考、異質の事業の定義、異質のトップマネジメントを必要とする。 今日、ほとんどの事業において、配達は後方支援業務としての日常業務の一つにすぎない。問題が起こらない限り、定型の業務にすぎない。 ところが eコマースでは、配達が差別化の最大の武器になる。決定的に重要なコアコンピタンスとなる。 「これまでの企業活動では販売は生産の僕だった。生産されたものを売らせてもらっていた。そのためのコストセンターだった。これに対し eコマースでは、販売は配達できるものは何でも売る」(『ネクスト・ソサエティ』) |
![]() |
コラムリストへ戻る | ![]() |
![]() |
前へ | | | 次へ | ![]() |
![]() |