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マネジメントで社員の幸せと企業の存在意義が決まる |
ドラッカー名著集『現代の経営』[上]より |
「マネジメントとは、事業に命を吹き込むダイナミックな存在である」(ドラッカー名著集『現代の経営』[上]) ドラッカーは、続けてこう言っている。マネジメントとは、まぎれもなく、産業社会における主導的な存在である。マネジメントが主導的な機関として出現したこと自体が、人類史上、画期的な出来事である。 ドラッカーの問題意識は、産業社会は成立するか、企業は人を幸せにするかにあった。その答えが、「成立する」「幸せにする」だった。そして、それを可能にする主役となるべきものが、マネジメントだった。こうしてマネジメントが、文明の担い手となった。 それは、単なるカネ儲けの手段ではなかった。数式モデルとデータによるゲームまがいのものでもなかった。 ドラッカーが教えてくれたものは、気高きもの、堂々たるものとしてのマネジメントだった。ドラッカーは、企業とそのマネジメントの成否が、社会の行方を左右するとした。このドラッカーの言葉に勇気づけられ、経営の指針としてきた経営者は多い。 ドラッカーは、こうしてマネジメントを深化集大成し、本書『現代の経営』によって、マネジメントの発明者、マネジメントの父と仰がれるようになった。 「文明が存続するかぎり、マネジメントは、基本的かつ支配的な機関として残る。それは、近代経済の特性および企業のニーズからして不可欠のものである」(『現代の経営』) |
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