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「ミッションは何か」 ミッションが定まれば取るべき行動は明らかである |
ドラッカー名著集『非営利組織の経営』より |
「考えるべきは、ミッションは何かである。ミッションの価値は、正しい行動をもたらすことにある」 (ドラッカー名著集『非営利組織の経営』) ドラッカーが好きな"ミッション"の例は、かつての通信販売会社シアーズのものだという。 「われわれのミッションは、農家のためにバイヤー役を務めることである」。 このミッションの下では、取るべき行動は明らかである。農家が必要とする優れた製品を安く安全確実に提供すればよい。 ドラッカーは、病院の救急治療室のミッションの検討に手を貸したことがある。答えは「患者を安心させること」だった。 だがそのためには、一分以内に診察しなければならなかった。それがミッションであり、ミッションに続く行動だった。 それが患者を安心させる唯一の道だった。 ドラッカーは、非営利組織(NPO)の活動が重要だから、その発展に力を入れた。しかしそれだけではなかった。企業の手本になるから、 非営利組織のマネジメントにも力を入れた。 そして、非営利組織にとって最も重要であり、かつ企業が学ぶべき最も重要なことが、ミッションを持ち、そこから行動を導くことだった。 「ミッションは、行動本位たるべきものである。さもなければ、単なる意図に終わる。ミッションとは、組織に働く者全員が、自らの貢献を知りうるようにするものでなければならない。」(『非営利組織の経営』) |
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