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知識を身につけ 何百年かに一度の 転換期を生き抜け |
『P.F.ドラッカー経営論』より |
「何百年かに一度、際立った転換が行われる。社会は歴史の境界を越える。次の新しい時代のために身繕いをする」 (『P.F.ドラッカー経営論』) こうして社会は、世界観を変え、価値観を変え、政治と社会と経済の構造を変える。そして五〇年後あるいは六〇年後には、新しい社会へと生まれ変わる。 一九六〇年代の半ば、ドラッカーは、政治、経済などあらゆるものがいっせいに変わり始めたことを察知し、「数百年に一度の転換期が始まった」と確信した。 そしてこの転換期を、地底の奥深くのプレートが動き、群発地震が起きるさまにたとえて、「断絶」と名づけ紹介した。 ドラッカーによると、今度の転換期が六五年頃に始まり、二〇一五年あるいは二五年頃まで続くという。 今日その転換期が残り二〇年を切り、いよいよクライマックスを迎えている。 その後に訪れるものは何か。 知識社会である。 したがって、何百年かに一度の転換に遭遇した者がなすべきことは、知識を身につけることである。なぜならこの転換そのものが、知識によって起こされているものだからである。 転換後の社会は、知識のある者のみが生き残り、縦横に活躍する社会となる。ドラッカーは、それを今から教えてくれている。 「新しい社会では、個人にとっても、経済全体にとっても、知識が中心的な資源となる」(『P.F.ドラッカー経営論』) |
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