ものつくり大学の1年 ― もっくん日記
ものつくり大学の1年を、もっくん日記」と題し、学生の見た目で紹介していきます。学生は1年間 の大学生活で色々な活動に参加し、成長していきます。ぜひ、その様子をご覧ください。 随時書き溜めたものを、毎月更新していきますので、よろしくお願いします。
今日は、大学本部棟2階の大会議室でインターンシップ成果発表会が行われたんだ。40日間のインターンシップを終えた、製造学科の3年生と建設学科2年生を代表して、各学科3人、計6人が成果発表を行った。発表会に参加した企業は約20社で、感想や意見が出されて、今後のインターンシップ制度の改善につなげていくんだって。学生たちは、緊張気味だったけど、40日の長期にわたる社会経験に加え、企業の方々を前に発表を行ったことは、貴重な経験となったと思う。きっと、今後の大学生活や就職活動に活かされるはずだ。
2011年3月3日(木)
今日、午後3時前に地震が発生。ものつくり大でも大きな揺れがありました。震度5。大学構内にいた学生、教職員はみな、建物の外に避難。その後も余震が続いていたけど、ようやく少し落ち着いたところで建物内に戻ることができたんだけど、停電。携帯電話もつながらず、状況がよく分からない。とにかく、大学内にいた人はみな無事で、建物・施設・設備もすべて無事。学生が授業でつくった橋や住宅、復元中の寺院などもすべて無事。学生の製作物が無事だったことはホントに良かった。ただ、電気と電話がダメで情報がない。ラジオでやっと、東北を震源とする大地震ということがわかった。 自宅に帰ってから、少しずつ情報が伝わってきた。東北地方の三陸を中心に広範囲にわたって大きな地震があり、海岸では津波災害で甚大な被害が出ているってことだ。想像を超える大きな被害になりそうだ。被災地のみなさまに心よりのお見舞いを申し上げることは当然だけど、とにかく心配だ。
今日は、ものつくり大の卒業式だ。計画停電で電気は使えない。会場の体育館内には発電機によって屋外用ライトを点灯し、停電の中、卒業式が挙行された。式に先立って、被災され犠牲となった方々に対し、黙祷。質素で慎ましい卒業式だったけど、卒業生にとっては、思い出としてずっと心に残ることだろう。式の受付には募金箱が設置され、ものつくり大として、被災地への義援金募金が始まった。また、計画停電以外でも、できる限りの節電を行っている。ものつくり大のある埼玉県北部でも、ほとんどガソリンは手に入らないし、確かに不便ではある。屋根瓦が落ちたり、塀が倒れたり、少々壊れた家はたくさんある。でも、被災地の状況を考えたら、日本中がひとつとなって、節電・支援といった協力をみんなでやっていかなくちゃだよね。