ものつくり大学は開学20周年を迎えるにあたり、10年後20年後の新たな「ものつくり大学」を目指し、「IOT Vision Compass 2030」を策定しました。
2020年4月に「進化する技・深化する知」をブランドスローガンとして制定しました。「技」と「知」は、テクノロジストにとって欠かすことのできない両輪であり、同時に私たちの教育にかける熱い思いを表しています。
このブランドスローガンを旗印に、私たちは常に技術・技能の進化と、知識を深めていくための努力を惜しまず、学生、地域社会、産業界に対して、「技」と「知」を提供していかなければならないと考えています。
梅原猛初代総長は、「ものとひと」、「精神と肉体」、「理論と実践」がそれぞれ一体となった「知行合一」の教育を行うのが、ものつくり大学であると高い理想をお持ちでした。それは、Technology、Skill、Knowledgeそれぞれを学び、深めるだけのスペシャリストを育てるのではなく、この三位一体の交わりに位置づけられる力と、さらにマネジメント力を身に付けた新しいテクノロジストの育成を目指すものでした。
「IOT Vision Compass 2030」では、開学からの高い理想を礎えに次の4つの分野を2030年までに達成すべき目標と制定し、その実現を宣言しました。
特に、教育研究の分野において、今後も時代のニーズに即したテクノロジストを輩出するために、次の4つを教育研究の目標とします。
ものづくりを次世代に継承することは、地域社会や産業界の発展に欠かすことはできません。そのために、Technology、Skill、Knowledgeの三位一体に位置づけられる力と、さらにマネジメント力を身に付けた「新しいテクノロジスト」の輩出と「進化する技・深化する知」を追求し続け、これまで以上になくてはならない、必要とされる唯一無二の大学を目指します。
本学は「社会に貢献する教育研究」や「時代の要請に応える人材の育成」拠点として活発な活動を続けていますが、それに比例して必要な財源も増えています。
今後も魅力ある大学として、引き続き社会貢献、人材輩出を安定して行うためには、時代に即応した新しい教育研究設備の導入や既存の設備の更新は不可欠であり、寄付による財源基盤の強化が必要となっています。
ぜひ本学の取り組みにご賛同いただき、特段のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
本学のブランドカラーである茜色をベースに、数字と大学名英文表記を略した欧文の組み合わせとしました。
「20」(20周年)+「IOT」(Institute of Technologists)、この二つを合体させ、先人が築き上げてきた歴史への感謝と本学をこれからも進化発展させることの意思の同時性を表わしています。