ベトナム ハノイ都市建築調査

岡田研究室にて、ベトナム ハノイ周辺へ都市建築調査に行ってきました。

ヴォ・チョン・ギア アーキテクツをはじめとする現代建築と、歴史的な街並み、伝統建築をめぐり歩いてきました。

 

 

「バンブーウィング」と呼ばれる、ホテル内にあるレストラン。

ヴォ・チョン・ギア・アーキテクツはヴェトナムを拠点に国際的に活動する建築設計事務所で、主宰者のヴォ・チョン・ギアは東京大学大学院で内藤廣に建築を学んでいます。ベトナムは日本のように寒暖差がなく熱帯気候のため、通風と遮熱に配慮しているが気密性が低い建築が多く、日本の建築にとっても参考になる点と大きく異なる点がありました。

植栽も建築の一部のように考えられているのも印象的でした。池も建築環境を成り立たせるものとして計画されています。

また、設計とともに施工についても合わせて考えられているようで、ものつくり大学としても参考になる点が多かったです。

 

もう1件の、ハノイ近郊ニンビンに建つリゾートホテル内のヴェナダレストランへ。

こちらは巨大竹細工の神殿のような造りで、圧倒的な存在感です。しかし通風と遮熱から考慮された形状としては一貫しています。

ニンビン省チャンアンは巨大な石灰岩による地形と遺跡でも知られ、世界遺産に指定されています。

奇岩群の狭間に寺院が点在する不思議な光景です。ベトナムは仏教寺院が多いですが、自然との関係性のとり方など日本との共通性も感じます。

 

そしてハノイ36通りと呼ばれる、旧市街の歴史的地域へ。

この一帯は36の組合によって支えられていました。組合はそれぞれ銀を売る店であったり、線香を売る店、漢方を売る店、金物屋、ブリキ製品、墓石、竹製品、などさまざま。通りは同業組合ごとに区分されていたので、通り名も組合の名がつけられて分かりやすくなっています。改修を経つつもその構成が残されており、まさに生きている歴史地区です。

そしてドンスアン市場へ。お土産を値段交渉するゼミ生たち。

 

ゼミ生たちが予約してくれた、旧市街のど真ん中に建つホテル。初日は設備の工事で近隣のホテルを紹介されるなどありましたが、快適に過ごせました。

 

 

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