実践的 熱・流体工学 研究室

Research

研究紹介

〈ブレードコーティングに関する研究〉

ブレード下の流れ.jpgブレード下の流れ
 高粘度流体のハケ塗りを工業的にはブレードコーティングと呼びます.我々はこれまでこの途工方式によって生じる流れの性質を膜厚と圧力に注目して調べてきました.
 今後はブレードより下流に生成する液膜自由表面流れの安定性に着目し,ストリーク(皺)を作らない条件を研究してゆく予定です.

〈フリークーリングに関する研究〉

_NowPrinting.jpg冷却塔性能線図
 ここで言うフリークーリングとは,冷凍機を用いずに冷却塔によって冷却水を生成する手法を指します.従来では経験と勘によって運用されてきたこのシステムを熱工学的に整理し,設計上の指針を得ることを目指しています.

〈マイクロバブルに関する研究〉

マイクロバブル発生時の様子.jpgマイクロバブル発生時の様子
 近年,実に様々な分野でマイクロバブルが珍重されています.広島のカキ養殖を盛んにした話題は有名です.
 本研究室ではテーマとして取り上げたばかりですが,卒論生が企業との共同研究により屎尿処理効果を実験的に検証しました.また,これとは独立に流体の物性がバブル粒径に与える影響についても今後実験を行う予定です.

〈コンプレッサ伝熱フィンの形状に関する研究〉

コンプレッサー伝熱フィン計算格子.jpgコンプレッサー伝熱フィン計算格子
 近年,環境やメンテナンスの観点から工場内の様々な設備にオイルフリーが要求されています.コンプレッサーに関しても同様であり,ユースポイントで油分を含まないエアーが使用できるような機械が望まれています.
 この目的のためには空気のみによって発熱を解消せねばならず,より効率的な伝熱フィンの形状が要求されます.我々は新しいタイプのフィンの提案を目標に研究しています.