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知識労働者には挑戦の機会を与えよ |
『断絶の時代』より |
「知識労働者の動機づけに必要なものは成果である。」(『断絶の時代』) 肉体労働については、よい仕事に対するよい賃金でよい。知識労働については、すごい仕事に対するすごい報酬でなければならない。知識労働者が求めるものは、肉体労働者よりもはるかに大きい。異質でさえある。 知識労働者は生計の資だけの仕事では満足できない。彼らの意欲と自負は、知識人としての専門家のものである。 知識労働者は知識をもって何事かを成し遂げることを欲する。したがって、知識労働者には挑戦の機会を与えなければならない。知識労働者に成果をあげさせるべくマネジメントすることは、社会や経済にとってだけでなく、彼ら本人のために不可欠である。 知識労働者は自らがなすべきことは上司ではなく知識によって、人によってではなく目的によって規定されることを要求する。 知識には上級も下級もない。関係のある知識と関係のない知識があるだけである。したがって知識労働者はチームとして組織される。仕事の論理が、仕事の中身、担当するもの、期間を決める。 「有能なだけの仕事と卓越した仕事との差は大きい。そこには職人と親方の違い以上のものがある。知識労働ではこれが顕著に現れる。知識労働は一流を目指さなければならない。無難では役に立たない。このことがマネジメント上重大な意味をもつとともに、知識労働者自身にとっても重大な意味をもつ」(『断絶の時代』) |
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