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大事なものは地位ではなく責任である |
ドラッカー名言集 『仕事の哲学』より |
「成長に最大の責任を持つ者は、本人であって組織ではない。自らと組織を成長させるためには何に集中すべきかを、自ら問わなければならない」(ドラッカー名言集『仕事の哲学』) ドラッカーは一七歳のとき、単身ウィーンを出て、ハンブルク大学一年生でありながら大学には行かず、商社で働きつつ図書館に入り浸る生活を送っていた。そのときフェイディアスの言葉を知る。 紀元前四四〇年頃、ギリシャの彫刻家フェイディアスは、アテネのパンテオンの庇に建つ彫刻郡を完成させた。フェイディアスの請求書に対し、アテネの会計官は全額の支払いを拒んだ。「彫刻の背中は見えない。見えない部分まで彫って請求してくるとは何事か」。フェイディアスは言った。「そんなことはない。神々が見ている」。 ドラッカーは言う。人は誇れるものを成し遂げて、誇りを持つことができる。仕事が重要なとき、自らを重要と知る。 成功の鍵は責任だという。自らに責任を持たせることである。あらゆることがそこから始まる。大事なものは、地位ではなく責任である。責任ある存在になるということは、真剣に仕事に取り組むということであり、仕事にふさわしく成長する必要を認識するということである。 「他の者が行うことについては満足もありうる。しかし、自らが行うことについては、つねに不満がなければならず、つねによりよく行おうとする欲求がなければならない」(ドラッカー名言集 『仕事の哲学』) |
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