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自らの強み 仕事の仕方、価値観を知り 最高のキャリアをつかむ |
『明日を支配するもの』より |
「自らの強み、仕事の仕方、価値観がわかっていれば、機会、職場、仕事について、私がやりましょう、私のやり方はこうです、こういうものにすべきです、 他の組織や人との関係はこうなります、これこれの期間内にこれこれのことを仕上げます、と言えるようになる」(『明日を支配するもの』) これを言えることは、たいしたことではないかに思われる。 しかし実際に言っている人は少ない。 言いたくても言えないのである。 なぜなら、自らの強み、仕事の仕方、価値観を知らないからである。 自分についてなにも知らず、したがって「自分にとっての機会が何かもわからない」ということになる。 それでは、ひとかどのキャリアは持てない。 キャリアとは、日々積み上げていくべきものだからである。 ドラッカー自身は、現代社会最高の哲人とされ、同時にマネジメントの父とされるに至った。 両者に共通するべき強みとは何だったのか。 それは、社会生態学者としての能力、つまり社会を見て、意味ある変化を見極める能力だった。 ドラッカーが、自分を見るために生まれた人間であることを自覚したのは、十三歳のときである。 「最高のキャリアは、あらかじめ計画して手にできるものではない。 自らの強み、仕事の仕方、価値観を知り、機会をつかむ用意をしたものだけが手にできる。なぜならば、自らの所を知ることによって、普通の人、単に有能なだけの働き者が、卓越した仕事を行えるようになるからである。」 (『明日を支配するもの』) |
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