サロンエリア

幅広い専門領域の学生が、自由に集って交流することにより、領域の垣根を超えた、新しい「ものづくり」の発想を生み出します。
またセミナーやワークショップなどのイベントを開催することができます。

デジファブ/作業エリア

最新鋭のデジタル機器を活用して、構想したアイデアを試作し、具現化することができます。

ものつくり大学は2001年の開学以来、日本のものづくり人材育成拠点として、多くの人材を輩出してきました。
この度、開設する「ものつくりベース」は、開学20周年記念事業として2021年度から募集を開始した「開学20周年記念事業募金」でいただいた多くの寄付金により、「ものづくりを楽しみ、実感できる」新しいコンセプトの工房として開設されました。
     
「ものつくりベース」では、ものつくり大学の学生や教員が地域の方々や企業と交流し、協働することによって新しいアイデアを生み出し、3DプリンターやUVプリンター、溶剤インクジェットプリンター、レーザー加工機などの最新デジタル機材を活用して構想を具現化し、新たなものづくりのカタチを発信していきます。「ものつくりベース」は、ものつくり大学生のほか、法人会員、個人会員を募集して一般の方にも施設を開放します。

ものつくり大学では、時代に合わせたデジタルファブリケーションのデザイン・制作にも力を注いでいる。
その中で、今後更にこの分野を加速させるために、デジタルファブリケーション工房として、両学科(情報メカトロニクス学科・建設学科)学生のものつくりの基部や基地として「MONO BASE」を新設するに至った。

大学内の教室をリノベーションし、学生たちが自由に使える工房へと変化させた。
同一空間にサロンエリアを併設しており、つくりながらディスカッションを重ね、また試作し、工房という動的な機能とサロンという静的な機能を両立させ、アイデアから作品になるまの過程を大事にする場として計画した。

具体的には、既存の教室の床(OAフロア)の半分を切断撤去し、また天井の半分も切断撤去するという減築的手法によりカットモデル化(切断模型化)した。
床と天井の切断軸をあえてずらし、交差させることにより、天井の高低と床の高低で4種類の天井高の空間を作り出している。これにより工房とサロンという2つの機能の中間領域的な場も生み出している。

床と天井の撤去した部分や切断面は、設備機器や施工の痕跡を残し、建築工事過程を学ぶリアルな教材としても活用でき、アイデアのベースになればと思う。

サロンエリアに設置するテーブルは、セブンチェア(フリッツハンセン社)に合わせ卵型のデザインとして設計制作した。利用人数や用途によって単体でも複数でも組み合わせて使用することができる。
今後、収納などの家具も、この工房で設計・制作したものに更新・追加されいくこととなる。

学生工房整備ワーキンググループ