Achievements実績

No. 研究・学術論文,著書の名称 単著/共著 発行又は発表の年月 発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称 概要
1 眼球運動分析を利用した機械加工技能の伝承方法の開発と試行に関する研究 単著 2013年9月 博士(工学)
東京農工大学
博工甲第837号
機械加工技能は,技能者の感覚に依存するものがあり,これらを数値や言語に置き換えることは非常に困難である.このような人間の行動を研究する手法として眼球運動分析がある.本研究では,測定作業技能者と普通旋盤加工技能者の眼球運動分析を行い,技能の上級者と初心者の相違点を明らかにするとともに,短時間で技能を伝承するための訓練方法を開発し,試行を通してその優位性を明らかにした.
2 職業能力開発大学校における機械保全技術者の育成カリキュラムの提案 単著 2010年3月 技術経営修士(専門職)
東京農工大学
修専第166号
100年に一度と言われる不況の中,政権が交代し,国が行う職業訓練の役割は,非常に大きなものであるばかりか,その品質の向上も叫ばれている.このような訓練を行う実施機関として職業能力開発大学校(能開大)があるが,訓練を修了する受講生(学生)の目的でもあり,能開大が行う学卒者訓練の最終目標でもある学生の就職を,より有利なものとするにはどうしたらよいか.また,修了した学生が実践技術者としての社会的地位を確立するにはどうしたらよいか,という問題意識から,能開大で実施する新たなカリキュラムを提案した.
3 視覚センサによる形状認識に関する研究 単著 1988年3月 工学士
岩手大学
工第8073号
 
No. 研究・学術論文,著書の名称 単著/共著 発行又は発表の年月 発行所,発表雑誌等又は発表学会等の名称 概要
1 普通旋盤作業者の注視行動分析 単著 平成26年6月 実践教育ジャーナル,Vol.29,No.2(実践教育研究協会),pp.2-6 普通旋盤加工中に工具の送りを自動から手動へ切り替えた時の作業者の目と手の動きに注目し,作業者の技能の習熟度の違いにより,目と手の動きに違いがあるかを,眼球運動分析とビデオの観察により調査した.その結果,普通旋盤作業時の注視点移動時間は,作業者の習熟度が高いほうが短く,ばらつきもきわめて小さかった.また,初心者は,工具送り運動の停止が明らかに確認できたのに対し,上級者は,送り停止時間が確認できないほどの短時間で,スムーズに自動送りから手動送りに切り替えていた.
2 ものづくり技能の習熟度と注視点の変化に関する実験的検討 ―マイクロメーターによる測定技能編― 単著 平成26年3月 職業能力開発報文誌,VOL.26,No.1(職業能力開発総合大学校基盤整備センター),pp.1-8 人が何かの作業を行なうとき,その習熟度により注視点の動きが異なることは,様々な分野で議論され,その相関が認められている.しかし,ものづくり技能についても同様のことが言えるのであろうか.そこで,ものづくり技能の中でも,簡単なマイクロメーターによる寸法測定作業を取り上げ,アイカメラによる眼球運動分析を行なったところ,作業中の注視点移動と技能レベルとの相関が認められた.
3 外側マイクロメーターの測定力一定化の教育実践に関する研究 共著 平成25年11月 工学教育,VOL.61,No.6(日本工学教育協会),pp.79-84 高品質なデジタルカウンタを有するマイクロメーターの普及により,目盛の読み方は,重要な技能要素ではなくなってきている.一方で,測定力の付加は,常に一定で,適切な大きさである必要があり,重要な技能要素といえる.本稿では,マイクロメーターの測定力を測定する機器を考案し製作し,実際の生産現場において,製作した機器を用いて,測定力に関する調査を行なった.さらに,この機器を用いて教育実習の試行を行なった.
4 Study on Influence of skill level on tool wear during feed mode change in lathe work 共著 平成25年9月 Advanced Materials Research, Vol.774-776 (Trans Tech Publications), pp.1085-1089 技能の習熟度によって,技能者が見ている場所や目の動きに違いがあると考えられる.そこで,作業者の注視点移動とその技能習熟度との相関が明らかになれば,技能教育への応用や,その評価にも利用できる.本稿では,簡単な普通旋盤作業を取り上げ,作業者の注視点は,その技能習熟度が高いほどが短時間で移動し,熟練技能者の作業は,工具摩耗や加工表面性状の変化を抑えるものであることを示唆する結果が得られた.
5 普通旋盤加工の送り停止時における工具摩耗と加工面うねりにおよぼす作業者の技能習熟度の影響に関する研究 共著 平成25年9月 砥粒加工学会誌,Vol.57,  No.9(砥粒加工学会),pp.588-593 普通旋盤加工中に工具の送りを自動から手動へ切り替えた時の作業者の目と手の動きに注目し,作業者の技能の習熟度の違いにより,目と手の動きに違いがあるかを,眼球運動分析とビデオの観察により調査した.その結果,熟練技能者は,自動送りから手動送りへの切り替えが円滑で,送り運動停止時間もわずかであった.また,送り運動の停止は,工具摩耗を進行させ,加工表面性状や工具寿命へ大きな影響をおよぼすことを確認した.
6 マイクロメーターによる寸法測定技能の習熟度と注視点変化に関する実験的検討 単著 平成25年6月 実践教育ジャーナル,Vol.28,No.2(実践教育研究協会),pp.37-40 熟練技能者がどこを見て作業をしているのかは,興味深いものであることは想像するに容易い.作業者の注視点移動とその技能習熟度との相関が明らかになれば,技能教育への応用や,その評価にも利用できると考えられる.本稿では,機械加工技能の中でも,特に重要と思われるマイクロメーターによる寸法測定技能を取り上げた.そして,技能の習熟度と注視点の変化には関連があるという仮説のもと,実験とその結果の検証を行ない,熟練技能者と未熟練技能者の相違点を明らかにし,技能訓練のポイントを明らかにした.
7 技能伝承のためのマイクロメータによる寸法測定作業中の注視点移動に関する実験的検討 共著 平成25年3月 日本機械学会論文集(C編),Vol.79, No.799(日本機械学会), pp.814-826 熟練技能者がどこを見て作業をしているのかは,興味深いものであるが,作業者の注視点移動とその技能習熟度との相関が明らかになれば,技能教育への応用や,その評価にも利用できると考えられる.本稿では,簡単な測定作業を取り上げ,アイカメラによる眼球運動分析を行なったところ,作業者の注視点移動とその技能習熟度との相関が認められたので,これをもとに技能の評価と教育への応用を検討した.
8 指南車の設計と製作 単著 平成24年6月 実践教育ジャーナル,Vol.27,No.2(実践教育研究協会),pp.19-22 中国では,古くから磁石により方位を知ることが利用されてきたが,歯車のからくりによる指南車を用いて,方位を知っていたことも伝えられている.近年では,この指南車を,自動車などに広く利用されている差動歯車の原理を応用したものを中心に,多数の試作された例がある.本稿では,卒業製作課題として指南車を取り上げ,これを製作することにより,機構設計や機械加工への理解を深めようとする取り組みを行なったので報告した.
9 工作機械のレトロフィットの現状と試行 単著 平成18年9月 実践教育ジャーナル,Vol.21,No.3(実践教育研究協会),pp.35-36 既存設備や遊休設備を有効に活用し,設備投資への資金投入を押さえるためにレトロフィットを行なうことが増えてきた.このレトロフィットは,コスト面だけでなく,省エネルギーやリサイクルの観点からも大変有効であると考えられる.本稿では,工作機械のレトロフィットの現状を調査するとともに,卒業制作課題として,卓上ボール盤のレトロフィットを行なったので,合わせて報告した.
10 工作機械のレトロフィットの現状と試行 単著 平成17年4月 技能と技術,Vol.40(雇用問題研究会),pp.42-47 既存設備や遊休設備を有効に活用し,設備投資への資金投入を押さえるためにレトロフィットを行なうことが増えてきた.このレトロフィットは,コスト面だけでなく,省エネルギーやリサイクルの観点からも大変有効であると考えられる.本稿では,工作機械のレトロフィットの現状を調査するとともに,卒業制作課題として,卓上ボール盤のレトロフィットを行なったので,合わせて報告した.
11 二輪駆動自転車の製作とその改良 単著 平成16年6月 実践教育ジャーナル,Vol.19,No.2(実践教育研究協会),pp.19-22 不安定な2輪での走行である自転車は,雪道や悪路での走行ではさらに不安定となる.一方,四輪で走行する自動車の場合,全輪を駆動することにより,不安定な路面状況もさらに安定して走行できる.そこで,自転車でも全輪を駆動することにより安定して走行できると仮定し,前後輪を同時に駆動させる二輪駆動自転車を開発・製作した.本稿では,二輪駆動自転車の開発から設計までのプロセスと,試走,ならびに問題点の改善について報告した.
12 自動加工機における工具摩耗の評価に関する研究 硫黄快削鋼に対する工具摩耗に関する研究 共著 平成9年3月 平成8年度埼玉県中小企業研究者養成研修事業成果発表会テキスト,pp.19-29 快削鋼を切削加工したとき,一般的には普通鋼よりも工具寿命は向上すると考えられているが,実際のところはあまりよく知られていない.本稿では,とくに硫黄を添加した快削鋼材に対して切削加工を行なったとき,工具の摩耗はどのように進行するという問題と,どのような切削条件が適切であるかを調査したので報告した.
No. 発表年月 「タイトル」,単独発表・共同発表の別,発表学会,開催地
1 2014年8月 「普通旋盤加工における工具送り停止が加工結果へ及ぼす影響に関する研究」,単独,実践教育訓練研究会協会,東京都立産業技術高等専門学校 荒川キャンパス
2 2013年9月 「眼球運動分析による機械加工技能の習熟度評価」,単独,実践教育訓練研究会協会,関東職業能力開発大学校
3 2013年3月 「眼球運動分析による普通旋盤加工技能の評価に関する研究」,共同,精密工学会,東京工業大学
4 2012年3月 「眼球運動分析による機械加工技能の評価と技能伝承に関する研究」,共同,日本 MOT 学会,名古屋工業大学
5 2011年9月 「指南車の設計と製作」,単独,実践教育訓練研究会協会,千葉職業能力開発短期大学校
6 2011年1月 “Development of Evaluation Method for Measurement Skill Training”, 共同, Proceedings of International Symposium on Standardization Education and Research 2011, Tokyo Japan
7 2010年9月 「測定技能の習熟度と注視点の変化に関する実験的検討」,国際P2M学会,共同,東京工業大学
8 2010年3月 “Education and Evaluation of  Measurement Skill with Correlation between Proficiency and Viewpoint”, 共同, Proceedings of International Symposium on Standardization Education and Research 2010, Hangzhou China
9 2007年9月 「硫黄快削鋼に対する工具寿命について」,単独,実践教育訓練研究会協会,職業能力開発総合大学校東京校

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