|
知識労働者の生産性を上げる四つの秘訣 |
『実践する経営者』より |
「知識労働者の生産性と、知識労働者の自己実現をいかに測定するかはわからない。しかしわれわれは、この二つを向上させるための方法については、かなりのことを知っている」(『実践する経営者』) ドラッカーは、四つの秘訣を教える。 第一に、知識労働者自身に責任を持たせなければならない。「報酬にふさわしいどのような貢献を行っているか」を問わなければならない。 第二に、知識労働者が自らの貢献を評価できるようにしなければならない。「会社を変えるどのような貢献を行ったか。会社を変えるどのような貢献を行うべきか」。 第三に、知識労働者に本来の仕事をさせなければならない。さもなければ、どのような動機づけをされようと燃えようがない。今日のセールスマンは、書類づくりに時間をとられ、セールスができないでいる。 第四に、機会に対しては、それを成果に変えることのできる有能な人材を配置しなければならない。「成果を上げるのは誰か。彼らに今何を割り当てているか。成果が上がるところに配置しているか」が問題である。 「知識労働者の生産性を上げなければ、インフレ圧力という経済的なストレスと、疎外という社会的な病いが生まれる。われわれは知識労働者の生産性も自己実現度も測定できない。だがどのようにすれば生産性を高め、自己実現させられるかは知っている」(『実践する経営者』) |
![]() |
コラムリストへ戻る | ![]() |
![]() |
前へ | | | 次へ | ![]() |
![]() |