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最先端のNPOにおける”働き方”の変化は 企業にとって教訓になる |
『チェンジ・リーダーの条件』より |
「かつてNPOは、ボランティアは無給だから指示できないと言っていた。ところが今日では、ますます多くのNPOが、ボランティアは無給だからこそ、大きな貢献をしてもらい、仕事に満足してもらわなければならないとしている」 (『チェンジ・リーダーの条件』) ドラッカーは、今日のボランティアは、善意のアマチュアというよりも、 無給のスタッフと見るべきだという。しかもこの変化が、NPOだけでなく、 企業にとって大きな意味を持つという。 ボランティア活動のすべてを支えるものが責任である。 彼ら無給のスタッフとしての知識労働者は、自分たちの成果が 目標に照らして評価されることを求める。 しかも彼らは、成果を上げていない者は、能力に見合った別の任務に移すことを求める。 この変化が、企業にとって明快な教訓となる。なぜならば、知識労働者の 生産性の向上が、企業のマネジメントにとって今日最大の課題だからである。 NPOがそれをどのように行なうかを教える。 今日、最先端のNPOは、彼ら,無給のスタッフに対し,使命を明らかにして 目標管理によるマネジメントを行う。 継続学習を奨励し、要求水準を高くする。 責任を見合うものにし,自らの仕事ぶりと成果に責任を持たせる。 かつてはNPOが企業に学んだ。 今度は企業がNPOから学ぶ。 「今日NPOに見られる善意のボランティアから無給のスタッフへの変化こそ、 アメリカ社会におけるもっとも重要な変化である」 (『チェンジ・リーダーの条件』) |
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