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ものつくり大学の1年 ― もっくん日記
ものつくり大学の1年を、もっくん日記」と題し、学生の見た目で紹介していきます。学生は1年間 の大学生活で色々な活動に参加し、成長していきます。ぜひ、その様子をご覧ください。 随時書き溜めたものを、毎月更新していきますので、よろしくお願いします。
製造学科で開講されている「ものつくり特別講義」という授業は、オムニバス形式で、様々な講師が産業界の研究開発動向や、企業の製品開発戦略の講義を行っているんだ。 それで今日は、埼玉県の協力で「彩の国ものづくりセミナー」と題した講義だった。講師は、株式会社ミヤザキ代表取締役社長の山之内道廣さん。この会社、合成樹脂精密加工品の製造を行う精密機器部品メーカーで、第3回渋沢栄一ベンチャードリーム賞で大賞を受賞した。多品種少量生産が特徴、短期納品を可能にした生産システムやコミュニケーションを大切にした人材育成システムで急成長、顧客満足を熱弁する社長はパワフル、エネルギーがすごい。 そういえば、授業のはじめに神谷先生から渋沢栄一の話があった。地元埼玉県の誇る偉人で近代日本資本主義の父と呼ばれた人なんだ。今度、詳しく調べてみたいと思う。
今日は高校生が大学見学に来ていました。80人くらいかな。製造学科を中心に見学していたので、ちょっと聞いてみたら、群馬県の桐生工業高校の機械科3年生でした。機械科だったら、旋盤とか、けっこう知ってる機械設備もあるんだろうけど、きっと見たこともない機械設備もたくさんあってビックリしたんじゃないかな。とか言っちゃって、僕もまだ「ものつくり大生」1年のホヤホヤ、知らない機械設備がいっぱいあるんだよね。だんだんと実験実習が本格的になっていくので、これから楽しみ。
2008年6月7日(土)
今日は、製造棟で高校生ものづくりコンテスト旋盤作業部門の県大会が開催されていました。出場した高校生は、みな真剣な眼差しで旋盤を使いこなし、課題作品の加工に集中していました。少し離れて、細田先生も見守っています。 細田先生、技能オリンピック世界大会の金メダリストなんだ。僕たちは、大学の普段の授業で、世界一の技をもった先生に教えてもらっているんだよ。すごいよね。
東京の代々木にやって来ました、国立オリンピック記念青少年総合センター。そうです、今日はNHK大学ロボコン2008があるんです。書類審査、ビデオ審査と、2回の審査を通過した21チームが出場します。なんと言っても、「ものつくり大」は、去年準優勝だもんね。今日は絶対優勝だ。チーム名は「浮城」。これは地元行田市の忍城のことだ。関東七名城のひとつ、不落の名城だ。要するに今日も負けるわけないってこと。 さて、今年の競技課題はゴヴィンダ、インドのお祭りにちなんだもの、バターやチーズの争奪を競う。 「ものつくり大」は、予選リーグEグループだ。同じグループには鹿児島大学と長岡技術科学大学、これまで過去の大会では一度も対戦したことのない相手だ。油断は禁物だな。 さあ、第1試合の開始。対戦相手は鹿児島大だ。今年のルールでは、フィールドの中央の一番高いところに置かれた箱「黄色バター」を持ち上げれば高得点、ぐっと勝利が近づくぞ、ものつくり大「浮城」頑張れ。よし、「浮城」が黄色バターをゲット!19対9のスコアで勝利。まず1勝。 いよいよ第2試合だ。これに勝てば決勝トーナメント進出、去年の快進撃の再現だ。第2試合の対戦相手は長岡技術科学大学。一進一退の攻防だ。両者、中央の黄色バターに向っていくぞ、両マシンが左右からバターめがけてアームを伸ばす、ほぼ同時、どっちだ・・・ というわけで、結果は7月21日(祝)NHK総合テレビで放送されるNHK大学ロボコン2008を見てくだされ。次こそ優勝!!
製造1年のFゼミ(フレッシュマンゼミ)の第2クォータ(2学期)第1回目の授業が中央棟の大講義室で行われました。 平井先生から今後のスケジュールや全体的な説明があり、その後、三機工業株式会社の城間課長、続いて株式会社三菱総合研究所の高田主席研究員から、ものづくりの基本、取り組みへの姿勢などを教えてもらいました。 来週からは、いよいよからくりマシン(ルーブゴールドマシン)の制作が始まります。みんなで知恵を出し合って、おもしろいからくり装置をつくりたい。7月24日のMONOからくりマシンコンテストが楽しみ。この日はオープンキャンパスも開催されるので、たくさんの高校生に見てもらいたいな。
隣の大講義室では5時限目にウォーミングアップガイダンスが行われていました。 5月26日にも行われていましたが、今回は建設学科の3年生が対象だそうです。すでに社会人となったOBが就職活動の体験談を話してくれるそうです。先輩が直接話してくれる実体験はとても参考になってありがたいことだと思います。 それから講師の先生からも、面接のコツやSPIについての話があったそうです。3年生はこれからの就職活動に役立てることと思います。 僕も3年生になったら、こうしたガイダンスに積極的に参加して、計画的に、自信をもって就職活動に取り組みたいな。
今日はオープンキャンパス。僕が高校生として参加してから、早いもので1年が過ぎようとしているんだね。ちょっぴり懐かしいような気分になります。「ものつくり大生」になった僕が、今日オープンキャンパスを覗くのはどうしてかっていうと、先輩が学生スタッフとして入試体験談を話したり、実習場で機器や実験の説明をしているからね、僕も来年はそういうお手伝いをやってみたいなって思ってるわけ。
今日は、30名くらいの方々が大学見学をしていました。製造学科を案内していた香村先生に聞いてみたところ、地元埼玉県の桶川西高校のPTAの方々だそうです。本部棟で入試課長から全体説明があった後、製造学科は香村先生が、建設学科は横山先生がご案内して各学科の施設設備や授業内容について説明したそうです。僕も進路について父や母とよく話をしたけど、お父さんとかお母さんが大学のことをよく知っていると話が弾むかもしれないな。
1年生のうちは、建築分野全般にわたって基礎的な実習をしていくんだな。別の大きな実習場では、3年生が足場を組んで東屋の制作をしていました。やっぱり3年生になると高度な実習をやってるんだね。キャンパスにもあるし、地元近隣市町村の公園にも寄付している本物の東屋は、こうして授業で制作したものなんだ。 建設学科の授業も楽しそうだな、「ものつくり大」は他学科の科目も履修できて、他学科で取得した単位は16単位までだったら卒業単位に含まれるんだって、履修要項に書いてあった。僕も時間があるときは建設学科の授業を覗いて、来年は1科目ぐらい履修してみようかな。
今日はキャンパスに高校生がたくさん、50名くらいかな、来ていました。群馬県の吉井高校の1年生が大学見学に来たそうです。1年生のうちから大学を見学して、ゆっくり自分の進路を考えられるのはいいよね。平日だと実際授業をやってるところも見られるし、大学の雰囲気がよく分かるしね。 製造学科は平井先生が説明していました。7月24日のMONOからくりマシンコンテストの紹介もしてくれたかな、今日から僕たちマシンの制作に取り掛かって頑張ってるところなんだ。 建設学科は藤原先生が説明したそうです。本物の橋をつくったりしちゃうとは思わなかっただろうな。きっとびっくりしたと思う。
今日は、おもしろものづくり教室が開催されると聞いたので見に来ました。建設棟のものつくり工房には地元行田市の小学生40数名と保護者合わせて90名くらいが集まって、モルタル人形づくりをやっていました。建設学科の澤本先生の指導のもと、超速乾性のセメントを使って亀や犬などの人形をつくって、色づけをするというものです。 小学生はみんな真剣。熱中ってかんじ。ひとつ出来上がると、違った形の人形も作ってみたくなっちゃうよね、2つ目、3つ目とどんどん作りたくなっちゃう。あっという間に3時間が過ぎたけど、まだ作りたそう。出来上がった人形を、帰ってどこに飾ろうか、お母さんと相談している小学生もいたよ。
楽しそうな小学生の姿を見ていたら、やっぱ、ものづくりっていいなって改めて思っちゃいました。 おもしろものづくり教室は、行田市との連携協力で開催してるみたいで、今後もロケットづくり、銀製ペンダントづくり、立体凧づくりなど、今年は6、7回の開催が予定されているんだって。楽しみだな。
今日は、埼玉県の菖蒲高校PTAの方々20名くらいが大学見学をしていました。 まずは、学食で昼食。その後、全体説明を聞いてから両学科の見学だそうです。製造学科の案内は河内先生。実習場を中心に、機械設備の説明や授業内容の紹介があったみたいだ。建設学科は佐々木先生が案内していました。授業などの説明を聞きながら実習場や学生制作物を見学したみたい。 僕も入学して最近わかったんだけど、オープンキャンパスとかじゃなくても、かなりたくさんの大学見学者が来ているんだ。普段の日でも連絡しておけば、ちゃんと案内してもらえるんだね。実際の授業の様子も分かって、いいかもね。
今日は、日曹エンジニアリング株式会社の米谷部長の講義でした。意識改革による問題解決、PDCAの行動サイクル、無いものを作れる能力等、プロセス設備開発と付加価値向上活動を中心にお話くださいました。 実際の企業のものづくり現場での考え方、ものづくりへの姿勢を垣間見ることができ、将来エンジニアを目指す僕らにとっては大変ありがたい講義だ。来週も楽しみ。