2008年9月1日(月) |
地元で有名、人気の聖天(しょうでん)寿司を食べに行って来たんだ。場所は、「ものつくり大」のある行田市のおとなり、熊谷市の北部、妻沼。江戸時代、この地域は、聖天さまの門前町で、なおかつ、北を坂東太郎と呼ばれる利根川が流れ、水運も発達し、宿場町としても栄えた地域だったんだ。それに利根川沿いのお米は良質。こんな風土と聖天さまから生まれたのが妻沼のいなり寿司だって。江戸時代から名物としてもてはやされ、現在もなお、ふるさとの味、庶民の味として根強い人気、地元名物なんだ。 その妻沼の聖天寿司を食べてみる。でかい。細長い独特な形のいなり寿司は、長さ15pくらいだろうか。甘辛く煮込んだ油揚げと、その汁がほどよくしみ込んだお米、うまい。これは、くせになる。かんぴょうの入ったのり巻きもシンプルでおいしい。この大きないなり寿司が3本、のり巻きが4切入って、なんと430円。安い。お昼時は並ばないと買えない、遅い時間に行くと売切れで買えなかったりするのも納得。ぜひ一度ご賞味あれ。 |
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話は違うけど、妻沼線って知ってる?今は廃線になっちゃってるけど、鉄道ファンなら知ってるかな。またの機会に。 |
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2008年9月2日(火) |
昨日の日記でお寿司のことばっかり書いちゃって、聖天さまについて何も触れなかったので、今日は、妻沼の聖天さまについて紹介しちゃいます。
熊谷市妻沼にあり、「聖天さま」と呼ばれ親しまれるお寺なんだけど、正式には歓喜院(かんぎいん)という高野山真言宗の寺院で、日本三大聖天のひとつだ。1179年、「平家物語」にも登場する齋藤別当実盛が守り本尊の大聖歓喜天をまつったのが始まりとされ、中世には、「ものつくり大」のある行田市、忍城主(例の「のぼうの城」だ)の庇護を受け、江戸初期には徳川家康によって再興された歴史をもつ。それも何かの縁か、本殿は華麗な彫刻で壁面が飾られ、「埼玉の小日光」と呼ばれているんだ。
本殿(国指定重要文化財)の彫刻は、さすがは「埼玉の小日光」、ほんとにすごいんだ。でも、今は見られない。平成15年に始まった保存修理が今も続いている。平成23年5月に完成予定なんだ。足掛け8年。ものすごい彫刻だもん、工期が長いのも無理はないよね。完成すると、極彩色の華麗な彫刻が甦るんだ。それこそ「小日光」。待ち遠しい。 |
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同じく国指定重要文化財の貴惣門(きそうもん)、参道を入ると最初の門は、高さ18mの銅板葺きの八脚門で3つの破風(はふ)を組み合わせる非常に珍しい構造なんだ。この門の彫刻もけっこうすごいよ。貴惣門はいつでも見られるから、ぜひ行ってみてほしいな。
修復工事中の本殿だけど、なんと、第2、第4金曜日は、中に入って見せてもらえるんだ。もちろん工事中だから、まだ足場が組んであるわけで、その足場から見ることができるってこと。つまりはさ、普段はあり得ない近距離で、その素晴らしい彫刻などを見ることができるってことなんだよ。今だけ、期間限定、必見だよ。 |
もうひとつビックリ、なんと、聖天さまの境内に、「ものつくり大」建設学科1年生が作った、あのベンチが2つ置いてあった。実にいい場所で、僕らの制作物がお役に立ってるじゃないか。なかなかいいぞ「ものつくり大」。 |
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2008年9月11日(木) |
今日は、建設学科の先輩が平成18年に改修整備を行った水車を見に行ってきたんだ。場所は、「ものつくり大」の最寄駅であるJR吹上駅を降りて大学へ向う途中、4月の日記でも紹介した桜並木が続く元荒川に沿って5分ほど歩いたところ、せせらぎ公園だ。
公園の中央部を小川のように水が流れていて、先輩たちが改修整備した水車が勢いよく回っているんだ。地元の憩いの場所になっているみたいだね。 |
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「ものつくり大」の学生が製作したものは、地元を中心にたくさんのところで役立ててもらえているんだ。特に実用的なものでは、東屋、ベンチ、プランターなどが公園に設置されたり、コンクリート製のゴミステーションは自治会のゴミ集積所に設置されているんだ。今度、時間があるときに、東屋めぐりでもしてみようかな。 |
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同じく先輩学生の作ったもので、模型がある。中でも三重塔や錦帯橋などは、博物館に展示されているんだ。錦帯橋は、本物の錦帯橋がある岩国市に寄贈され、岩国徴古館という博物館に展示されているんだって。ちょっと遠いけど、ぜひ一度見に行ってみたいと思っているんだ。 |
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2008年9月12日(金) |
昨日は、先輩たちが作ったものが地元地域で役立っていることを書いたので、今日は、先輩たちの作ったものが大学キャンパスを整備していることを紹介しちゃいます。
「ものつくり大」は開学8年目のまだ新しい大学だ。先輩たちが作ったものが、キャンパスを彩り、実習で施設を整備したり、大学キャンパスが学生の力でどんどん充実していってるんだ。 |
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例えば、両学科棟を結ぶコンクリート製の第一連絡橋、GFRP製の第二連絡橋。7月の日記でも紹介した浮橋。そして藤棚や東屋のある広場。そのほか、バス待合所や、フォークリフトなどの保管場所、資材置き場。これらはみな、授業で作ったものだ。
それ以外には、大学メイン通路に架かるアーチ、オブジェ。ロビーのベンチや、屋外の喫煙所。弓道場は、先輩が卒業制作で作ったものだ。
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「ものつくり大」は、学生たちの手でどんどん充実したキャンパスになっていくんだね。次は何ができるか、これからも楽しみだ。 | |
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2008年9月19日(金) |
8月の日記で、速報としてちょっと紹介したけど、第3回若年者ものづくり競技大会の建築大工部門で女性初の金メダルを獲得し、厚生労働大臣賞を受賞した建設学科2年の橋本紗希さんが、今日、中村学部長や指導にあたった生川先生といっしょに、埼玉県知事を表敬訪問。埼玉県庁知事室において、上田知事に結果報告を行ったそうです。知事からはお祝いの言葉をいただき、さらに、埼玉県のマスコット、コバトンのぬいぐるみをいただいたんだって。橋本さん、競技大会の時より緊張していたみたいだよ。
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2008年9月23日(火) |
今日は、今年度7回目となるオープンキャンパスが行われていました。100名くらいの高校生・保護者が参加したそうです。もう9月も終わりですからね、高校3年生の参加者が多かったみたい。推薦入試の検討も本格化する頃なんだろうな。みんな真剣な表情で見学や相談をしていたんだ。 |
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2008年9月27日(土) |
今日は、地元行田市の忍城を見に行って来たんだ。これまでにも日記の中で何度か話題には登場したけど、今日はじっくり紹介しちゃいます。 |
関東七名城のひとつで、別名「浮城」、難攻不落の名城だ。築城については、いくつか説があるんだけど、1400年代に成田氏が築城したようだ。
1553年には北条氏康に攻められるが落城せず。1590年、豊臣秀吉の小田原攻めの際には、石田三成が総大将として忍城を攻めたが落ちず、三成は丸墓山(行田市さきたま古墳群にあり、日本最大の円墳とも言われる)に本陣を置き、28kmにもおよぶ堤を建設して荒川と利根川の水を引き込み、水攻めを敢行。秀吉がこれまで何度も成功させてきている得意の建設土木を駆使した攻撃だけに、三成や参謀の長束正家は勝利を確信したにちがいない。ところが堤は決壊、逆に流れ出した洪水が三成軍に襲いかかり数百名が溺死。結局、忍城は小田原城開城まで支城でただひとつ落城しなかったんだ。小説「のぼうの城」では、開城後の忍城主とのやりとりで、三成を潔くすがすがしい姿で描いているけど、当時の三成にとっては人生最大の屈辱だったかもしれないな。10年後の関ケ原では、「忍城も落とせなかった三成が、家康に勝てるもんか」なんて陰口たたかれたかどうかは分からないけどね。 |
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江戸時代には徳川政権を支える重要な城となった。忍城主は、知恵伊豆といわれる松平信綱や阿部忠秋をはじめ、7名が老中なんだ。その内3名は老中首座。後の大老、酒井忠勝も城主になっている。城主の老中輩出数、在任期間において、他の藩の追随を許さない、まさに「老中の城」でもあるんだ。
明治の廃藩置県により解体、1987年に再建された。北谷門は、加須市の不動ヶ岡不動尊に移築され現存しているということなので、今度行ってみようと思う。 |
郷土博物館から御三階櫓(やぐら)の中に入ることができる。中は展示室と展望室になっているんだ。今では姉妹都市となっている三重県桑名市から殿様が持ってきた鐘が展示されていたりするんだけど、一番驚いた展示物は、昭和20年代に市内にあった建物の模型だ。何しろ作成者が、ものつくり大の学生だった関さんなんだ。関さんは今、ものつくり大の大学院生だ。社会経験を経て、50歳を超えている学生、つわものだ。同じ学生でありながら、高校を卒業したばかりの僕たち若者に社会勉強を教えてくれる、かっこいいオヤジなんだ。 |

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あ、それから、忍城の向かい側に忍東照宮があるんだ。家康の長女亀姫の息子、松平忠明の造営に始まるらしい。今度改めてゆっくり見に行こう。 |
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2008年9月28日(日) |
今日は、地元行田市の田んぼアートを見て来たんだ。今年から始まったらしい。田んぼに通常のお米と古代米を植え分けて、稲穂の色の違いで絵や文字を描き出すという試みだそうだ。通常のお米は黄緑っぽい色なのに対して、古代米は紫っぽい色の稲穂だそうで、このコントラストで絵や文字をつくるというんだ。初めての今年は、2反(縦40m・横50m)の田んぼに蓮の花の絵と「行田ハス」の文字を描くということなんだ。
古代蓮会館の展望室に登ってみた。地上約50mの高さから眺めてみる。あった。思ったよりもクッキリと絵と文字が浮き出てる。来年はどんなデザインの田んぼアートになるのか楽しみだね。
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2008年9月29日(月) |
今日から第3クォータの授業開始だ。8月のお盆から始まった夏休みも終わり。ものつくり大は、他の大学に比べると夏休みの開始が遅いから、夏休みはほんの少し短め。その分みっちり授業でしぼられるってことだ。夏休み気分を吹き飛ばしてがんばろう。
中央棟の1階では教科書を販売していました。各クォータのはじめの数日間、こうやって本屋さんがやって来て教科書を販売してくれるんだ。えーと、まずは、本部棟の教務係の窓口で自分が履修登録した時間割をもらって、それから必要な教科書を買いに行こう。 |

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