Activities & Works活動・仕事

2015年度

概要

埼玉県行田市にある高澤家住宅は国の登録有形文化財に指定されています。その長屋門は火災のため一部を焼失し、昭和50年に改築されました。現在では再び改修計画が進められています。

ここでは、既存の筋違い構法(ブレースモデル)と提案の格子壁構法(格子壁モデル)について1/5スケールモデルを制作し、正弦波によるスウィープ加振と東日本大震災における地震波加振(築館波)を実施して、両者の基本的な振動特性を把握しました。

スウィープ加振(10Hz → 1Hz)

1)ブレースモデル(共振振動数:約6.5Hz)
2)格子壁モデル(共振振動数:約6.5Hz)

地震波加振(東日本大震災・築館波)

1)ブレースモデル
2)格子壁モデル

概要

S邸

実在するS邸(木造2階建て軸組み構法)1/5スケールモデルの2方向振動台実験を実施しました(2015年3月@本学ストラクチャー実習場)。

振動実験の目的は、在来工法(筋交い)と白井先生発案の格子壁構法(筋交いの代りに格子)における地震時挙動の比較です。

模型と実在建物の固有周期は整合していませんが、かなり精巧に模型を制作した結果、構法の違いによる揺れ方の差異を把握することができました。

詳細

振動実験の詳細は、以下のPDFにまとめてあります。リンクをクリックするとダウンロードできます。(約700KB)

S邸 1/5スケールモデル 振動台実験 PDF

実験動画

実験状況の一部は、以下の動画をクリックすることで簡単にご覧いただくことができます。

X方向(梁間)スウィープ加振

加振種別
スウィープ加振(15→1Hz)
加振方向
X(梁間方向)
入力波
正弦波
在来構法(共振振動数:約4.5Hz)
格子壁構法(共振振動数:約6.2Hz)

Y方向(桁行)スウィープ加振

加振種別
スウィープ加振(15→1Hz)
加振方向
Y(桁行方向)
入力波
正弦波
在来構法(共振振動数:約3.5Hz)
格子壁構法(共振振動数:約5.0Hz)

東日本大震災築館波(25%Max)

加振種別
地震波加振
加振方向
X-Y 2方向【X方向:NS(0.44G) Y方向:EW (0.24G)】
入力波
築館波(2011年東日本大震災)
在来構法
格子壁構法

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