ものつくり大学 三原研究室(建築生産研究室)
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三原 斉
将来、建設現場で活躍する施工管理技術者および基幹的な上級技能者を育成するための教育について研究しています。また、建築生産を担う施工管理技術者や基幹技能者に関して実践教育を通して育成しています。

建築現場での施工管理や検査を厳しくしても技能者(職人)が「適切な仕事を的確に作業する」ことがなければ建築物の品質確保はできません。そういう意味で、技能者は品質確保の最後の砦として建設生産システムの中で重要な役割を担っています。しかしながら、この技能者たちの処遇がきわめて劣悪なものになっていることは事実です。国土交通省に登録されている上級職長を登録基幹技能者といいます。

基幹技能者は、建設現場の実状に精通し、現場における作業管理・調整能力を有することにより、現場に実態に応じた施工方法を施工管理技術者や監理技術者に提案・調整し、部下の技能者に対しては適切な指揮・統率を行っていく役割を担っている者です。
基幹技能者の資格制度は、平成7年に策定された「建設産業政策大綱」の中で「新しい技能者像」として位置づけられ、その後、国土交通省が支援するものの専門工事業団体が自主的に運営する民間資格として整備が進められてきました。これまでになかった各職種の登録基幹技能者等の上級技能者(ここでは、上級職長)を育成することを建築技術技能者教育といいます。

完成度の高い建築、品質が確保できた建物は上級技能者の技なくして実現しません。ここで述べた新しい建築技術技能者を育成するための教育を実践することが、上述した問題の改善の一助になれば良いと考えて日々研究活動を行っています。
 
 
総合工事業(ゼネコン)・専門工事業(サブコン)における施工管理技術者教育に関する研究
1995年建設産業政策大綱に述べられている専門工事業の登録基幹技能者教育の内容と方法に関する研究
ALC工事、室内工事業、左官工事業、鉄筋工事業、型枠工事業、造園工事業を主とする各職種の専門工事業におけるOJTおよびOff-JTに関する研究
外国人建設技術者および建設技能労働者の教育および海外への建設技術/技能の移転に関する研究
 
 

卒業研究を実施する前に、建築生産、建築施工、建築技術技能教育に関連する領域の理解を深めることを目的とします。具体的には、最新国内における各団体の実施するセミナー、建設現場等の見学を行います。

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写真1 基幹技能者育成のための講義形式による理論研修の状況
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写真2 基幹技能者育成のためのブレーンストーミングによる演習形式での実務研修の状況
 
三原 斉 Hitoshi Mihara
ものつくり大学 建設学科
Institute of Technologists. Dept.of Construction.
〒361-0038 埼玉県行田市前谷333 B2010
333 Maeya Gyoda-City Saitama JAPAN 361-0038
048-564-3852(TEL&FAX 研究室直通)
e-mail: mihara@iot.ac.jp
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