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建設学科

  • 小舞壁の復元に取り組む都竹さん

    自分の特技を地域の文化継承へ――「ふじみ野市立博物館」三福学校復元プロジェクト

    2026年9月1日にオープンした、ふじみ野市立博物館 「自分が身につけた技術を、誰かの役に立てたい」――建設学科4年の都竹裕次郎さん(茨城県水戸工業高等学校出身)が参加したのは、ふじみ野市立博物館の改修工事の一部として行われた、三福学校の復元プロジェクトです。 都竹さんは、第63回技能五輪全国大会の左官職種に出場した学生として、本学でもその活躍が注目されました。技能五輪への挑戦を経て、さらに現場で経験を重ねている都竹さんが今回取り組んだのは、地域の歴史や文化を伝える施設の中で、伝統的な左官技術を生かした小舞壁の復元です。ふじみ野市立博物館は、もともと図書館だった建物を改修し、シアターや展示室、学習スペースなどを備えた新たな文化施設として生まれ変わりました。館内では、ふじみ野市の歴史映像が上映されるほか、地域の歴史や古くから受け継がれてきた文化が紹介されています。その一角を担うのが、都竹さんの左官技術を生かして復元された小舞壁です。 今回のプロジェクトを通して見えてきたのは、伝統建築を支える技術には、図面やCADだけでは伝えることのできない「暗黙知」が存在するということでした。 技能五輪から、地域の現場へ 技能五輪大会での都竹さん 左官の仕事は、材料を塗ることだけではありません。仕上がりを見極め、どこまで塗れば平らになるのかを判断する感覚が求められます。都竹さんが特に難しいと感じたのは、「経験で平らに塗る」という判断でした。 「寸法をその都度測って仕上げるのではなく、養生をして、目で見ながら、これまでの経験をもとに平らに塗っていく。その感覚が難しいと感じました」 図面は、寸法や位置関係を正確に記録するためには欠かせません。しかし、職人が経験の中で身につけてきた「どのように見えるか」「どこまで塗れば平らになるか」といった感覚まで、すべてを図面に落とし込むことは容易ではありません。今回の復元作業でも、設計担当者が図面化に苦戦する場面がありました。そこで、ものつくり大学の非常勤講師である宮前守先生や鈴木光先生が、実際の現場で手本を示しながら作業を進めました。伝統技術は、知識として教わるだけでは身につきません。実際に手を動かし、経験を積み重ねる中で、その技術や感覚を身につけていくものです。 都竹さん自身も、左官を知ってから半年ほどで技能五輪に出場しました。当時は「好きになりかけ」という段階だったと振り返ります。しかし、大会を経験したことで左官という職種全体への好奇心が強くなり、それまで以上にさまざまな技能を学んでみたいと思うようになりました。現在もインターンシップや現場に参加する機会を探しながら、古民家の改修や復元模型など、普段とは違う現場で経験を積みたいと考えています。 「先生からは『学生としては上出来』と評価していただきましたが、自分で触ってみると、まだ粗いところも感じます。毎日の積み重ねが技術につながっていることを実感していますし、まだまだ上達できる余地があると思っています」 技能五輪を一つの通過点として、都竹さんはさらに技術を学び続けています。そして、その技術を生かす場は、今回のように地域の歴史や文化を残す現場にも広がっています。 「明治から続く工法」を、次の世代へ 小舞壁の復元に取り組む都竹さん 都竹さんが今回のプロジェクトを通して感じたのは、左官技術の難しさだけではありません。古くから続いてきた工法や、それを支えてきた職人の仕事について、もっと多くの人に知ってもらいたいという思いも強くなりました。 「明治から続いている工法があるということを、もっと多くの人に知ってもらえたらと思っています。伝統建築がどのようにつくられているのかを知ってもらうためにも、実際の現場を見てもらったり、技術について説明したりすることには意味があると思います」 左官という仕事は、親世代にもまだ十分に知られていない部分があると都竹さんは感じています。若い世代から、その親世代まで、左官という仕事や伝統建築について知ってもらうきっかけをつくることができれば――。そこには、自分が身につけた技術を社会に役立てたいという思いがあります。 今回のプロジェクトは、都竹さん一人の技術だけで実現したものではありません。きっかけとなったのは、宮前先生とその所属団体である建設埼玉西埼玉地区本部とのつながりでした。見学をきっかけに「一緒にやりませんか」と話が生まれ、宮前先生から本学建設学科の三原斉教授へ紹介されたことで、今回のプロジェクトが動き始めました。地域に残る明治期の船問屋建物などの歴史的資源を接点として、ものつくり大学が培ってきた技能と、実際の地域の現場が結びついたのです。 都竹さんにとっては、大学で身につけた技術を実際の社会で生かす貴重な機会となりました。そして地域にとっても、次世代を担う学生が伝統技術に触れ、その技術を学んでいくことは、文化を未来へつないでいくための大切な一歩となります。 完成したのは小舞壁という「建築物」だけではありません。施工の過程で撮影された写真や現場での記録、そして都竹さんや専門家が実際に手を動かして得た経験もまた、次の世代へ伝えていくための重要な財産です。 技術を「生きた文化」として残す 白い漆喰の化粧をまとった小舞壁 伝統建築の技術は、職人の経験や身体感覚に支えられています。その一方で、担い手の高齢化が進む中、その継承は大きな課題となっています。だからこそ、専門家から学生へ技術を伝え、学生が実際の現場で経験し、その過程を記録として残すことには大きな意味があります。 今回得られた知見や記録は、今後、ものつくり大学が建築士会向けに実施している講座などにおいて、図面だけでは伝えることのできない技術を学ぶための教材として活用することも期待されています。 復元された建物は、単に昔の建築物を再現したものではありません。そこには、実際に人の手によって受け継がれてきた技術があります。その意味で、伝統技術によってつくられた建築は、今も技術が息づく「生きた芸術作品」ともいえるでしょう。夜間のライトアップによって、その美しさがさらに際立つことも期待されています。 また、今後は漆喰の補修や石垣のメンテナンスなど、博物館が抱えるさまざまな課題についても、専門家との連携による技術提供が期待されています。今回のプロジェクトは、一つの壁を復元して終わるものではありません。 学生が身につけた技術を地域で生かし、その経験を次の世代へ伝えていく。その積み重ねが、伝統技術を未来へ残すことにつながっていきます。 「自分の特技を、社会のために」 ふじみ野市教育委員会の田中さん(左)と都竹さん(右) 改修され、新しく生まれ変わったふじみ野市立博物館を見守るふじみ野市教育委員会博物館学芸係長田中さんからも、今回の取り組みについてお話を伺いました。田中さんは、ものつくり大学の存在や学生たちの技能習得、技能五輪での活躍を知り、「一緒にできてありがたい」と話します。現場での丁寧な仕事ぶりにも高い評価をいただき、地域と教育機関が協働することの価値を感じていただいています。 博物館では今後、来館者が楽しめるよう、けん玉など昔の遊びを体験する企画や、ものづくり教室、鋳造体験など、子どもたちが夢中になれる体験型イベントも検討されています。建物や展示物を見るだけではなく、地域の歴史や文化、そして「ものをつくること」に実際に触れてもらう。そんな場所へと、博物館はさらに発展していこうとしています。 都竹さんが左官という技術に出会ったのは、まだ大学生活の途中でした。技能五輪への挑戦を経て、さまざまな現場を経験する中で、技術への興味はさらに広がっています。そして今、その技術は自分自身のためだけではなく、地域の文化を残すためにも生かされています。 「自分の特技を社会貢献として生かす」。 それは、ものつくり大学が大切にしている「ものづくり」の学びを象徴する姿の一つなのかもしれません。今回の小舞壁復元プロジェクトで得られた経験と記録が、次の学生へ、そして次の世代へと受け継がれていく。 失われつつある技術を未来へつなぐために、ものつくり大学はこれからも、学生の技術と地域社会を結びつける取り組みを続けていきます。

  • オープンキャンパスの対話が、私の世界を広げた

    Introduction 高校時代、水族館で働く夢から建築の道に方向転換した緑川真結花さん(建設学科3年)。現在は学生生活で培った建築の専門性とコミュニケーション能力を高めつつ、オープンキャンパスの学生スタッフとして活動しています。進路に迷う高校生に向け、緑川さんに大学進学の決め手や大学生活のリアルと魅力についてインタビューをしました。「建築に興味はあるけれど、女子学生が少ないのではないかと不安」「専門知識がなくて授業についていけるか心配」など一歩を踏み出せずにいる高校生の背中をそっと押してくれるはずです。 水族館の構造美から建築の道に。女子学生の本音が響いたオープンキャンパス 私は福島県郡山市の普通科高校出身です。自然科学部で身近な研究の発表や生徒会で学校案内などに力を入れました。水族館でイルカの調教師として働く夢が現実的に難しいと分かり、建築が目にとまりました。地元いわき市の環境水族館「アクアマリンふくしま」には、世界初といわれる「潮目の海」水槽を突き抜ける三角形のアクリルトンネルがあります。三角プリズムのように親潮と黒潮を左右に分ける構造が印象的で「人を引きつける建物をつくりたい」と思い、高校2年生の時に建築の道へ転向し、大学で設計を学ぶことに決めました。 「建築」が学べる大学をリサーチする中で、偶然目にとまったのが平仮名交じりの「ものつくり大学」という名称でした。「どんな大学なんだろう」と調べると、設計だけではなく建物の土台となる「構造」まで実践的に学べる点に強く魅力を感じました。「気になるなら行ってみたら」と母の後押しもありオープンキャンパスへの参加を決めました。 オープンキャンパスには、高校3年生の春と夏に3回参加しました。一番心が動いたのは、キャンパスを案内してくださった女子学生スタッフとの対話です。大学の良い面だけではなく、「課題の大変さ」や「バイトとの両立の厳しさ」など、リアルな現実を本音で伝えてくれたので、入学後の生活を具体的に想像できました。何より、大変さを伝えた上で「それでもこの大学なら大丈夫」というフォローもあり、「こんな先輩がいる大学なら間違いない」と入学の大きな決め手になりました。木材の耐久実験を行った模擬授業も印象的で、「設計しながら実寸大で物をつくって構造を理解できる」という実習が豊富な環境は、他大学と明確に違い、「社会に出る前に実際に手を動かして学びたい」と入学を決意しました。 テキパキ、サバサバ!工科系女子のリアルと「先を見据える」スタンス 「工科系の大学の女子学生はどんな雰囲気だろう」という不安もありましたが、実際は良い意味でイメージを裏切るものでした。女子同士は過度に群れず孤立もしない「ほどよい距離感」で、テキパキとサバサバした人が多いです。授業やサークル活動で交流もしやすく、実習で重い荷物がある時も、「1人で無理なら、2人で持とう」と迷わずさっと行動に移せます。授業でも、女子が実質的なリーダーとして男子を引っ張る場面もあり、作業をスムーズに進める力になっています。3年生の今では、1人1人が「仕上げ」や「施工管理」など明確な目的意識や専門性を持ち、お互いに良い刺激を与え合っています。 学業では「先を見据えて今を頑張る」スタンスを大切にし、授業の課題は特に力を入れています。未来の自分が心に余裕を持てるよう、日々の課題や実習レポートは「どうすれば最高評価を取れるか」を常に意識して取り組んでいます。1年次の製図の課題は未経験で進みが遅れたものの、放課後に残り、期限を守るよう努めました。「分からないことがあれば、すぐに先輩や周囲に聞いて解決する」といったスピード感も大切にしています。一方で金曜の放課後は、所属する軽音楽部とバドミントンサークルで思いきりリフレッシュしています。軽音楽部ではバンドのボーカルを担当しており、今年も文化祭である碧蓮祭のステージで歌う予定です。 学生スタッフとして積極的な声がけと分かりやすさを意識 1年次からオープンキャンパスの学生スタッフとして、キャンパスツアーや学生寮の案内、学校説明のプレゼンなどを担当しています。高校時代に参加したオープンキャンパスの感動や生徒会で学校案内を行った経験があり、自然にスタッフに。活動のなかで特に大切にしているのは、会場で戸惑っている来場者への積極的な声かけです。私自身、高校時代に「分からないことが多く、質問内容も分からない」という経験をしたからこそ、自分から「何かお困りですか」と声をかけ、不安を解消するサポートをしたいと考えています。 知識や興味が異なる多様な方々と接する中、「この大学の魅力を、目の前の相手にどうすれば一番響くか」を考えています。特に高校生に対し、疑問を残さないように内容をかみくだいた説明を意識しています。プレゼンは写真を中心に文字を最小限にとどめ、大切な部分は自分の言葉で伝えることを心がけています。以前プレゼンを担当した際、「とても分かりやすかったです」と声をかけてもらえ、励みになりました。オープンキャンパスでは、ぜひ多彩な「模擬授業」を体験してほしいです。木材加工や製図、日本建築の歴史など毎回内容が異なり、何度来ても新しい発見がある点は、ものつくり大学ならではのメリットです。 プロの技に触れる授業と専門的でユニークな先生方との「距離の近さ」 建設学科の授業の最大の特徴は、実際に自分の手で触れ、体感しながら学べる点です。プロの技術を実感しながらモノづくりの喜びを味わえる面白さがあります。特に大変ながらも面白かったのが、1・2年次の「左官」の実習です。コテを使い、まっすぐ平らに塗る難しさを体験する一方で、非常勤講師として来てくださるプロの職人さんが、さらっとやり遂げる無駄のない動きに触れ、「これが本物の職人の技なんだ」と肌で感じました。実習を重ねる過程で、不格好ながらも平らに塗れるようになったことで手応えも得られました。 「実習」や「インターンシップ」での実践的な経験は、自分の成長や将来に直結すると実感しています。そもそも座学と実習が密接に連動している大学だからこそ、知識を体感的に理解できるんです。将来に直結するインターンシップは、先を見据える上で重要な経験になります。私自身、2年次に施工管理の仕事をインターンシップで経験し、大変さを肌身で感じることができました。 ものつくり大学の一番の強みは、先生方との「距離の近さ」です。いつでも学生に寄り添い支えてくださる先生の存在こそが、この大学最大の魅力です。専門性が高く、ユニークな先生が多いです。最初は話しかけづらく見えても、実習や授業での関わりで、1人1人をしっかり覚え、親身になってくださいます。オープンキャンパスの学生スタッフをすることで距離も縮まり、どんな質問にもフランクに答えていただけます。3年次になり、研究や就職活動について相談していますが、具体的なアドバイスを惜しみなく注いでくださいます。 コミュニケーション能力を生かせる建築の道に。今、高校生に届けたいメッセージ 入学当初は「設計」に、その後は「施工管理」に興味をもち、現在は人との対話が重視される建設系の「コンサルタント」や「営業」に魅力を感じています。理由の1つにオープンキャンパスの学生スタッフとしての経験があります。「自分が分かっていても相手が分かっているとは限らない」ことを意識し、高校生や保護者に分かりやすく伝える工夫をしてきました。相手の反応を見ながら臨機応変に対応するコミュニケーション能力も自然と身につきました。将来に向け、先生や先輩方との繋がりを大切に就活や仕事のリアルな話を聞き、選択肢を集めています。じっくり思考を巡らせ、自分らしく社会で働く道を見出したいです。 オープンキャンパスに参加希望の高校生には、まずは気負わず、フラットに1回来てみてほしいです。近ければ本人だけで、遠方なら保護者の方と相談して、とにかく一度足を運んでみてください。実際に来れば大学の雰囲気が肌で分かり、自分に合うかどうかも見えてくるはずです。オープンキャンパスでは、ぜひ、いろいろな人と関わり、何でも気軽に聞いてみてください。苦手意識から距離を置くのはもったいないので、肩の力を抜いて人と接してほしいと思います。大学生活で気になる疑問があれば、教職員や学生スタッフに、遠慮なく声をかけてみてください。自ら進んで聞いてみることで、きっと世界が広がります。

  • 【Fゼミ】プロフェッショナル・ゼミ「大人になるってどんなこと?」

    Introduction 2026年5月27日、建設学科のFゼミにおいて、外部講師をお招きした特別講義が開催されました。本学客員教授・奥山龍一先生のコーディネートのもと、「大人になるってどんなこと?」を主題とし、学生が自己の未来や社会との関わり方を見つめ直す機会となりました。 登壇者には、群馬県前橋市に本社を構える株式会社エスティビー(https://s-t-b.jp)の代表取締役である杉﨑由里氏をお招きしました。同社は1998年の創業以来、地域社会を支え続け、今年で27年目を迎える企業です。 循環型物流による社会課題へのアプローチ 導入として、エスティビーが展開する事業の社会的意義について説明がなされました。同社は「限りある資源を次世代へ」という理念の下、産業廃棄物をリサイクル工場へと運ぶ「静脈物流機能」と、リサイクル済みの二次製品を運ぶ「動脈物流機能」を担っています。 杉﨑氏はこの物流の仕組みを、人が生きる上で欠かせない「血流」にたとえ、社会全体の持続可能性に寄与し、環境破壊や資源枯渇の抑制に貢献している実態を解説されました。 キャリアの本質と基礎的・汎用的能力 続いて「キャリアとは何か」というテーマに移りました。キャリアとは職歴や経歴を指すのみではなく、人が生きていく中で担う様々な役割や足跡であると定義づけられました。社会に出ていない学生たちも、すでに置かれた立場において役割を果たしており、キャリア発達の最中にあることが強調されました。 また、キャリア教育を通じて身につけるべき「基礎的・汎用的能力」として、以下の4点が提示されました。 ・人間関係形成・社会形成能力 ・自己理解・自己管理能力 ・課題対応能力 ・キャリアプランニング能力 講義内では、これらの能力に関するセルフチェックや学生同士の活発な意見交換が行われ、参加者自身が現状の自己認識を深める実践的なワークが実施されました。 失敗からの学習と社会とのつながり 「大人になること」の現実的なプロセスとして、杉﨑氏ご自身の過去の失敗談が語られました。準備不足による挫折や、時間管理の怠りから生じた信頼の喪失といった実体験をもとに、「何をするにも準備が大切」「信頼なき所に金も人も集まらない」という厳粛な教訓が共有されました。 さらに、学校での学びが社会でどのように生きるかについても言及されました。仕事には教科ごとの区分はなく、学びを横断的に活用すること、そして情報は「行動(検証)」を伴うことで初めて知識として定着するという原則が示されました。 未来に向けた永続条件の構築 結びとして、大人になるためには「守られる側から、守る側への自律・自立」が必要不可欠であると提起されました。最後に、経営学者ピーター・ドラッカーの「経営とは永続条件の構築である」という言葉が紹介されました。 「誰もが人生の経営者である」という視座から、学生一人ひとりが自分自身の人生の永続条件をどのように構築していくのか、深く思考し計画を立てて行動することの大切さが説かれました。 特別講義は、学生たちが労働の尊さや自己成長の意義を再確認し、自らの意思で未来を設計するための強力な動機付けとなる有意義な時間となりました。

  • 小舞壁の復元に取り組む都竹さん

    自分の特技を地域の文化継承へ――「ふじみ野市立博物館」三福学校復元プロジェクト

    2026年9月1日にオープンした、ふじみ野市立博物館 「自分が身につけた技術を、誰かの役に立てたい」――建設学科4年の都竹裕次郎さん(茨城県水戸工業高等学校出身)が参加したのは、ふじみ野市立博物館の改修工事の一部として行われた、三福学校の復元プロジェクトです。 都竹さんは、第63回技能五輪全国大会の左官職種に出場した学生として、本学でもその活躍が注目されました。技能五輪への挑戦を経て、さらに現場で経験を重ねている都竹さんが今回取り組んだのは、地域の歴史や文化を伝える施設の中で、伝統的な左官技術を生かした小舞壁の復元です。ふじみ野市立博物館は、もともと図書館だった建物を改修し、シアターや展示室、学習スペースなどを備えた新たな文化施設として生まれ変わりました。館内では、ふじみ野市の歴史映像が上映されるほか、地域の歴史や古くから受け継がれてきた文化が紹介されています。その一角を担うのが、都竹さんの左官技術を生かして復元された小舞壁です。 今回のプロジェクトを通して見えてきたのは、伝統建築を支える技術には、図面やCADだけでは伝えることのできない「暗黙知」が存在するということでした。 技能五輪から、地域の現場へ 技能五輪大会での都竹さん 左官の仕事は、材料を塗ることだけではありません。仕上がりを見極め、どこまで塗れば平らになるのかを判断する感覚が求められます。都竹さんが特に難しいと感じたのは、「経験で平らに塗る」という判断でした。 「寸法をその都度測って仕上げるのではなく、養生をして、目で見ながら、これまでの経験をもとに平らに塗っていく。その感覚が難しいと感じました」 図面は、寸法や位置関係を正確に記録するためには欠かせません。しかし、職人が経験の中で身につけてきた「どのように見えるか」「どこまで塗れば平らになるか」といった感覚まで、すべてを図面に落とし込むことは容易ではありません。今回の復元作業でも、設計担当者が図面化に苦戦する場面がありました。そこで、ものつくり大学の非常勤講師である宮前守先生や鈴木光先生が、実際の現場で手本を示しながら作業を進めました。伝統技術は、知識として教わるだけでは身につきません。実際に手を動かし、経験を積み重ねる中で、その技術や感覚を身につけていくものです。 都竹さん自身も、左官を知ってから半年ほどで技能五輪に出場しました。当時は「好きになりかけ」という段階だったと振り返ります。しかし、大会を経験したことで左官という職種全体への好奇心が強くなり、それまで以上にさまざまな技能を学んでみたいと思うようになりました。現在もインターンシップや現場に参加する機会を探しながら、古民家の改修や復元模型など、普段とは違う現場で経験を積みたいと考えています。 「先生からは『学生としては上出来』と評価していただきましたが、自分で触ってみると、まだ粗いところも感じます。毎日の積み重ねが技術につながっていることを実感していますし、まだまだ上達できる余地があると思っています」 技能五輪を一つの通過点として、都竹さんはさらに技術を学び続けています。そして、その技術を生かす場は、今回のように地域の歴史や文化を残す現場にも広がっています。 「明治から続く工法」を、次の世代へ 小舞壁の復元に取り組む都竹さん 都竹さんが今回のプロジェクトを通して感じたのは、左官技術の難しさだけではありません。古くから続いてきた工法や、それを支えてきた職人の仕事について、もっと多くの人に知ってもらいたいという思いも強くなりました。 「明治から続いている工法があるということを、もっと多くの人に知ってもらえたらと思っています。伝統建築がどのようにつくられているのかを知ってもらうためにも、実際の現場を見てもらったり、技術について説明したりすることには意味があると思います」 左官という仕事は、親世代にもまだ十分に知られていない部分があると都竹さんは感じています。若い世代から、その親世代まで、左官という仕事や伝統建築について知ってもらうきっかけをつくることができれば――。そこには、自分が身につけた技術を社会に役立てたいという思いがあります。 今回のプロジェクトは、都竹さん一人の技術だけで実現したものではありません。きっかけとなったのは、宮前先生とその所属団体である建設埼玉西埼玉地区本部とのつながりでした。見学をきっかけに「一緒にやりませんか」と話が生まれ、宮前先生から本学建設学科の三原斉教授へ紹介されたことで、今回のプロジェクトが動き始めました。地域に残る明治期の船問屋建物などの歴史的資源を接点として、ものつくり大学が培ってきた技能と、実際の地域の現場が結びついたのです。 都竹さんにとっては、大学で身につけた技術を実際の社会で生かす貴重な機会となりました。そして地域にとっても、次世代を担う学生が伝統技術に触れ、その技術を学んでいくことは、文化を未来へつないでいくための大切な一歩となります。 完成したのは小舞壁という「建築物」だけではありません。施工の過程で撮影された写真や現場での記録、そして都竹さんや専門家が実際に手を動かして得た経験もまた、次の世代へ伝えていくための重要な財産です。 技術を「生きた文化」として残す 白い漆喰の化粧をまとった小舞壁 伝統建築の技術は、職人の経験や身体感覚に支えられています。その一方で、担い手の高齢化が進む中、その継承は大きな課題となっています。だからこそ、専門家から学生へ技術を伝え、学生が実際の現場で経験し、その過程を記録として残すことには大きな意味があります。 今回得られた知見や記録は、今後、ものつくり大学が建築士会向けに実施している講座などにおいて、図面だけでは伝えることのできない技術を学ぶための教材として活用することも期待されています。 復元された建物は、単に昔の建築物を再現したものではありません。そこには、実際に人の手によって受け継がれてきた技術があります。その意味で、伝統技術によってつくられた建築は、今も技術が息づく「生きた芸術作品」ともいえるでしょう。夜間のライトアップによって、その美しさがさらに際立つことも期待されています。 また、今後は漆喰の補修や石垣のメンテナンスなど、博物館が抱えるさまざまな課題についても、専門家との連携による技術提供が期待されています。今回のプロジェクトは、一つの壁を復元して終わるものではありません。 学生が身につけた技術を地域で生かし、その経験を次の世代へ伝えていく。その積み重ねが、伝統技術を未来へ残すことにつながっていきます。 「自分の特技を、社会のために」 ふじみ野市教育委員会の田中さん(左)と都竹さん(右) 改修され、新しく生まれ変わったふじみ野市立博物館を見守るふじみ野市教育委員会博物館学芸係長田中さんからも、今回の取り組みについてお話を伺いました。田中さんは、ものつくり大学の存在や学生たちの技能習得、技能五輪での活躍を知り、「一緒にできてありがたい」と話します。現場での丁寧な仕事ぶりにも高い評価をいただき、地域と教育機関が協働することの価値を感じていただいています。 博物館では今後、来館者が楽しめるよう、けん玉など昔の遊びを体験する企画や、ものづくり教室、鋳造体験など、子どもたちが夢中になれる体験型イベントも検討されています。建物や展示物を見るだけではなく、地域の歴史や文化、そして「ものをつくること」に実際に触れてもらう。そんな場所へと、博物館はさらに発展していこうとしています。 都竹さんが左官という技術に出会ったのは、まだ大学生活の途中でした。技能五輪への挑戦を経て、さまざまな現場を経験する中で、技術への興味はさらに広がっています。そして今、その技術は自分自身のためだけではなく、地域の文化を残すためにも生かされています。 「自分の特技を社会貢献として生かす」。 それは、ものつくり大学が大切にしている「ものづくり」の学びを象徴する姿の一つなのかもしれません。今回の小舞壁復元プロジェクトで得られた経験と記録が、次の学生へ、そして次の世代へと受け継がれていく。 失われつつある技術を未来へつなぐために、ものつくり大学はこれからも、学生の技術と地域社会を結びつける取り組みを続けていきます。

  • オープンキャンパスの対話が、私の世界を広げた

    Introduction 高校時代、水族館で働く夢から建築の道に方向転換した緑川真結花さん(建設学科3年)。現在は学生生活で培った建築の専門性とコミュニケーション能力を高めつつ、オープンキャンパスの学生スタッフとして活動しています。進路に迷う高校生に向け、緑川さんに大学進学の決め手や大学生活のリアルと魅力についてインタビューをしました。「建築に興味はあるけれど、女子学生が少ないのではないかと不安」「専門知識がなくて授業についていけるか心配」など一歩を踏み出せずにいる高校生の背中をそっと押してくれるはずです。 水族館の構造美から建築の道に。女子学生の本音が響いたオープンキャンパス 私は福島県郡山市の普通科高校出身です。自然科学部で身近な研究の発表や生徒会で学校案内などに力を入れました。水族館でイルカの調教師として働く夢が現実的に難しいと分かり、建築が目にとまりました。地元いわき市の環境水族館「アクアマリンふくしま」には、世界初といわれる「潮目の海」水槽を突き抜ける三角形のアクリルトンネルがあります。三角プリズムのように親潮と黒潮を左右に分ける構造が印象的で「人を引きつける建物をつくりたい」と思い、高校2年生の時に建築の道へ転向し、大学で設計を学ぶことに決めました。 「建築」が学べる大学をリサーチする中で、偶然目にとまったのが平仮名交じりの「ものつくり大学」という名称でした。「どんな大学なんだろう」と調べると、設計だけではなく建物の土台となる「構造」まで実践的に学べる点に強く魅力を感じました。「気になるなら行ってみたら」と母の後押しもありオープンキャンパスへの参加を決めました。 オープンキャンパスには、高校3年生の春と夏に3回参加しました。一番心が動いたのは、キャンパスを案内してくださった女子学生スタッフとの対話です。大学の良い面だけではなく、「課題の大変さ」や「バイトとの両立の厳しさ」など、リアルな現実を本音で伝えてくれたので、入学後の生活を具体的に想像できました。何より、大変さを伝えた上で「それでもこの大学なら大丈夫」というフォローもあり、「こんな先輩がいる大学なら間違いない」と入学の大きな決め手になりました。木材の耐久実験を行った模擬授業も印象的で、「設計しながら実寸大で物をつくって構造を理解できる」という実習が豊富な環境は、他大学と明確に違い、「社会に出る前に実際に手を動かして学びたい」と入学を決意しました。 テキパキ、サバサバ!工科系女子のリアルと「先を見据える」スタンス 「工科系の大学の女子学生はどんな雰囲気だろう」という不安もありましたが、実際は良い意味でイメージを裏切るものでした。女子同士は過度に群れず孤立もしない「ほどよい距離感」で、テキパキとサバサバした人が多いです。授業やサークル活動で交流もしやすく、実習で重い荷物がある時も、「1人で無理なら、2人で持とう」と迷わずさっと行動に移せます。授業でも、女子が実質的なリーダーとして男子を引っ張る場面もあり、作業をスムーズに進める力になっています。3年生の今では、1人1人が「仕上げ」や「施工管理」など明確な目的意識や専門性を持ち、お互いに良い刺激を与え合っています。 学業では「先を見据えて今を頑張る」スタンスを大切にし、授業の課題は特に力を入れています。未来の自分が心に余裕を持てるよう、日々の課題や実習レポートは「どうすれば最高評価を取れるか」を常に意識して取り組んでいます。1年次の製図の課題は未経験で進みが遅れたものの、放課後に残り、期限を守るよう努めました。「分からないことがあれば、すぐに先輩や周囲に聞いて解決する」といったスピード感も大切にしています。一方で金曜の放課後は、所属する軽音楽部とバドミントンサークルで思いきりリフレッシュしています。軽音楽部ではバンドのボーカルを担当しており、今年も文化祭である碧蓮祭のステージで歌う予定です。 学生スタッフとして積極的な声がけと分かりやすさを意識 1年次からオープンキャンパスの学生スタッフとして、キャンパスツアーや学生寮の案内、学校説明のプレゼンなどを担当しています。高校時代に参加したオープンキャンパスの感動や生徒会で学校案内を行った経験があり、自然にスタッフに。活動のなかで特に大切にしているのは、会場で戸惑っている来場者への積極的な声かけです。私自身、高校時代に「分からないことが多く、質問内容も分からない」という経験をしたからこそ、自分から「何かお困りですか」と声をかけ、不安を解消するサポートをしたいと考えています。 知識や興味が異なる多様な方々と接する中、「この大学の魅力を、目の前の相手にどうすれば一番響くか」を考えています。特に高校生に対し、疑問を残さないように内容をかみくだいた説明を意識しています。プレゼンは写真を中心に文字を最小限にとどめ、大切な部分は自分の言葉で伝えることを心がけています。以前プレゼンを担当した際、「とても分かりやすかったです」と声をかけてもらえ、励みになりました。オープンキャンパスでは、ぜひ多彩な「模擬授業」を体験してほしいです。木材加工や製図、日本建築の歴史など毎回内容が異なり、何度来ても新しい発見がある点は、ものつくり大学ならではのメリットです。 プロの技に触れる授業と専門的でユニークな先生方との「距離の近さ」 建設学科の授業の最大の特徴は、実際に自分の手で触れ、体感しながら学べる点です。プロの技術を実感しながらモノづくりの喜びを味わえる面白さがあります。特に大変ながらも面白かったのが、1・2年次の「左官」の実習です。コテを使い、まっすぐ平らに塗る難しさを体験する一方で、非常勤講師として来てくださるプロの職人さんが、さらっとやり遂げる無駄のない動きに触れ、「これが本物の職人の技なんだ」と肌で感じました。実習を重ねる過程で、不格好ながらも平らに塗れるようになったことで手応えも得られました。 「実習」や「インターンシップ」での実践的な経験は、自分の成長や将来に直結すると実感しています。そもそも座学と実習が密接に連動している大学だからこそ、知識を体感的に理解できるんです。将来に直結するインターンシップは、先を見据える上で重要な経験になります。私自身、2年次に施工管理の仕事をインターンシップで経験し、大変さを肌身で感じることができました。 ものつくり大学の一番の強みは、先生方との「距離の近さ」です。いつでも学生に寄り添い支えてくださる先生の存在こそが、この大学最大の魅力です。専門性が高く、ユニークな先生が多いです。最初は話しかけづらく見えても、実習や授業での関わりで、1人1人をしっかり覚え、親身になってくださいます。オープンキャンパスの学生スタッフをすることで距離も縮まり、どんな質問にもフランクに答えていただけます。3年次になり、研究や就職活動について相談していますが、具体的なアドバイスを惜しみなく注いでくださいます。 コミュニケーション能力を生かせる建築の道に。今、高校生に届けたいメッセージ 入学当初は「設計」に、その後は「施工管理」に興味をもち、現在は人との対話が重視される建設系の「コンサルタント」や「営業」に魅力を感じています。理由の1つにオープンキャンパスの学生スタッフとしての経験があります。「自分が分かっていても相手が分かっているとは限らない」ことを意識し、高校生や保護者に分かりやすく伝える工夫をしてきました。相手の反応を見ながら臨機応変に対応するコミュニケーション能力も自然と身につきました。将来に向け、先生や先輩方との繋がりを大切に就活や仕事のリアルな話を聞き、選択肢を集めています。じっくり思考を巡らせ、自分らしく社会で働く道を見出したいです。 オープンキャンパスに参加希望の高校生には、まずは気負わず、フラットに1回来てみてほしいです。近ければ本人だけで、遠方なら保護者の方と相談して、とにかく一度足を運んでみてください。実際に来れば大学の雰囲気が肌で分かり、自分に合うかどうかも見えてくるはずです。オープンキャンパスでは、ぜひ、いろいろな人と関わり、何でも気軽に聞いてみてください。苦手意識から距離を置くのはもったいないので、肩の力を抜いて人と接してほしいと思います。大学生活で気になる疑問があれば、教職員や学生スタッフに、遠慮なく声をかけてみてください。自ら進んで聞いてみることで、きっと世界が広がります。

  • 【Fゼミ】プロフェッショナル・ゼミ「大人になるってどんなこと?」

    Introduction 2026年5月27日、建設学科のFゼミにおいて、外部講師をお招きした特別講義が開催されました。本学客員教授・奥山龍一先生のコーディネートのもと、「大人になるってどんなこと?」を主題とし、学生が自己の未来や社会との関わり方を見つめ直す機会となりました。 登壇者には、群馬県前橋市に本社を構える株式会社エスティビー(https://s-t-b.jp)の代表取締役である杉﨑由里氏をお招きしました。同社は1998年の創業以来、地域社会を支え続け、今年で27年目を迎える企業です。 循環型物流による社会課題へのアプローチ 導入として、エスティビーが展開する事業の社会的意義について説明がなされました。同社は「限りある資源を次世代へ」という理念の下、産業廃棄物をリサイクル工場へと運ぶ「静脈物流機能」と、リサイクル済みの二次製品を運ぶ「動脈物流機能」を担っています。 杉﨑氏はこの物流の仕組みを、人が生きる上で欠かせない「血流」にたとえ、社会全体の持続可能性に寄与し、環境破壊や資源枯渇の抑制に貢献している実態を解説されました。 キャリアの本質と基礎的・汎用的能力 続いて「キャリアとは何か」というテーマに移りました。キャリアとは職歴や経歴を指すのみではなく、人が生きていく中で担う様々な役割や足跡であると定義づけられました。社会に出ていない学生たちも、すでに置かれた立場において役割を果たしており、キャリア発達の最中にあることが強調されました。 また、キャリア教育を通じて身につけるべき「基礎的・汎用的能力」として、以下の4点が提示されました。 ・人間関係形成・社会形成能力 ・自己理解・自己管理能力 ・課題対応能力 ・キャリアプランニング能力 講義内では、これらの能力に関するセルフチェックや学生同士の活発な意見交換が行われ、参加者自身が現状の自己認識を深める実践的なワークが実施されました。 失敗からの学習と社会とのつながり 「大人になること」の現実的なプロセスとして、杉﨑氏ご自身の過去の失敗談が語られました。準備不足による挫折や、時間管理の怠りから生じた信頼の喪失といった実体験をもとに、「何をするにも準備が大切」「信頼なき所に金も人も集まらない」という厳粛な教訓が共有されました。 さらに、学校での学びが社会でどのように生きるかについても言及されました。仕事には教科ごとの区分はなく、学びを横断的に活用すること、そして情報は「行動(検証)」を伴うことで初めて知識として定着するという原則が示されました。 未来に向けた永続条件の構築 結びとして、大人になるためには「守られる側から、守る側への自律・自立」が必要不可欠であると提起されました。最後に、経営学者ピーター・ドラッカーの「経営とは永続条件の構築である」という言葉が紹介されました。 「誰もが人生の経営者である」という視座から、学生一人ひとりが自分自身の人生の永続条件をどのように構築していくのか、深く思考し計画を立てて行動することの大切さが説かれました。 特別講義は、学生たちが労働の尊さや自己成長の意義を再確認し、自らの意思で未来を設計するための強力な動機付けとなる有意義な時間となりました。