「論語から一言」

 

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『論語』とは、孔子と彼の高弟の言行を孔子の死後、弟子達が記録した書物である。『孟子』『大学』『中庸』と併せて儒教における「四書」の1つに数えられる。 四書のひとつである『孟子』はその言行の主の名が書名であるが、『論語』の書名が『論語』であるその由来は明らかでない。「ウィキペディア」より

 

 

  • 子曰く(しいわく)、学びて時に之を習う、また説ばし(よろこばし)からずや。朋遠方より来たる有り、また楽しからずや。人知らずして慍みず(うらみず)、また君子ならずや。

意味:先生(孔子)がこうおっしゃった。『物事を学んで、後になって復習する、なんと楽しいことではないか。友達が遠くから自分に会いにやってきてくれる、なんと嬉しいことではないか。他人が自分を知らないからといって恨みに思うことなどまるでない、それが(奥ゆかしい謙譲の徳を備えた)君子というものだよ。』


  • 人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患うるなり。

意味:人が自分の事を理解してくれないと気にするのではなく、自分が人を理解していない事を気にするべきだ。


  • 生来、人間の能力に大差はない。その後の精進によって、大きな違いが生まれる。

  • 宝石は磨かなければ光らない。人は試練が無ければ完成しない。

  • 自分を認めてくれる人がいないことを気に病むのではなく、人に認められるだけのことをするような努力が大切なのです。

  • 君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず。

意味:君子は和して同ぜず小人は同じて和せずとは、すぐれた人物は協調はするが、主体性を失わず、むやみに同調したりしない。つまらない人物はたやすく同調するが、心から親しくなることはないということ。


  • 先ずその言を行い、しかる後にこれに従う。

意味:君子というものは、人に何か教えを与えるとき、まず自分でやってみせる。そして、初めて口を開くものなのである。


  • 父母はただその疾(やまい)をこれ憂う。

意味:親が唯一願うもの、それは子供の健康なのである。


  • 過ちて改めざるを、これ過ちという。

意味:人はだれでも過ちを犯すが、過ちを犯したことに気づきながらもそれを改めようとしない、これこそが本当の過ちである。


  • 学びて思わざれば、すなわちくらし、思いて学ばざれば、すなわちあやうし。

意味:本を読みあさるだけで自分の思慮を怠ると、物事の道理が身につかず何の役にも立たない。逆に思いを巡らすのみで本を読んで学ばなければ、独断的になり危険だ。


  • 吾れ十有五にして学に志す 三十にして立つ。四十にして惑わず
    五十にして天命を知る 六十にして耳順(みみした)がう
    七十にして心の欲するところに従って、矩(のり)を踰(こ)えず。

意味:私は十五歳で学問を志した。そして三十歳で一本立ちした。
四十歳であれこれと迷うことがなくなり、五十歳になると
天が命じたこの世での役割と自らの限界を知った。

そして六十歳になったときには、人の言葉を素直に聞けるようになった。
七十歳になると、自分の思い通りにふるまっても、
道に外れることはなくなった。


  • 人にして信なくんばその可なるを知らず。

意味:いくら何かが優秀な人であっても、人から信用されたり信じたりできる人物でなければ価値がない。


  • 義を見て為さざるは、勇なきなり。

意味:正しい行為であるとわかりつつもそれを行わないのは勇気がないという事だ。


  • 先ず其の言を行い、而して後にこれに従う。

意味:余計なことは言わずまず行動する。その後自分の意見を主張をするべきだ。


  • 速やかならんと欲すれば則ち達せず、小利を見れば則ち大事成らず。

意味:事を急いだり焦るとうまくいかない。目先の小さい利益に固執すると大成できない。


  • 学びて思わざればすなわち罔(くら)し、思いて学ばざればすなわち殆(あやう)し。

意味:学んでも考えなければ、はっきり理解した状態にならない。また、考えるだけで学ぶことがなければ、独断に陥り危険であるということ。


  • 良薬は口に苦くして病に利あり 忠言は耳に逆らいて行いに利あり。

意味:良薬は、苦くて飲みにくいが病気には効く。よい忠告は、聞くのはつらいが反省し行いを正せば、自分のためになるということ。


  • 過ぎたるは なお及ばざるが如し。

意味:度が過ぎることも不足するのと同じように良くないということ。


  • 学べばすなわち 固ならず。

意味:学問により、視野も広がり、柔軟となって、頑固さがなくなるということ。