【知・技の創造】技能競技大会と人材育成

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技能五輪国際大会とは

WorldSkills Competition(技能五輪国際大会) という大会をご存知でしょうか?

まだ日本での一般的な認知度は決して高いといえないWorldSkills Competitionは、二年に一度開催される、ものづくりアスリートの祭典です。直近の2024リヨン大会(フランス)には、過去最多となる69の国と地域から約1400人もの若手技能者が参加し、およそ25万人もの人々が来場しました。今年(2026)は同大会の開催年にあたり、中国の上海市において、9月22日(火)から27日(日)にかけて第48回大会が開催されます。この1月には、日本代表選手も決定し、57職種に64人の青年技能者(原則22歳以下(一部の職種は25歳以下))が日本を代表して同大会に臨みます。本学、ものつくり大学からも、建設学科四年生の飯田瑠輝さんと石田悠稀さんの二人が、コンクリート躯体工事職種(Concrete Construction Work)の日本代表に選出されました。

技能五輪検定と技能五輪国際大会

 技能に関する競技大会として、アジア大会(WorldSkills Asia Competition)やユーロスキルズ(EuroSkills Competitions)といった地域大会がありますが、WorldSkills Competitionは唯一の全世界レベルの技能競技大会です。

日本国内においては、技能五輪全国大会という毎年開催される技能競技大会があります。日本国内の青年技能者(原則二三歳以下)を対象とした、いわゆる「U-23(アンダー23)」の全国大会です。大会に出場するには各都道府県の代表に選ばれる必要があり、多くの職種で、技能検定二級の実技試験を都道府県予選としています。また、この大会を、二年に一度開催されるWorldSkills Competitionの日本代表選考会として位置づけています。一方、U-20の大会として若年者ものづくり競技大会という大会が毎年開催されています。こちらは、企業等に就業していない者、具体的には、職業能力開発施設、工業高等学校等において技能を習得中の若年者が対象です。また、特級、一級及び単一等級技能士を対象とした年齢制限が無い、いわば、日本における技能競技大会の最高峰に位置する技能グランプリという大会もあります。このように、各カテゴリーにおいて、インタラクティブにその分野のキャリアを探究できる競技大会が、実は、行われているのです。

技能競技大会を通した人材育成の可能性

 本学は開学以来、実際にものづくりができ技能にも秀でたテクノロジストを輩出することを目指してきました。専門的知識を有し、また、実践する力も備えている、そのような人材は現代において各産業界で求められていると思います。先述した技能競技大会に挑むには、中途半端な準備では到底間に合いません。大会に参加するだけでなく、自分の力の限りを発揮するのに必要な卓越したレベルを達成するためには、長年の努力とトレーニングが必要で、競技大会本番はその集大成です。技能競技大会へのチャレンジとは、その訓練過程にこそ意味があると言えます。

2028愛知大会

 2028年は、日本の愛知県で第四九回WorldSkills Competitionが開かれます。世代を問わず、是非、この大会に注目して欲しいと思います。世界各国の才能が発揮される瞬間に多くの観客が興奮する大会です。日本を応援する、また、ものづくり産業を応援する、そのような体験が、未来を発展させる力につながってゆくと思います。

埼玉新聞「知・技の創造」(2026年5月8日号)掲載

Profile

佐々木 昌孝(ささき まさたか)

建設学科教授
1973年生れ。早稲田大学大学院理工学研究科(建設工学専攻)博士後期課程。博士(工学)。

2026上海大会家具職種エキスパート。専門は木材加工。

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ものつくり大学

大学概要、学科紹介、入試情報など、 詳しくは大学ホームページをご覧ください。
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