スペインの橋,建造物

 

セビリア(2013.5調査)

セビリアで視察したイサベル2世橋は,1852年建設の鋳鉄上路アーチ橋(スペイン初の鉄の橋)です.鉄の橋ではちょっと古いです.
6種の円形状の腹材を用いたデザインで,アーチリブは鋳鉄を閉じ合わせて楕円形の閉断面構造であり,随所に溶接できない時代の努力が伺えます.現在は,鋳鉄アーチは見せかけで,内側に鋼床版鋼箱桁を取付けて補強して,原型を保存しています.このように歴史的建造物を保存する考えは非常によいと思います.

イサベル2世橋
イサベル2世橋
イサベル2世橋
イサベル2世橋
イサベル2世橋

 

アラミージョ橋はセビリアにある1本の斜めの柱からケーブルを配置した斜張橋です. サンティアゴ・カラトラバ(Santiago Calatrava Valls )の設計で,1992年に完成しています.その年の万博のために建設されたものです.1本のパイロン (柱) から構成され, 13 本のケーブルで 200 m スパンの釣り合いをとっています.建設に経済的制約がなかったため, 目的は象徴的に重要な橋を建設することでした.アラミージョ橋には高架歩道に付け加え,マストの頂上に展望台があり, 内部の階段で登ることができます.

アラミージョ橋
アラミージョ橋
アラミージョ橋

 

ホアン・ホセ・アレナス設計のバルケッタ橋もセビリア万博の際に建設されている.アラミージョ橋に比べて,力学上の力の流れを考えた現実的な橋であり,両端を二股状のアーチで支える構造である.

バルケッタ橋
バルケッタ橋

 

セビリアのセントロにある「エンカルナシオン広場」と「メトロポールパラソル」は,セビリアの街並みを見るには非常におすすめです.「きのこのオブジェ」と言われる大きなモニュメントは,セビリアの街を見渡せます.

メトロポールパラソル
メトロポールパラソル
メトロポールパラソル

 

ビルバオ(2013.5調査)

ビルバオのビスカヤ橋は世界遺産です.1893年に完成した世界でも珍しい運搬橋です.長さ164m高さ50mの吊橋で,ゴンドラを桁から台車を介して直下吊りしています.ゴンドラには一度に車6台と300名を運べる優れものです.1分程度で渡りました.たまたまきれいに虹がかかっており,よく見ると2重にかかっていました.有料ですがエレベータで橋の上に上がり,歩いて渡ることができます.

ビスカヤ橋
ビスカヤ橋
ビスカヤ橋
ビスカヤ橋
ビスカヤ橋

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ビスカヤ橋

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ビスカヤ橋

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ビスカヤ橋

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ビスカヤ橋ゴンドラ

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ビスカヤ橋からのビルバオの街

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ビスカヤ橋主桁歩廊

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ビスカヤ橋主桁歩廊

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ビスカヤ橋のキャリア

  

スビスリ橋はビルバオにあるタイドアーチの歩道橋である.市街地を流れるネルビオン川に架かっており、右岸のカンポ・ボランティン地区と左岸のウリビタルテ地区を結んでいる.サンティアゴ・カラトラバ(Santiago Calatrava Valls )の設計で,1997年に開通した.頭上のアーチから鋼製ケーブルで支えられる湾曲した通路で構成されている.両岸にはスロープと階段が設置されている.地元住民からは床材にガラス製タイルを使用しており,常に湿度が高く雨天日の多いビルバオでは歩行中に滑りやすかったが,改良されている.

スビスリ橋
スビスリ橋
スビスリ橋

 

ビルバオ市内ネルビオン川にはユニークな橋が多いです.

ビルバオ市内の橋

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ビルバオ市内の橋

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ビルバオ市内の橋

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ビルバオ市内の橋

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ビルバオ市内の橋

  

バルセロナ(2013.5,2023.5調査)

サグラダ・ファミリアはバルセロナの代表的な建築です.ライトアップや内部の写真も撮影できました.バルセロナ観光の定番ですね. アントニオ・ガウディが設計しましたが,その意志を受け継いで今でも工事が続けられています.
サグラダ・ファミリア外観,ライトアップと内部の写真です.展示室もあります.

サグラダ・ファミリア(2013.5撮影)
サグラダ・ファミリア(2013.5撮影)
サグラダ・ファミリア内部(2013.5撮影)

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サグラダ・ファミリア(2013.5撮影)

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サグラダ・ファミリア(2013.5撮影)

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サグラダ・ファミリア(2013.5撮影)

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サグラダ・ファミリア内部(2013.5撮影)

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サグラダ・ファミリア内部(2013.5撮影)

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サグラダ・ファミリア(2013.5撮影)

 

10年振りにバルセロナを訪問しました.

サグラダ・ファミリアは建築家アントニオ・ガウディの未完の作品であり,着工から140年以上経った今なお建築が続けられ,ガウディ没後100年にあたる2026年に1番高い塔の建築が完了,メインの入口にあたる栄光のファサード(建築物正面部の装飾や入口にあたる門のこと)の芸術装飾工事は2026年以降も続けられ公式HPには~2036年と書かれています.

サグラダ・ファミリアには3つのファサードがあり,すでに完成しているのは生誕のファサードと受難のファサードの2つであり,3つ目の栄光のファサードは建築途中です.アントニオ・ガウディの作品群という名前でサグラダ・ファミリアを含む 7つの建物が世界遺産として登録されており,生誕のファサードと地下礼拝堂のみが登録対象となっています.

定番撮影スポットであるガウディ公園の池は,生誕のファサード全体が逆さに映るように考えられた人口の池です.

天井は樹木をイメージしたデザインで,4つの柱には福音書を記したマルコ,マタイ,ルカ,ヨハネの4人がシンボルで描かれています.

サグラダ・ファミリア(2023.5撮影)
サグラダ・ファミリア(2023.5撮影)
サグラダ・ファミリア(2023.5撮影)
サグラダ・ファミリア(2023.5撮影)
サグラダ・ファミリア(2023.5撮影)

サグラダ・ファミリア(2023.5撮影)
サグラダ・ファミリア(2023.5撮影)
サグラダ・ファミリア(2023.5撮影)
サグラダ・ファミリア(2023.5撮影)

バック・デ・ローダ・フェリペⅡ世橋はバレンシア生まれのサンティアゴ・カラトラバが設計したアーチ橋です.全長180m,支間長68m,幅員23mの跨線橋で1987年の完成です.アーチリブの断面が三角形で歩道が外側に広がっています.歩道の上部にアーチがある2主構であり,歩道が膨らんでいるためハンガーロープがこれまでにないような形になっています.北のサント・アンドレア地区と南のサン・マルティ地区を結んでいます.

 

バック・デ・ローダ・フェリペⅡ世橋
バック・デ・ローダ・フェリペⅡ世橋
バック・デ・ローダ・フェリペⅡ世橋
バック・デ・ローダ・フェリペⅡ世橋
バック・デ・ローダ・フェリペⅡ世橋
バック・デ・ローダ・フェリペⅡ世橋
バック・デ・ローダ・フェリペⅡ世橋
バック・デ・ローダ・フェリペⅡ世橋

ビスベ橋はバルセロナのゴシック地区(旧市街)ビスベ通りに架かり,カタルーニャ政府庁とカタルーニャ州知事のカノンジャス官邸を結んでいます.建築家ジョアン・ルビオの設計で1928年完成です.橋の下側に短剣で突き刺された頭蓋骨のモチーフが施されており,「短剣を取り除くとバルセロナの街は破壊する」「橋の下を後ろ向きに歩き,頭蓋骨を直接見ながら願い事をすると願いが叶う」などの伝説があります.

ビスベ橋
ビスベ橋
ビスベ橋
ビスベ橋
ビスベ橋

ランブラ・デ・マール橋はバルセロナ市の東端,地中海に面したベイエリアにあるポルト・ベイに架かる遊歩道です.歩く部分はウッドデッキで,コロンブスの塔をとおりマレマグナムのショッピングセンターへ繋がっています.船が通る際にはサイレンが鳴り遊歩道が開く仕組みとなっています.

ランブラ・デ・マール橋
ランブラ・デ・マール橋
ランブラ・デ・マール橋
ランブラ・デ・マール橋
ランブラ・デ・マール橋

ポルタ・デ・エウロパ橋はバルセロナ港にある跳開橋で,長さは106mです.フアン・ホセ・アレナス・デ・パブロによって設計され,2000年に完成しました.高さ19mまでの小型船は,移動部を開くことなく通行できます.三角形をうまく使った跳開しやすいような構造といえます.テレフェリコのロープウェイからよく見えました.

ポルタ・デ・エウロパ橋
ポルタ・デ・エウロパ橋
ポルタ・デ・エウロパ橋
ポルタ・デ・エウロパ橋
ポルタ・デ・エウロパ橋

港の眺開橋

海岸沿いのコロン通りにある赤い歩道橋です.橋の下は河川ではなく道路です.

 

跳開橋
跳開橋
跳開橋

モンジュイックタワーはカラトラバが設計しました.スペインの通信業者「テレフォニカ」の通信塔で,バルセロナオリンピックにあわせて1992年にモンジュイックの丘に建てられました.塔の脚は3点で支持されており,タワーの傾斜は夏至の太陽角度に合わせた日時計として機能しています.

モンジュイックタワー
モンジュイックタワー
モンジュイックタワー
モンジュイックタワー

テレフェリコはバルセロナの空を行き交うロープウェイで1931年に開業しました.

モンジュイック駅からモンジュイック城駅までを1,303mで結んでいます.中間にミラドール駅がありますが,行きは通過で降りることはできません.バルセロナ市内を一望できます.

テレフェリコ
テレフェリコ
テレフェリコ
テレフェリコ
テレフェリコ

グエル公園は1900年から1914年にかけてガウディのデザインによって建設された英国風庭園式住宅です.バルセロナの実業家グエル伯爵が後援者となり,自然と芸術に囲まれた未来的な住宅地として計画されましたが買い手がつかず,1922年に市に買い取られて市民公園となりました.1984年にアントニオ・ガウディ作品群として世界遺産に登録されました.おかしの家と呼ばれる入口に建つ二棟の家は,守衛(現在はインフォメーション)と管理人(現在はショップ)の家です.

グエル公園
グエル公園
グエル公園
グエル公園

カサ・ミラはバルセロナのグラシア通りにある実業家ペレ・ミラ夫妻のためにガウディが建築した邸宅兼アパートです.1910年の完成で,白く波打つ外観は地中海をイメージ,鉄で作られたバルコニーの手すりは植物のデザインが施されています.1984年にユネスコの世界遺産に登録されています.

カサ(Casa)はスペイン語で「家」という意味なのでカサ・ミラは「ミラ邸」となります.

 

カサ・ミラ
カサ・ミラ
カサ・ミラ
カサ・ミラ
街灯兼ベンチ

グラシア通り沿いにある通称「不協和音の一角」はガウディを含めたモデルニスモ建築の三大巨匠の代表作3棟が並んでいます.左から,カサ・リュオ・モレラ,カサ・アマトリェール,カサ・バトリョです.

不協和音の一角
不協和音の一角
不協和音の一角

カサ・バトリョは富豪ジュゼップ・バトリョの依頼でガウディが1904年から1906年にかけて改築した建物です.テーマは海で外壁に埋め込まれたガラスモザイクは,廃棄物のガラスや陶器の破片を利用したものだそうです.1984年に世界遺産となったグエル公園やカサ・ミラに追加される形で2005年,アントニオ・ガウディの作品群の1つとして世界遺産に登録されました.

カサ・バトリョ

カサ・アマトリェールはスペインのチョコレート製造会社の経営者であったアントニ・アマトリェールの邸宅です.元々あった建物を建築家ジュセップ・プッチ・イ・カダファルクに改装を依頼したもので,ガウディが隣のカサ・バトリョを改築するにあたり,このカサ・アマトリェールをかなり意識していたそうです.

カサ・アマトリェール

カサ・リェオ・モレラは1864年に建てられたものを建築家ルイス・ドメネク・イ・モンタネールが1902年から1906年にかけて改装したものです.1階は市民戦争(1936年から1939年)で破壊された後,新たに修復されました. 2階以上のすべてのバルコニーと円柱には細部にまで花の彫刻が施されています.

カサ・リェオ・モレラ
カサ・リェオ・モレラ

グエル邸はランブラス通りにある実業家エウセビ・グエルの邸宅で,1886年から1890年にかけて造られたガウディ初期の最高傑作として有名です.1984年にはグエル公園,カサ・ミラと共にユネスコの世界遺産にも登録されています.エントランスは2つのアーチ型の鉄格子門とカタルーニャの紋章,その上には不死鳥のオブジェが置かれ,家主グエルのイニシャルがデザインされています.

グエル邸
グエル邸
グエル邸

タラゴナ(2023.5調査)

ラス・ファレラス水道橋は古代ローマ帝国時代に築かれた石造りの水道橋です.紀元前1世紀のアウグストゥス帝時代に建造されたとされ,別名「悪魔の橋」と呼ばれています.全長217m,高さ27m,幅2mの2層のアーチ構造で上段は25,下段は11のアーチで支えられており,スペインで現存する橋の中ではセゴビアの水道橋に次ぐ規模の橋です.橋の上には幅1mの水路があり,歩いて渡ることが出来ます.スペイン北東部に位置するカタルーニャ州の港町「タラゴナ」は,ローマ時代にはタラコと呼ばれ数多くの古代遺跡が残っており,この水道橋はタラゴナの考古遺産群として世界遺産に認定されています.

ラス・ファレラス水道橋
ラス・ファレラス水道橋
ラス・ファレラス水道橋
ラス・ファレラス水道橋
ラス・ファレラス水道橋
ラス・ファレラス水道橋
ラス・ファレラス水道橋
ラス・ファレラス水道橋

バレンシア(2023.5調査)

サンノゼ橋はバレンシアのトゥリア川に架かりカルメン地区とマルクサレネス地区とを結ぶ橋です.最初の木製の橋は1517 年の洪水で破壊され,その後1600年代初めに再建されました.

イタリアの彫刻家ポンザネッリがこの橋のために作成したサン・トマス・デ・ビリャヌエバとサン・ルイス・ベルトランの2つの彫刻はトリニダード橋に移されています.現在はオクタビオヴィセントが作成したイエスの父とされるサン・ホセの彫刻を見ることができます.

サンノゼ橋
サンノゼ橋
サンノゼ橋の彫刻
サンノゼ橋

セラノス橋はバレンシアのカルメン地区とモルヴェードル地区を結んでいて,現在は歩行者専用です.1518年の建設で,セラノスの塔がある北から街の正面玄関につながるため、市内でも重要で歴史的な橋のひとつです.

セラノス橋
セラノス橋
セラノス橋

フスタ橋はバレンシアのラサイディア地区とトリニタット地区を結ぶ木製の橋でしたが,1957年のトゥリア川の氾濫によって破壊され,現在は舗装された車両道路橋と並列する木製の歩道橋が作られました.

フスタ橋
フスタ橋
フスタ橋
フスタ橋
フスタ橋

トリニタット橋はトゥリア川を渡り,ラセレア地区とトリニタット地区を結ぶバレンシアの橋です.市内で最も古い橋であり,現在の橋は1400年代前半に建設されましたが、1517年の洪水のため部分的に再建されました.ポンザネッリによる彫刻はサンノゼ橋から移されたものです.

トリニタット橋
トリニタット橋
トリニタット橋
トリニタット橋
トリニタット橋
トリニタット橋

レアル橋はトゥリア川に架かりエキシビション地区とクセレア地区を結ぶバレンシアの橋です.元々は木製の橋でしたが1517年の洪水で破壊され,その後再建されましたが,トゥリア川の連続した洪水で流失,1595年に石造りでの再建が決定され,フェリペ3世とマルガリータが結婚式を挙げた際に完成したと記録されています.

レアル橋
レアル橋
レアル橋
レアル橋
レアル橋

アラメーダ橋はバレンシアのトゥリアガーデンを横切り,プラデルレメイ地区とプラデルレアル地区を結んでいます.エキシビション橋とも呼ばれています.カラトラバによって設計され,1995年に完成しています.全長163m,スパン130m,アーチは水平面から70度の角度に傾斜しています.橋の真下には地下鉄駅が同時に建設されました.

 

アラメーダ橋
アラメーダ橋
アラメーダ橋
アラメーダ橋
アラメーダ橋
アラメーダ橋
アラメーダ橋
アラメーダ橋
アラメーダ橋
アラメーダ橋

花の橋はバレンシアのトゥリア川に架かる道路橋です.プラデルレメイ地区とメスタージャ地区を結びます.名前のとおり,車道と歩行者用通路の間の両側が花のプランターで飾られています.訪問当日も花がとても美しかったです.2002年の架橋で,2006年の教皇ベネディクト16世の訪問時には,橋の花はバチカンの国旗に敬意を表してすべて黄色と白で統一されました.

花の橋
花の橋
花の橋
花の橋
花の橋

海の橋はトゥリア川を渡りプラデルレメイ地区とメスタージャ地区を結ぶバレンシアの橋です.歩行者専用の橋であり,木造の橋が洪水で破壊された後の1591年に建設されました.ヤシの木に囲まれ,聖母マリアと聖パスカル・バイロンの像が建てられています.

海の橋
海の橋
海の橋
海の橋

アラゴン橋はトゥリア川を渡りグランビア地区とアルバース地区を結ぶバレンシアの橋です.車,歩行者用歩道,自転車専用車線があります.1933年の建設で,彫刻家ホセ・テレンシオ・ファレによる彫刻が建てられています.

アラゴン橋
アラゴン橋

エンジェルカストディアン橋はバレンシアの橋で,トゥリア川を渡りペリス・イ・バレロ通りとバレアス通りを結んでいます.1948年に建てられ,市のエンジニアであるアルトゥーロ・ピエラの設計です.

エンジェルカストディアン橋
エンジェルカストディアン橋
エンジェルカストディアン橋
エンジェルカストディアン橋

レグネ橋はバレンシアにあり,レグネ・デ・バレンシア通りとフランシア通りを結んでいます.エンジニアのサルバドール・モンレオン・クレマデスの設計です.1999年の建設で,橋の長さは220mです.

彫刻家ジョアン・マルティ作の翼のあるガーゴイル(怪物等の形をした雨樋および魔除け)の彫刻で飾られています.

レグネ橋
レグネ橋
レグネ橋のガーゴイル

モントリベット橋はトゥリアガーデンを渡り,ペニャロハ地区とナ・ロベラ地区および芸術科学都市を結ぶ橋です.

モントリベット橋
モントリベット橋
モントリベット橋
モントリベット橋
モントリベット橋

芸術科学都市は,科学と芸術をテーマとした複合施設があるエリアです.広大な敷地に並ぶ多くの建物はカラトラバの設計によるものです.1957年10月にトゥリア川が氾濫し,この洪水の後に運河を作り川の流路が変わりました.古い川床をトゥリアガーデンとして整備し,この地に作られたのが芸術科学都市です.建物は人工池で囲まれています.

この複合施設にはオペラハウス兼劇場のパウラ・デ・レス・アルツ・レイナ・ソフィア,プラネタリウムとIMAXシアターの機能を持つレミスフェリック,フェリペ王子科学博物館, コンサートおよびスポーツイベントのためのアゴラ,ウンブラクレと呼ばれる庭園, そして水族館であるオセアノグラフィックがあります.オセアノグラフィックのみフェリックス・キャンデラの設計です.

 

パウラ・デ・レス・アルツ・レイナ・ソフィアはオペラ作品やコンサートを上演するためのホールを4つ備えています.2005年8月にオープンしました.

パウラ・デ・レス・アルツ・レイナ・ソフィア
パウラ・デ・レス・アルツ・レイナ・ソフィア
パウラ・デ・レス・アルツ・レイナ・ソフィア
パウラ・デ・レス・アルツ・レイナ・ソフィア
パウラ・デ・レス・アルツ・レイナ・ソフィア

レミスフェリックは1998年4月のオープンで,芸術科学都市の施設で1番初めに開館しました.「人の目」がデザイン源で,13,000㎡の広さがあるIMAXシアター,プラネタリウム,レザリウムが楽しめます.

レミスフェリック
レミスフェリック
レミスフェリック
レミスフェリック
レミスフェリック

フェリペ王子科学博物館は全長250m,幅110m,高さ33mの生物の骨格を思わせるデザインの博物館です.40,000㎡の広さがあります.

フェリペ王子科学博物館
フェリペ王子科学博物館
フェリペ王子科学博物館
フェリペ王子科学博物館
フェリペ王子科学博物館

アゴラは2009年11月オープンの最も新しい施設です.コンサートやテニスの試合なども行われる多機能スペースです.

アゴラ
アゴラ
アゴラ
アゴラ

ウンブラクレはバレンシア固有の植物種が植えられているアーチに覆われた庭園で,現代アーティストの彫刻も並ぶ遊歩道となっています.

ウンブラクレ
ウンブラクレ
ウンブラクレ
ウンブラクレ
ウンブラクレ

芸術科学都市内は通路も美しいですね.

 

 

アスト・デ・ロル橋 はカラトラバ設計の斜張橋で 2008年に完成しました.橋名は 「黄金のダム」 という意味で,以前近くにあったダムを指しています.芸術科学都市内にあり全長180.0m,主塔の高さ125mでセレーリア橋とも呼ばれています.タワーの形が弓のような曲線でとても印象的です.側径間のタイダウンは鋼管を用いており,レインバイブレーションを止めるための工夫として鉄筋を巻いています.

アスト・デ・ロル橋 
アスト・デ・ロル橋 
アスト・デ・ロル橋 
アスト・デ・ロル橋 
アスト・デ・ロル橋 
アスト・デ・ロル橋 
アスト・デ・ロル橋 
アスト・デ・ロル橋 
アスト・デ・ロル橋 
アスト・デ・ロル橋 
アスト・デ・ロル橋 

トレド(2013.5調査)

トレド市を回りこむようにして囲むタホ川.そこに2つの歴史深い石橋がかかっています.1つ目は,PUENTE DE ALCANTARA(アルカンタラ橋),2つ目は,PUENTE DE SAN MARTIN(サン・マルティン橋)です.アルカンタラ橋は,ローマ時代の788年から建設が開始されたと考えられている橋ですが,その後,もちろん数度に渡り改装されています.幾度とない攻撃にさらされています.中世期の間,巡礼者は必ずここを通ってトレドに入らなければならなかったそうです.

PUENTE DE ALCANTARA(アルカンタラ橋)
PUENTE DE ALCANTARA(アルカンタラ橋)
PUENTE DE SAN MARTIN(サン・マルティン橋)

 

PUENTE DE ALCANTARA(アルカンタラ橋)

 

コルドバ(2013.5調査)

ローマ橋は,コルドバの歴史地区の中心部を流れるクアダルキビール川に架かる橋であり,ローマ時代に造られ,現在も残る古代の橋です.橋の真ん中まで歩いていき,旧市街やメスキータの景色を堪能できます.最初の橋は 1 世紀のアウグストゥス帝の時代にローマ人によって造られました.そして 918 年,ムーア人によって拡張され,今日まで残る橋の形になりました.橋の北端の上に立つ 16 世紀の構造物,プエンテ門の下に入ってみましょう.この古典スタイルの凱旋門の両側には,ドリス式の円柱が 4 本ずつ立っています.約 250 m の長さがあるこの橋は,淡い色の砂岩を使い,フランス積みの手法で造られました.サイズが不揃いなアーチが 16 個あるのが特徴です.また,橋の真ん中には 17 世紀に造られた聖ラファエルの像があります.

ローマ橋
ローマ橋
ローマ橋
ローマ橋

 

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