土木学会誌に記事掲載されました

土木学会誌2月号に,「高機能鋼材と長大橋プロジェクト-鋼・コンクリート合成構造の将来展望-」と題して,記事が掲載されました.

要約

鋼橋分野における先端技術は,ここ20年間で技術が発展した高機能鋼材と言える.今後,国内外の大型橋梁プロジェクトに適用が想定されている新しい橋梁用鋼板や腐食しにくい二相系ステンレス鋼等を紹介する.

国内の鋼橋は阪神高速道路大阪湾岸道路西伸部や第2関門橋等のプロジェクトが始まりつつあり,今後の技術継承も含めて期待が高まっている.また,東南アジアやアフリカ等の諸外国では,斜張橋等の長大橋梁の計画があり,日本企業も設計や建設の最前線にある.

一方,コンクリート充填鋼管(以下,CFTと記す)を用いたアーチ橋や,合成桁の床版取替における新技術である弾性合成桁の考え方を紹介し,今後の技術開発などの将来展望等も含めて述べたい.最後に鋼橋の維持管理においては,大規模更新時代を迎え,炭素繊維強化ポリマー(以下,CFRPと記す)による鋼部材の補強技術が確立されてきていることを述べる.

 

東京ゲートブリッジ
弾性合成桁