ものつくり
デザイナーズプロジェクトMDP
「デザインフェスタ」に出展!
知育玩具『教養神経衰弱』
池上風輝(製造学科2年)さん作
ものつくりデザイナーズプロジェクトは、オリジナル作品や表現が一堂に集まるアートイベント「デザインフェスタ」への出展をめざし、日々活動を行っています。先日、プロジェクトのメンバーである池上風輝(製造学科2年)さんが「デザインフェスタvol.46」に単独で出展しました。
その作品は、『教養神経衰弱』。
トランプゲームの神経衰弱は、運や記憶力で競争するものですが、池上さんは神経衰弱という遊びを通して、ことわざの知識が得られる知育玩具を制作しました。
例えば、立体の犬と猿の駒を選び、2つを合わせて裏返すと、底面に「犬猿の仲」ということわざとその意味が刻印されています。『ことわざは2つの言葉がつながって1つの意味になることが多いので、神経衰弱に応用したら面白いと思いました』という池上さん。
こんなものを作りたいという着想からスタートし、ラフスケッチを描き、立体駒のデザインを一つひとつ考え、CADで設計。その後、3Dプリンターで制作して、塗装に至るまでのすべてを一人で仕上げた作品です。
来場者からは『面白い!』『商品化したら良さそう……』などの反応を得て、手応えを感じたようです。今後、どのようなアイデアを形にしてものづくりを行っていくか、池上さんの活動が楽しみです。
■デザインフェスタvol.46
会期:2017年11月11日(土)・12日(日)11:00~19:00
「デザインフェスタ」は東京ビッグサイトで年2回開催。数年前から定員を上回る申し込み者数により、出展は抽選制に。一方、さまざまな表現に出会える場として、毎回、多くの来場者が押し寄せます。
会場内での出展の様子。愛らしい立体駒が神経衰弱で遊べ、教養も得られるという意外性に、ブースに訪れた来場者の関心を惹きつけました。
親戚の子どもとよく遊ぶことがあり、玩具のイメージが頭にありました。「教養神経衰弱」の遊び方は、トランプの神経衰弱と同じで、駒の組み合わせを考え、裏返していきます。
乳幼児向けの玩具として積み木をイメージしたそうです。つい手に取りたくなる立体の駒は、3Dプリンターで制作。積み木の質感が見事に表現されています!
駒の底面には、「犬猿の仲」ということわざと意味が……。これなら記憶に残るので、いろいろなことわざが覚えられそうですね。
ことわざは、
「馬の耳に念仏」「花より団子」「犬猿の仲」「猫に小判」「竹に雀」「瓜二つ」の6パターン。
見ているだけでも楽しい気持ちに。加えて、学べるところが面白い!
池上さんがものつくり大学に入学を決めたのは、『自分の考えたことを形にできるのが面白そう』と思ったからだそうです。 また、『「教養神経衰弱」は、ことわざ以外にもいろいろとできそうな気がします』と語ってくれました。今後、バリエーションを増やしていくことも視野に入れているそうです。
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