ハイウェイテクノフェア2023開催

11月9日,10日にハイウェイテクノフェア2023がビッグサイトで開催されました.本展示会は2023年で19回目の開催となります.「高速道路の建設・管理技術」に焦点をあてた展示会として,産業界のみならず社会にも広く認められたイベントとして発展してきており,2016年には来場者が2万人を突破し,出展者も年々増加傾向にあります.

高速道路の建設・管理技術の普及や活用を促進するとともに,次の様々な機会を提供します.

  • 道路建設管理の最先端技術・工法の情報発信収集
  • 開発技術等の情報発信
  • 高速道路事業やトピックスを伝える情報発信

ものつくり大学では,高速道路総合技術研究所,長岡技術科学大学,および日鉄ケミカル&マテリアルと共同で,CFRP(炭素繊維強化ポリマー)で鋼部材を補修・補強を行う共同研究を長年実施しており,今年の本展示会でも,鋼トラス橋部材の耐震補強技術などの技術展示が行われております.

高速リニューアル工事に合わせて,社会に役立つ実験研究をタイムリーに行って,社会貢献を行っています.学生の皆さんの努力の結集が,社内に評価される展示会は,とてもよい機会だと思います.今後も関係各位のご指導を頂きながら技術の発展を計り,社会に役立つ研究を続けたいと思います.

 

 

日鉄ケミカル&マテリアル殿の展示ブース

 

本学で実施した共同研究成果の展示

若手技術者のための複合構造セミナー ~鋼とコンクリート~

土木学会のセミナーで講演します.以下は案内文の一部です.

 

複合構造だけでなく鋼構造やコンクリート構造に関して設計から維持管理までの幅広い技術にご精通されます,ものつくり大学の大垣賀津雄教授と高知工科大学大学院の島弘教授にご講演頂きます.お二方が,これまでに取り組まれた研究・教育や実務経験から,次世代技術者に伝承すべきメッセージが込められています.複合構造をこれから勉強したい方,複合構造の設計に携わっている方など,奮ってご参加頂きますよう御案内申し上げます.
主 催
土木学会(複合構造委員会)
後援(予定)
(一社)日本鋼構造協会,鋼橋技術研究会,(一社)日本橋梁建設協会,(公社)日本コンクリート工学会,(公社)プレストレストコンクリート工学会
日 時
2023 年 12 月 1 日(金) 14:00~16:40
場所および定員
・土木学会講堂(〒160-0004 東京都新宿区四谷一丁目外濠公園内) ···· 60 名
・WEB(ZOOM ライブ配信) ······················································ 200 名
※いずれかの方法を選択してお申し込みください(いずれも申込み先着順となります).なお,申し込み後の区分の変更はできません.
※申込締切日以降の参加受付はできません.
参加費
無料(ただし,以下の事前質問の募集のお願いに是非ご協力ください.)
申込方法
・講演会に参加をご希望される方は,土木学会ホームページ(http://www.jsce.or.jp/event/active/information.asp)からお申込み下さい.
・学会講堂にて聴講される方には,ご登録いただきましたメールアドレス宛に開催日前までにメールにより参加券をお送りいたしますので,印刷して,当日ご持参ください.
・WEB にて聴講される方には,ご登録いただきましたメールアドレス宛に開催日前までにメールによりオンライン視聴方法をご連絡させていただきます.
・ご不明な点がございましたら,下記までお問合せください.
申込締切日(申込先着順)2023 年 11 月 24 日(金)
問い合わせ先 土木学会 研究事業課 複合構造委員会
担当:岡崎 寛輝 (E-mail:okazaki@jsce.or.jp)
本セミナーに関する詳細は,複合構造委員会のホームページ(http://www.jsce.or.jp/committee/fukugou/index.htm)をご覧下さい.

 

セミナーの次第(予定)
(1) 14:00-14:05 開会挨拶 大山理 複合構造委員会 副委員長
(2) 14:05-15:05 講 演 大垣賀津雄 ものつくり大学教授
 「合成桁橋の現状と将来展望」
(3) 15:05-15:15 質疑応答
15:15-15:25 休 憩
(4) 15:25-16:25 講 演 島弘 高知工科大学大学院教授
 「鋼コンクリート複合構造の弱点」
 ~ずれ止めのすべりとコンクリートの乾燥収縮~
(5) 16:25-16:35 質疑応答
(6) 16:35-16:40 閉会挨拶 中村一史 複合構造委員会 複合構造の継続教育小委員会 委員長

土木学会「建設 DX,i-Construction が創る未来~業界の取り組み最前線~」講演会を開催

第 45 回鋼構造基礎講座
「建設 DX,i-Construction が創る未来~業界の取り組み最前線~」を開催することになりました。建設業界は、労働人口の減少や技術革新への対応など、大きな課題を抱えています。そうした課題を解決するために、建設 DX(デジタルトランスフォーメーション)や i-Construction(イノベーションによる生産性向上)への取り組みが進められています。
本講座では、建設 DX,i-Construction の基礎知識に加えて、発注者、建設コンサルタント、ファブリケーター、管理者それぞれの立場での業界の最新動向や具体的な取り組み事例などを、鋼構造に限らず幅広く紹介する講義構成としました。
建設業界の未来を担う人材や、建設 DX,i-Construction に興味のある方に向けた講座ですので、ふるってご参加下さい。
1.主 催 土木学会 (鋼構造委員会 鋼構造継続教育推進小委員会)
2.期 日 2023 年 11 月 16 日 (木) 13:30~17:25
3.会 場 土木学会講堂 (WEB 配信併用) (ZOOM ウェビナーによる配信)
4.参加費 対面方式 正会員 3,500 円、非会員 4,000 円、学生 2,000 円
WEB 配信 正会員 3,500 円、非会員 4,000 円、学生 1,000 円(講座データ配信代を含む)
5.プログラム
13:30 ~ 13:40 : 開会の挨拶  大垣 賀津雄 [鋼構造継続教育推進小委員会委員長]
13:40 ~ 14:20 : 1.インフラ DX 推進のための社会基盤システムの変革 小澤 一雅 [東京大学大学院工学系研究科 特任教授]
14:20 ~ 14:30 : 休憩
 2.各事業者、管理者の建設 DX,i-Construction の取り組み
14:30 ~ 15:10 : 2.1 国土交通省の取り組み『DX データセンターの構築について』 西村 徹[国土技術政策総合研究所 社会資本マネジメント研究センター 社会資本情報基盤研究室長]
15:10 ~ 15:50 : 2.2 建設コンサルタンツ協会の取り組み『施設管理組織における DX の実践~「道の駅むつざわ」をフィールドとして~』 澁谷 宏樹[(一社)建設コンサルタンツ協会]
15:50 ~ 16:00 : 休憩
16:00 ~ 16:40 : 2.3 ファブリケーターの取り組み『鋼橋における DX の取り組み~鋼橋事業の生産性・安全性の向上~』 皆田 龍一[(一社)日本橋梁建設協会]
16:40 ~ 17:20 : 2.4 鉄道総研の取り組み『鉄道橋の維持管理における DX の取り組み』 池田 学[(公財)鉄道総合技術研究所 鉄道力学研究部構造力学研究室長]
17:20 ~ 17:25 : 閉会の挨拶 小藤 輝正 [鋼構造継続教育推進小委員会幹事長]
 司会 他谷 周一 [鋼構造継続教育推進小委員会]

6.申込方法 参加形態にご注意の上、土木学会 HP からお申込み下さい。支払完了後の変更・キャンセルはできませんのでご注意ください。
会場参加 : https://www.jsce.or.jp/events/form/252304(会場参加は 50 名先着順で締め切ります)
オンライン参加 : https://www.jsce.or.jp/events/form/2523041
7.申込期限 クレジットカード決済: 2023 年 11 月 14 日(火)
コンビニ決済: 2023 年 11 月 7 日(火)

複合・合成構造の活用に関するシンポジウム発表

第 15 回 複合・合成構造の活用に関するシンポジウム

期日:2023 年 11 月 9 日(木)~10 日(金)
会場:土木学会 講堂および AB 会議室
Tokyo, Japan, November 9-10, 2023
【共 催】
公益社団法人 土木学会 複合構造委員会 Committee on Hybrid Structures, JSCE
一般社団法人 日本建築学会 鋼コンクリート合成構造運営委員会 Managing Committee on Steel Concrete Composite Structures, AIJ
【後 援】
日本鋼構造協会,日本コンクリート工学会,日本材料学会
日本複合材料学会,プレストレストコンクリート工学会

標記シンポジウムにおいて,以下9件の関連研究発表を行いました.

(12) 軽量樹脂モルタルを充填した鋼床版 U リブ部の定点載荷実験/石田学(太平洋マテリアル)・大垣賀津雄・赤江信哉・鈴木永之・PHAM NGOC VINH
(13) 鋼床版下面からの樹脂モルタルと CFRP 成形材による補強効果確認実験/安田翼(ものつくり大学)・大垣賀津雄・秀熊佑哉・石田学・鈴木永之・PHAM NGOC VINH
(15) 供用下を想定した軽量樹脂モルタルの鋼床版 U リブへの充填施工試験/赤江信哉(太平洋マテリアル)・大垣賀津雄・石田学・鈴木永之・PHAM NGOC VINH
(16) 鋼床版 U リブ内への樹脂モルタル充填施工における品質検査法に関する研究/渡邊健也(日本工営)・大垣賀津雄・赤江信哉・石田学・鈴木永之・高鍋雅則
(17) 鋼床版 U リブ間を補強した CFRP 成形材接着部の振動疲労実験/櫻井俊太(日鉄ケミカル&マテリアル)・大垣賀津雄・秀熊佑哉・鈴木永之・PHAM NGOC VINH・安田翼
(19) CFRP シートで補強した鋼トラス橋の H 形断面斜材に対する長柱座屈実験/服部雅史(高速道路総合技術研究所)・大垣賀津雄・宮下剛・後藤源太・秀熊佑哉・櫻井俊太・PHAM NGOC VINH
(20) CFRP シートで補強した鋼トラス橋の矩形断面下弦材に対する交番載荷実験/秀熊佑哉(日鉄ケミカル&マテリアル)・大垣賀津雄・宮下剛・服部雅史・後藤源太・櫻井俊太・PHAM NGOC VINH
(21) CFRP シートで補強した鋼トラス橋の H 形断面斜材に対する交番載荷実験/後藤源太(高速道路総合技術研究所)・大垣賀津雄・宮下剛・服部雅史・秀熊佑哉・櫻井俊太・PHAM NGOC VINH

(30) 基部に低弾性材料を巻付けた頭付きスタッドの変形挙動に関する実験研究/大垣賀津雄(ものつくり大学)・石川敏之・今川雄亮・大久保宣人・PHAM NGOC VINH

 

土木学会シンポジウム会場の様子

M2 安田翼さん(発表後の笑顔)

首都高速道路大師橋架替え工事現場見学

1968年に開通しました首都高速大師橋は,これまでに1200か所以上の鋼床版の疲労き裂が見つかっているとのことです.このような構造物の長期的な安全性を確保するため,き裂が発生しにくく,長期の耐久性と維持管理性を備えたより優れた構造へと,高速大師橋を作り替えています.高速大師橋リニューアルでは,現在の橋の隣(下流側)に,長さ約300mの新しい橋を組み立てて,現在の橋と新しい橋をスライドさせて一挙に架け替える工法を採用しています.これにより,現在の橋の撤去と新しい橋の架設という2つの工事を,合わせて2週間という短期間で実施されています.

このような大規模更新工事の現場を10月30日に見学させていただきまして,学生さんは大変勉強になったと思います.橋梁の送り出しや横取り架設は難易度も高く,種々の検討が必要になります.見学された学生さんが,将来このような施工に関する技術面で勉強され,一流の技術者として活躍されることを祈っています. 

 

見学時の写真