第2回ものつくり大学高校生デザインコンテスト
結果発表
審査結果
このコンテストは、高校生に身近にある好きなものなどから「カワイイ」と感じるものを掛け合わせた「デザイン」することの楽しさを体感してもらう機会を提供することを目的に開催いたしました。応募期間が短いにも関わらず、たくさんのご応募をいただきました。誠にありがとうございました。
1.デザインコンテスト審査結果の概要
- 応募期間中に、272作品と多数の応募がありました。
- 委員や学生を含めて投票を行い、獲得した票が多いものから最優秀賞・優秀賞・奨励賞を検討しました。
- 入賞作品は下表のとおりです。各賞の賞状および景品は応募者の所属校へ送付します。
- 次年度もコンテスト形式で実施します。
入賞作品一覧
部門 | 受賞 | 作品タイトル | ものづくり | 最優秀賞 | 美ら海 |
---|---|---|
優秀賞 | ホワイトツリー | |
奨励賞 | ☒本日のパンメニュー☒ | |
奨励賞 | 推し活もできちゃう!カワイイケース | |
奨励賞 | 小さな森のパン屋さん | |
アイデア | 最優秀賞 | 9色メジャー |
優秀賞 | 妖精が歌う鉛筆削り | |
奨励賞 | 削って新鮮!フルーツ鉛筆削り | |
奨励賞 | CHERRY-TINT-LIP | |
奨励賞 | きせかえ-Ear-Phone- | |
奨励賞 | こゆびスリッパ | |
奨励賞 | ヌクモフひつじ | |
フォト | 最優秀賞 | 夏の思い出 |
優秀賞 | キノコキャニオン | |
奨励賞 | フジの花 | |
奨励賞 | 冬の宝石 |
2.デザインコンテスト講評
全体総評
この度は、第
2 回ものつくり大学高校生デザインコンテストに応募総数 272 点( 51 校)のご応募をいただき、誠にありがとうございました。厳正なる審査を行いました結果、各部門で最優秀賞1 作品、優秀賞 1 作品、奨励賞 2 ~ 5 作品を選出いたしました。
「ものづくり部門」では、創造性豊かな家具を見事に作り上げ、室内インテリアを豊かに魅せてくれるランプシェードが印象的でした。「アイデア部門」では、身近で楽しくさせてくれる文具を提示してくれました。「フォト部門」では、夏休みに親子のコミュニケーションを題材にしたものや学校の中庭に傘で虹をイメージした空間を見事に写してくれました。今回のコンテストでは、昨年度にない創造性豊かな楽しい作品を多数応募いただき、ありがとうございました。
高校生デザインコンテスト委員長 三原 斉
授賞作品講評
一本の無垢な木材を使用し制作された什器。「美ら海」と名付けられたオリジナリティーあふれた本作品は、海に漂う流木のようでもあります。作品写真からスケールが把握しづらいこともあり、机なのか、椅子なのか、あるいはオブジェ?と創造力を掻き立てられます。技術的にも、木材の隅角部の収まりがきれいで一枚板が折られたような仕口の加工にも工夫がみられます。そして所々にある半透明の青色の材料も水滴のようにバランスよく配置され、また上に行くほど薄くなる水色の配色は、沖縄の海の美しさが表現されています。沖縄の海に行ってみたくなるかわいく美しい作品であります。
審査員 今井
一枚の紙を折って、広げながら丸めることでランプシェードにしたものと思いますが、その多彩な折り方により形状に変化を付け、美しい陰影を生み出しています。 紙の重なりによる小さくリズミカルな陰影と、光源と紙の角度の違いによる大きな陰影で構成されていることが、複雑で豊かな奥行きを与えており素晴らしいです。コードを木支柱内に納められるとより良かったと思います。
審査員 岡田
9色メジャーは、 1mm から 9mm までのメモリがそれぞれ異なる色で示されていることで、測定作業を簡素化する素晴らしい作品です。カラフルなメモリは機能性にとどまらず、視覚的にも楽しい印象を与えます。 従来の定規は、メモリが全て同じ色であるため、 2mm なのか 3mm なのか混乱するときがあります。特に職人やデザイナーにとってはストレス要因となりがちです。自然なグラデーションに並べられた配色は綺麗ですが、確認の難しい 3mm や 8mm などに赤など特に目を引く色にしてみるとより測定しやすくなるのではないでしょうか。
審査員 大竹
デジタル全盛の時代にアナログ感あふれるアイデアが目を引きました。妖精のデザインは、人気を博したコップのふちに座るOLさんを想像させますが、そのディティールに重点を置くのではなく、鉛筆を削る作業のハードさと妖精 が歌うという愛らしいソフトさのマッチングを評価しました。妖精が歌うメロディーによるやさしい時間が、勉学に励む自分自身にとって、心と頭を休めるような意味深いものにしてくれることでしょう。
審査員 福地
子どもたちが覗いている穴の向こうには、どんな光景が広がっているのでしょう?そんな想像力を掻き立てられずにはいられない作品です。現場にいる子どもたちの心のワクワク感や、撮影者と被写体との距離感の近さなど
が、一瞬のシャッターチャンスの中で表現されている点を高く評価しました。
画像の縦横比を正方形にしてみたり、少し斜めに傾けた構図を試みるなど、撮影後のトリミングを工夫してみると、さらに躍動感のある作品が作れたかもしれません。
審査員 町田
この作品は、カラフルな傘を「キノコ」に見立てるというユニークな発想と、校舎が渓谷のように広がる風景をダイナミックにとらえた視点が印象的です。鮮やかな青空とのコントラストが、傘の色彩と校舎の造形をさらに 際立たせている点も魅力的です。また、校舎や手すりに映り込んだ傘のシルエットが、色の効果も相まってリズミカルに繰り返されており、画面全体に統一感と奥行きを与えている点も作品として高く評価できます。
審査員 松本
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