第3回ものつくり大学高校生デザインコンテスト
結果発表
審査結果のご報告
このコンテストは、高校生に身近にある好きなものなどから「カワイイ」と感じるものを掛け合わせた「デザイン」することの楽しさを体感してもらう機会を提供することを目的に開催いたしました。たくさんのご応募をいただきました。誠にありがとうございました。ここに、その審査結果をご報告いたします。
1.デザインコンテスト審査結果の概要
- 応募期間中(2025年4月14日から6月30日)に、116作品の応募がありました。
- 2025年7月7日~7月16日にかけ、全作品のWeb投票を実施の上、7月17日に審査員による最終審査会で最優秀賞・優秀賞・奨励賞を検討しました。
- 入賞作品は下表のとおりです。各賞の賞状および景品は応募者の所属校へ送付します。
- 次年度もコンテスト形式で実施します。募集の概要については、別途HPにて掲載いたします。
入賞作品一覧
部門 | 受賞 | 作品タイトル | 高校名 | アイデア | 最優秀賞 | 猫の手 | 足利工業高等学校 |
---|---|---|---|
優秀賞 | 華やぎライト | 足利工業高等学校 | |
奨励賞 | 花型道具箱 | 豊橋工科高等専門学校 | |
奨励賞 | 水場お掃除ロボット スイミン | 足利工業高等学校 | |
ものづくり | 最優秀賞 | アプリコットドーム | 北摂三田高等学校 |
優秀賞 | エバーグリーン | 別府翔青高等学校 | |
奨励賞 | 百人百色 | 苫小牧東高等学校 | |
フォト | 最優秀賞 | 美脚になりたい | 佐久長聖高等学校 |
優秀賞 | 夏の開始を告げるファンファーレ | さくら国際高等学校 | |
奨励賞 | 見上げて桜まみれ | 鹿島山北高等学校 |
2.デザインコンテスト講評
全体総評
この度は、第3回ものつくり大学高校生デザインコンテストに応募総数116点(37校)のご応募をいただき、誠にありがとうございました。厳正なる審査を行いました結果、各部門で最優秀賞1作品、優秀賞1作品、奨励賞1~2作品を選出いたしました。「ものづくり部門」では、細部にまでこだわったデザイン性だけでなく、ガラスやペットボトルキャップを使用することで環境にも配慮されているところが印象的でした。「アイデア部門」では、コンテストの趣旨通りかわいく華やかな作品を提示してくれました。「フォト部門」では、思わずクスッと微笑んでしまう動物や、鮮やかなひまわりと青空で初夏を表現した作品が見事でした。
今回のコンテストでは、皆さんの素晴らしい創造性を感じる作品を多数応募いただき、ありがとうございました。
委員長 大垣 賀津男
授賞作品講評

今年は「猫」をモチーフにした応募作品が多数ありましたが、「猫の手」を模したブッククリップと伸びる定規の二つの機能を合体させたアイデアと、それらの使用方法を解説しているイラストも含めた可愛らしさを評価しました。本の見開きを押える製品は先行でありますが、可愛らしい感性が全面に出ているアナログなツール開発も高評価でした。
また、バリエーションに茶トラを採用しなかったのは定規のメモリが見づらいからと想像する楽しさもありました。モチーフ、機能、インスピレーション、可愛らしさが詰まった一つの集合作品としてワクワクしました。
審査員 福地

ライト全体を1輪の花の形としつつ、花弁の周りやスイッチ部分などにさらに小さな花をつけるというフラクタルな構成でかわいさを華やかさに昇華させている点が評価されました。
配信用ライトにもできるところも気分を盛り上げてくれそうで、実際に使ってみたいという気持ちが伝わってきます。シェード部分の素材はガラスでしょうか、3Dプリンターの半透明樹脂でしょうか。小ライトの取り外し部分は難しいかもしれませんが、ぜひ実際に制作してみてください。
審査員 岡田

ボトルシップに代表される瓶細工で独自の世界観を作り出しています。第一印象の「かわいい」、そして細部に手の込んだ「ものづくり」を感じる作品です。このガラス瓶はもともと何の用途のものなのか?ブランコの手すりをどうやって自立させているのか?ガラスはどんな器具で熱して穴を開けたのか?照明も埋め込まれてますね。作りながら試行錯誤を繰り返し作品をつくられたのでは、と推測します。そんな一見、「メルヘン」、よく見ると「ミステリー」な作品は、コンテストの主旨にマッチしていて、最優秀賞にふさわしい作品だと思います。
審査員 今井

ペットボトルのキャップを加工して制作されたイミテーション植物は、熱加工による複雑な葉の形状が目を引きます。鉢部分には熱加工せずキャップの上部が丸いまま並べられているのが面白かったです。
また、緑色のキャップをメインに、写真では見えにくい部分に黄緑色のキャップが使用されています。植物は緑のキャップだけを使用したのでしょうか。黄緑や他の色を少し混ぜることで、よりリアルで魅力的な仕上がりになったのではないでしょうか。
審査員 大竹

このワオキツネザルの写真、ユニークなタイトルが作品の魅力を一層引き立てています。
一点を見つめるような虚ろな目と表情からは、ワオキツネザルの内面が想像され、思わず引き込まれます。
タイトルが加わることで、その背景にある物語や感情をより深く想像できますね。
さらに、すらりと伸びた脚と、それに対称的に配置されたふさふさの尻尾のバランスが絶妙で、ワオキツネザル特有の可愛らしさが際立っています。
総じて、被写体の魅力を余すことなく捉えた、印象に残る一枚だと感じました。
審査員 松本

花の美しさや可憐さには、誰もが心を打たれますが、その魅力を二次元の写真で表現するのは非常に難しいものです。しかし本作品では、ひまわり畑の中から一輪を選び、大胆に画面半分に配置することで、表現の主題が明確に表現されています。
さらに、地面と空の比率や、空・山・花が織りなす色彩のコントラスト、逆光を活かして太陽の光を強調する演出など、構図に深く配慮されていることがうかがえます。
主役である左側の花のシルエットをより際立たせるために、視点を少し下げて、花びらが空の青さに重なる面積を増やすと、いっそう効果的な表現になるでしょう。
審査員 町田
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