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2019年度特別公開講座「やれる理由こそが着想を生む。-はやぶさ2の新たな挑戦 そして小惑星リュウグウから地球へ-」を開催しました
2020.01.21
2019年12月20日(金)、一般社団法人埼玉県経営者協会共催で、2019年度特別公開講座「やれる理由こそが着想を生む。-はやぶさ2の新たな挑戦 そして小惑星リュウグウから地球へ-」を開催しました。
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)シニアフェローであり、小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトマネージャを務めた川口淳一郎氏を講師としてお迎えし、講演をいただきました。
日本は1970年、世界で4番目に人工衛星を打ち上げました。その後、研究者たちは他国の追随をするのではなく、他国がやっていない「小天体から試料を持ち帰ること」にチャレンジすることにしました。
小惑星探査機「はやぶさ」は2003年に打ち上げられ、小惑星イトカワに着陸。2010年地球に帰還し、小天体に着陸しての試料持ち帰りに世界で初めて成功しました。「はやぶさ」は全てが新規の技術であり、当然実績もありませんでした。探査機が試料をカプセルに入れて持ち帰ることも未経験、探査機が投下するカプセルの回収場所も国内になく、自分で切り開いて挑戦しないと進むことはできませんでした。
人材育成のため早めに身を引いて後進と共同で取り組むべきと考えられている川口先生は、「はやぶさ2」ではアドバイザーとして後進を支えられました。「はやぶさ2」は、2014年に打ち上げられ、2018年小惑星リュウグウに着陸、はやぶさでは成功しなかった、惑星表面に弾丸を打って粉末を採取することに成功、2019年11月リュウグウを出発、地球への帰路についています。
川口先生は、「やれる理由を見つけて挑戦しないかぎり成果は得られない」と講演を結ばれました。
小学生から高校生、高齢の方までご参加いただきました。挑戦を続けてこられた川口先生の言葉は、ご参加者いただいたみなさんの今後の人生に影響を与えるものとなることでしょう。
また、講演の中の川口先生の言葉、「気合いや計画で着想は生まれない。ぼんやりでもいつも思い巡らせていることで、『セレンディピティserendipity(思いがけない発見)』が生まれる」について、講演後のあいさつで八代学部長が、本学学生が考えた建設学科の卒業設計集のタイトルが同じくserendipityであったと言及する一幕もありました。