ものつくり大学 INSTITUTE OF TECHNOLOGISTS

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研究・産学官連携

2023年度 ものつくり大学社会人教育プログラム

DX講座(IoT入門コース)

DX(デジタル・トランスフォーメーション)とは、デジタル技術を用いて、社会や生活を変革していくことです。激動の時代に、企業として競争力を維持し、価値ある製品を提供し続けるためには、DXが不可欠です。本講座では、DXの要素技術の一つであるIoT(モノのインターネット化)について、教育用マイコンボード(micro:bit)のビジュアルプログラミングを体験し、チームで現場の改革の可能性を検討し、簡単な試作機を開発します。


  • 対象 DX/IoTに興味を持つ技術者・管理者、IoTを低コストで活用したい方
  • 形態 集合3日間研修 (ものつくり大学 製造棟2階 M2070講義室)
  • 定員 16名
  • 受講料 一般 15,000円(税込) 本学OB 12,000円(税込) 
    ※いずれも利用教材費(Micro:bit V2など)を含みます。
  • 受講日 6/10(土)、6/17(土)、6/24(土)の全3回 (時間 10:00 ~ 15:00)
  • 受講申込み 2023年4月1日 ~ 6月5日
  • チラシ(PDF: 1.4 MB)

講座レポート

6月10日(土)、17日(土)、24日(土)に「DX講座―IoT入門コース―(全3回)」が開催されました。
DX(Digital Transformation) は、デジタル技術によって業務を本質的に改善、効率化しようとするもので、いまや企業の存続を左右する重要な技術となっています。

本研修では、DXの要素技術の一つであるIoT(Internet of Things)技術を基礎から学び、教育用マイコンボード(micro:bit)を自分の手で動作させながらIoTシステムを理解するとともに、自分の業務に活用できる例の案を出し、簡単なシステムを試作します。

製造業の社長、工場長、技術者など17名が参加し、活発なアイデア出しが行われ、最終日にはチームごとに試作機を開発し、報告会では作品デモが行われました。実際の現場の改善に使えそうな試作が発表され、講師からも高い評価を受けていました。

講義の様子
講義の様子
チームごとのアイデア出し
チームごとのアイデア出し
マイコンボードの動作確認
マイコンボードの動作確認
教材:micro:bit v2.0

教材:micro:bit v2.0


講師


中島 啓介
NPO法人次世代技術者育成アカデメイア理事長

1955年徳島市生まれ。静岡大学大学院工学研究科(電子工学)卒。
1980年より(株)日立製作所日立研究所で画像機器の研究開発に従事。
2009年より(株)日立製作所総合教育センター、(株)日立アカデミーにて若手技術者の技術教育に従事。
2021年4月に次世代技術者育成のための教育を推進するNPOを立ち上げ、マイコンやプログラミングに関する企業向け技術研修での対話型研修の実施、小学生向け親子セミナーの開催、他NPOと連携し中学生への自由研究指導、シニア層に向けての講座開催などを実施中。



荒木 邦成
ものつくり大学 ものつくり研究情報センター長/学長補佐(産学(地域)連携、広報・渉外担当)/情報メカトロニクス学科 教授/工学博士
株式会社日立製作所、日立アプライアンス株式会社を経て、2017年 ものつくり大学に着任、現在に至る

[研究実績・業績]
●高性能真空断熱材の開発
●冷蔵庫用硬質ウレタンフォーム開発に関する研究
●IoT家電の開発
●IoT活用生産システムの開発



第1回(6/10)「基礎:個人演習」


10:00~11:00 DXの基礎 : DXの概要と技術(IoT、AI)
11:10~15:00 Micro:bitの基礎 : 単体での可能性評価


DXの概要とそれを支える技術(IoT、AI)を紹介し、すでに用意された機能ブロックをパソコン画面上で組み合わせるビジュアルプログラミングを用いて、マイコンボード(micro:bit)単体で動作させます。


第2回(6/17)「応用:チーム演習」


10:00~12:00 Micro:bitの応用 : 無線と外部機器との接続
13:00~15:00 試作立案:自部署でのDX適用、概要設計


micro:bitにセンサやモータを接続し、制御・無線通信を体験します。いくつかの例題を通し、回路図や状態遷移図の書き方を学び、現場へのDX活用をチームで検討し、ハードやソフトを設計します。


第3回(6/24)「IoT応用:チーム演習」


10:00~13:50 試作機開発 : 実装・実験・限界見極め
14:00~15:00 成果報告 : 成果を基に相互に触発


チーム員で分担しながら簡単な試作機を実装、開発します。動作実験により、その可能性と限界を見極めます。成果をチームで報告し、全体で討論することで、相互に現場の改革案を共有します。




【DX講座開講に寄せて】

荒木邦成 ものつくり大学 ものつくり研究情報センター/情報メカトロニクス学科 教授

高齢化社会を迎えた日本経済においては、デジタル化やデータ活用による業務効率の改善を行い、労働人口の減少に見合った生産性の向上を図っていく必要があります。今回、社会人教育のリベラルアーツ系講義の一つとして、DX講座を開催することになりました。この講座では、教育用マイコンを活用してセンサーやモータを駆動し、無線通信を体験するなど、はじめての方でもDXの活用方法を理解して頂けるように3日間の実習体験を組込んだ講座としています。講師の中島先生は、日立製作所の研究所に勤務され、画像機器の研究開発に従事された後、日立社内の教育機関で若手技術者向けの研修にも長く携わってこられ、次世代技術者育成のために積極的に活動をされております。ぜひ、皆様の職場の問題を持ち寄って頂き、実際に電子機器を活用して、DXがどこまで達成できるかチャレンジしてみて下さい。卒業生の皆様にもリスキリングの一環としてぜひ参加して頂きたいと考えております。
皆様のご参加をお待ちしております。


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    埼玉県行田市前谷333番地
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    E-mail: mric@iot.ac.jp  アクセス

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