ジャカルタ(2023.6調査)
チクバン(Cikubang)橋はインドネシア最大級の鉄道橋です.首都ジャカルタから東南東に約100km,ジャワ西部の大都市バンドンの少し手前にあります.橋長は約 300m,川面からの高さは約 80mあり,トレッスル橋脚にプラットトラス構造です.1906 年オランダ統治時代に使用開始されましたが,1953 年に補強の目的で逆ランガーが支間部に追加され,逆トラスドランガー構造といえます.珍しい構造です.アーチ部材には列車通過時に引張力が作用します.アーチというよりもトリプルポストとタスですね.





1600 年代からのオランダによる統治時代に,このオールドジャカルタ (コタ地区)が発展しました.オランダの影響を色濃く残す建物などがあります.オランダ東インド会社は,1619 年にこの地で設立されました.オランダの植民地としては,最も繁栄しました.コタ地区の広場に面して華麗なコロニアル様式の建造物が建ち並んでいます.広場から北の方角に 10 分程歩いたところにコタ・インタン橋があります.1628年にオランダにより建設されたインドネシアに残る唯一の木製の跳ね橋です.現在は固定されています.
コタ・インタン橋
コタ・インタン橋
コタ・インタン橋
コタ・インタン橋(夜景ライトアップ(2011.4調査))
インドネシア銀行博物館はジャカルタ・コタ駅前に位置し,元はオランダ領東インドの紙幣発行銀行でした.戦後この建物はインドネシア政府へ譲渡され中央銀行として運営されましたが,新たに中央銀行が建設された後,2009年7月にインドネシア銀行によって博物館として開館しました.銀行の歴史だけでなく植民地時代の歴史や貿易,日本との関わりまで知る事が出来ます.


ジャカルタ歴史博物館はコタ地区のファタヒラ広場を代表する建物です.元は1627年にオランダ統治時代のバタビアの市庁舎として建てられましたが,1974年にジャカルタの歴史を伝える博物館となりました.地下には植民地時代の牢獄も残されています.

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