津軽(2010.4,2014.1,2014.7,2021.5,2024.4調査)
青森ベイブリッジは青森市の青森港に架かる斜張橋で橋長1,219mです.1992年に暫定2車線で開通したのち,1994年に4車線となっています.主塔は青森の頭文字であるAをかたどっています.土木学会田中賞を受賞しています.
この青森ベイブリッジに並行して架けられている歩行者専用の橋がラブリッジです.1993年7月の完成で,市民や観光客の散策コースとなっています.












平内町の陸奥湾に突き出た先端部が夏泊(なつどまり)半島で,約200m沖合には大島があります. 満潮時でも渡れる大島橋が架橋されており徒歩で渡島することが出来ます.木製の橋に見えますが鉄筋コンクリートです.塩害を受けているようです.










城ケ倉大橋は青森市の十和田八幡平国立公園内にあり城ヶ倉渓流を跨ぎます.国内最大級の全長360m,支間長255mの上路式2ヒンジソリッドリブアーチ橋です.谷底からの高さは122mあります.1995年竣工です.




芦野池沼群県立自然公園(芦野公園)は中泊町の大沢内ため池と五所川原市の藤枝ため池(芦野湖)周辺612haが公園に指定されています.太宰治の生誕地としても知られ,日本さくら名所100選に選定されています.
桜松(おうしょう)橋は藤枝ため池に架かる1980年完成の吊橋です.橋を渡った先には全長265mの芦野夢の浮橋がありますが,2024年現在は通行止めとなっています.













野はなしょうぶ橋は五所川原市の境野沢(さかいのさわ)ため池に架かる全長115mの木橋です.ノハナショウブは市の花であり,溜池からは岩木山や市街を一望,自然環境を保護しながら水辺にふれあえる親水公園として整備されています.










鶴の舞橋は鶴田町にある津軽富士見湖(廻堰大溜池:まわりぜきおおためいけ)の両岸を繋ぐ橋です.津軽ひばを用いて作られた全長300mの日本一長い木造の三連太鼓橋です.腐食劣化しているので,毎年秋に少しずつ架け替えを行っています.
今年(2024年度)は研究室で木造の橋のリニューアルを行う予定ですので勉強中です.











鶴の舞橋


なぎさブリッジは鰺ヶ沢町のはまなす公園と海浜公園を結ぶ,公園内の中村川に架かる橋長112.3mの歩道橋です.吊橋と斜張橋を併せ持つPCと鋼桁の複合斜張吊橋です.設計してみたいですね.











ねぶたの家 ワ・ラッセは2011年にオープンしたねぶた祭の歴史と魅力を紹介する青森市文化観光交流施設です.愛称はねぶたの掛け声である「ラッセラー」と「笑」「輪」「和」「環」をコンセプトに公募で決定しました.1階は実際に出陣した大型ねぶたを常設,2階では祭の起源や歴史を紹介しています.














青森県観光物産館アスパムはAOMORIのAをかたどった正三角形の外観が特徴的な建物です.青森の土産が揃うベイエリアのランドマークとなっています.アスパムの名前の由来はAomori(青森)Sightseeing(観光)Products(物産)Mansion(館)で1986年4月の開館です.


青函連絡船は1908年に青森港(本州側)と函館港(北海道側)を結ぶ鉄道連絡船として就航したのが始まりです.青函トンネルの開通にあわせ1988年3月13日惜しまれつつその歴史に幕を下ろしました.1964年8月12日就航した八甲田丸は歴代の青函連絡船55隻のなかで23年7か月と現役期間が一番長く,また最終航行船(青森発)の大役も務めました.明るい黄色の船体は多くの市民に親しまれ,現在は青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸として青森第2岸壁に繋留した状態で,市の歴史や青函連絡船の役割などを伝える交流施設となっています.

八甲田雪中行軍遭難事件は1902年1月に日本陸軍第8師団の歩兵第5連隊が対ロシア戦を想定した雪中行軍の途中,八甲田山で遭難し210名中199名が死亡という登山史における世界最大の山岳遭難事故です.雪中行軍遭難記念像は捜索隊の目印になるよう雪の中,仮死状態で立ち続けた後藤房之助伍長の像です.全国の将校たちの寄付により靖国神社の大村益次郎像などを手掛けた大熊氏廣が製作しました.


南部(2021.5,2024.4調査)
浪漫橋は東北町清水目深山の清水目ダム下流に架かる斜張橋です.1993年竣工.巴コーポレーションが施工しました.








新坪川橋は七戸町志茂川原のみちのく有料道路七戸側入口に架かるランガー橋です.1978年竣工,橋長91mで住友重機機工が施工しました.



天間川橋梁はJR東北本線(現在は「青い森鉄道」)上北町~乙供間に位置し,七戸川に架かる橋長180.4mの3径間連続コンクリートアーチ橋です.アーチ部材を橋台および橋脚に剛結して支持させる新しい連続桁構造を採用して2006年4月に竣工しました.2006年度の土木学会田中賞および土木学会デザイン賞を受賞しています.






八戸シーガルブリッジは八戸市豊洲のポートアイランドと内陸部を結ぶ橋長265.5mの2径間連続非対称斜張橋です.道路橋として日本初の傾斜独立1本柱形式の主塔で1997年に竣工しました.












出合い橋は十和田市の奥入瀬渓流と蔦川(つたがわ)合流点に架けられた長さ55mの木造吊橋です.ワイヤー以外は木製なのが特徴的です.奥入瀬川と蔦川が出合うところから橋名がついたそうです.







奥入瀬川に架かる水管橋は逆三角形のパイプトラスです.端支点部に向けてパイプを分枝させています.この部分の相管継手はかっこいいです.下弦材にすべて開先取ってぶつけてパーシャル溶接しているようです.


銚子大滝は十和田市の十和田湖と奥入瀬渓谷がつながる部分にできた滝で,約90度で急激に落ちる滝は十和田湖に魚を入れないことから魚止めの滝とも呼ばれています.十和田湖のかたちが徳利で滝が徳利の注ぎ口にあたることが名前の由来です.






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