北総(2022.10調査)
銚子大橋は利根川の河口付近を渡河し銚子市と茨城県神栖市を結ぶ国道124号の橋梁です.2013年3月全線開通しました.橋長473.7m(全長1,209.1m)で4径間連続複合斜張橋です.鋼桁とコンクリート床版からなる合成桁を主桁に採用した合成桁斜張橋であり,国内では最大規模です.



小見川大橋は香取市の利根川に架かる6連のランガー橋です.1973年8月開通で,橋長822.2mです.1960年代に始まった鹿島臨海工業地帯の開発に伴い,工場への通勤に渡船しかなかったため大橋建設の機運が高まり千葉県により建設されました.



JR利根川橋梁はJR鹿島線の香取-十二橋間に架かる純ワーレントラス橋です.1968年6月竣工で,利根川に架かる鉄道橋ではもっとも河口寄りにあります.


水郷大橋は香取市と茨城県稲敷市を結ぶ国道51号に架かる斜張橋です.1977年3月に竣工しました.初期の斜張橋であり,1977年度の土木学会田中賞に建設省の橋梁で始めて選定されました.橋長535.25mで,1面吊り広幅員(25.5m)の鋼床版斜張橋です.茨城県側の「東高架橋」と千葉県側の「佐倉高架橋」という取付橋をあわせると1,000mを超える規模です.




神崎大橋は香取郡神崎町の県道356号に架かる橋です.1967年3月竣工です.橋長535.2m,幅員7mで中央3径間はランガー橋構造です.2001年3月に側道橋として橋長535.4mの神東ふれあい橋が完成しています.


圏央道利根川橋は圏央道稲敷東ICと神崎ICを結ぶ渡河橋です.2014年4月に開通しました.橋長630mで,支間長の長い細幅箱桁で合成床版が採用されています.



長豊橋は茨城県稲敷郡河内町と千葉県成田市を結ぶ橋で,1968年2月開通の3連ランガー橋です.全長509.6m,幅員7.0mで,2007年7月に右折車線が増設されています.名前の由来は長竿村(現:河内町)の「長」と豊住村(現:成田市)の「豊」から,長豊橋と呼ばれています.



手賀大橋は柏市と我孫子市とを手賀沼を跨いで結ぶ,11径間連続上路式アーチ橋です.2001年3月竣工で,橋長415mになります.プレートガーダータイプのアーチリブ構造が採用されており,国内では珍しいと思います.



房総半島(2023.1調査)
中の島大橋は高さ27m・長さが236mの日本一高い歩道橋です.夕暮れ時には,富士山を背景にロマンティックな雰囲気に包まれることから「恋人の聖地」に選定されました.長寿命化対策工事のため,令和4年12月12日~令和5年3月中旬まで全面通行止めでした.




加茂橋は市原市高滝にある高滝湖に架かるランガー橋です.養老川をせき止め1990年に完成した,高滝ダムによって作られた人造湖を跨いでいます.



観音橋は養老川にかかる朱色のアーチ橋です.養老渓谷のシンボル的存在で,養老八景の1つにもなっています.橋を渡り階段を昇れば,源頼朝公が再起をかけて祈願をしたとされる「出世観音 立国寺」があります.1984年竣工です.




川俣大橋は君津市にある亀山湖に架かるアーチ橋です.1975年1月竣工で,橋長115.1mのランガー橋です.1981年に小堰川をせき止めて建設された亀山ダムによってできた亀山湖は,千葉県最大のダム湖で,面積は約139万平方m,東京ドーム約20杯分の水をたたえる湖です.

湖原橋も亀山湖に架かる吊橋です.1994年7月竣工で,橋長70mです.



奥米橋(おくごめばし)は君津市の三島ダムに架かるトラス橋です.古いタイプのポニートラスです.1953年竣工で,横河橋梁製作所が施工しました.




船代橋は鴨川市にある金山ダムに架かる吊橋です.このダムは金山川をせき止めて造ったアースダムです.1959年4月竣工です.ダムに向かってトンネルを抜けると船代橋が架かっています.木製の床板が腐食しているので,車両通行止めになっています.






清澄山道ループ橋は2021年9月に鴨川市の千葉県道81号に開通しました.当該区間は,もともとすれ違いが困難な狭隘道路で急斜面に沿っていることから降雨の影響などで土砂崩れが発生しやすく,たびたび通行規制がかかる箇所でした.2001年の着工で,20年もの時を経て災害に強い安全・安心なルートが完成しました.



和田サーフ橋は南房総市和田町を流れる三原川に架かり,ベイブリッジと似た吊り橋形状です.竣工は1997年7月で,工法は「フレシネー7T13」(コンクリート構造物や部材にプレストレスを導入する工法),施工はオリエンタル建設です.歩行者・自転車専用の橋で自動車やバイクは通行できません.





かじか橋は南房総市三芳地区にある沢山不動堂にかかる吊床版橋で,長沢川に懸る不動滝が眺望できます.滝は落差15m,3段になって落下し,最上段の滝横には不動明王像が安置されています.1998年7月完成です.




巴橋は館山市南部をほぼ東西に流れる巴川の下流に架かる1906年建設の道路橋です.岩盤上に築かれた,橋長11m,幅員3.0mの石造単アーチ橋で,スパンドルに布積を施し,橋の両側にはたるみ付の石垣を接続しています.関東に残る明治期建設の石造アーチ橋として高く評価されています.2007年国の登録有形文化財です.




眺尾橋は南房総市白浜町滝口にある長尾川に架かる石造アーチ橋です.3連のめがね橋は全国的に見ても数は少なく,関東地方ではこの橋だけです.1888年3月架設され,橋のたもとには伊豆石が用いられていますが,本体に使用されている切石は「みずるめ石」と呼ばれ,橋より南南東方向に900mの海岸線にある「みずるめ」という石切場から採掘されたものです.橋長28.34m,幅員3.94m,2005年土木学会選奨土木遺産に認定されています.





原岡桟橋は南房総市富浦町の原岡海岸にある木製の桟橋です.東京湾越しの正面に富士山を望むことができる絶景スポットです.




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