四万十・黒潮(2026.2調査)
四万十川橋は四万十市を流れる四万十川の下流,県道346号(中村下ノ加江線)に架かり,赤い色の鉄橋から赤鉄橋と呼ばれています.県道はかつての国道で,橋は1926年に架けられた橋長507.2m,支間長53.6mの下路曲弦ワーレントラス橋です.1946年の南海地震ではトラス8連のうち6連が落下したそうです.





佐田沈下橋(今成橋)は,四万十市にある1971年架橋の四万十川最下流で最長の沈下橋です.橋長291.6m,幅員4.2mの橋は青い橋脚が印象的で,四万十川の象徴的な風景として観光客に人気です.



勝間沈下橋は,四万十川に架かる多くの沈下橋の中で唯一3本の橋桁を持つ沈下橋です.2003年公開の映画『釣りバカ日誌14』のロケ地としても有名です.1959年架橋,橋長171.4m,幅員は4.4mです.



かよう大橋は,四万十市西土佐村中半に架橋された四万十川で唯一の橋長216mのPC斜張橋です.岩間沈下橋が洪水で沈むたびに芽生(かよう)地区の人々は不便な生活を強いられていました.1998年,富士ピーエスと住友建設JVで完成しました.




岩間沈下橋は数ある沈下橋の中で,CMや観光ポスター,パンフレットなどのメディアでお馴染みの橋です.山々を背景に川が雄大に蛇行する様子,突き抜ける空,周囲の集落など「イメージする四万十川の風景」がこの橋に凝縮されています.橋長120m,幅員3.5m,1966年建設で四万十市 西土佐岩間地区に架かります.



半家(はげ)橋は,四万十市西土佐半家の国道381号で四万十川に架かる3径間ワーレントラス橋です. 橋長252m,最大支間長86m,2006年竣工です.片山ストラテック・駒井鉄工・日立造船JVで完成しました.



川平橋は,四万十町十和川口の国道381号で四万十川に架かる2径間ワーレントラスです.橋長250m,支間長125m,三菱重工業・高田機工・日本鉄塔工業JVで2004年に竣工しました.


四万十町昭和の国道381号から,三島と呼ばれる四万十川最大の中州に架かる沈下橋が,第一三島沈下橋です.すぐ横にJR予土線 第4四万十川橋梁(1974年,橋長347m,ワーレントラス)が架かっています.





北の川口橋は,四万十町昭和で四万十川支流 北の川に架かる1919年竣工の石造単アーチ橋です.橋に平行して走る国道381号線の旧国道橋になります.国道橋として四万十川の上・下流域や県境を越えた宇和島間との流通・往来に大きな役割を果たした建造物ということで,国の重要文化財に指定されています.



田野々大橋は,四万十町大正で梼原川最下流に架かるニールセンローゼ橋です.橋長110m 1993年,日本鋼管・アルス製作所JVの施工です.上流に大正橋が架かります.色塗分けにこだわった橋ですが,塗装工事が必要そうです.





大正橋は, 四万十町大正の梼原川に架かる1928年竣工の下路平行弦ワーレントラス橋です.橋長138m,支間長45.7m.梼原川の最下流部,四万十川との合流点近くに架かる鋼3連トラスで,親柱は花崗岩製です.播磨造船所施工で,重要文化財に指定されています.調査時は通行止めでした.




下津井のめがね橋(佐川橋)は四万十町下津井の梼原川支流である払川に架かる橋です.林業が盛んだった1939年に大正森林鉄道の橋梁として架けられたRC3連アーチ橋です. 森林軌道跡は林道に転用され,ウォーキングトレイルとして整備されています.2008年,国の登録有形文化財に指定されました.
近くに下津井橋(1993年,橋長92m,ランガー,横河橋梁製作所)が架かります.





土佐・須崎(2026.2調査)
「雲の上の町」をキャッチフレーズにする梼原(ゆすはら)町は,世界で一番 隈研吾建築にふれられる場所として有名です.戦後まもなくに建てられた貴重な木造建築である芝居小屋「ゆすはら座」の保存活動に関わったことが始まりで,以降,ライフワークとしてデザインされた建造物が点在しています.
雲の上のギャラリー(2010年完成)は,軒下を支える日本建築の斗栱(ときょう)をモチーフに,刎木(はねぎ)を何本も重ねながら桁を乗せていく「やじろべえ型刎橋(はねばし)」の建築です.館内では隈研吾の設計思想の展示を見ることができます.






まちの駅ゆすはら(2010年完成)は,梼原町の中心にある茅葺を用いた建物で,町の特産物販売と宿泊施設(2・3階)を兼ねた複合施設です.


雲の上の図書館(2018年完成)は,梼原産の杉をふんだんに使用して造られた町立図書館です.靴を脱いで入館する仕組みなので,とても奇麗です.木々の魅力を肌で感じることができます.



神幸(みゆき)橋は,梼原川の対岸にある三島神社の参道となる橋で,2002年完成の屋根付き橋になります.本橋は国土交通省モデル木橋事業の4橋目にあたります.




梼原(ゆすはら)橋は,梼原町梼原の梼原川に架かる橋長30mの木製の中路アーチ橋です.2007年に岩井建設が施工しました.六根の橋と神幸橋の間にあります.



六根の橋は橋長38.4m,支間長19.7mの歩行者自転車専用橋で,国土交通省モデル木橋の3号橋です.1999年に完成したポニートラス橋で,橋長38.4m,支間長79.7mです.RC道路橋の側道橋として架かっています.



親ケ渕大橋は,梼原町の国道440号の梼原川に架かる中路アーチ橋です.橋長117m,支間長110m,1993年に川崎重工業・川鉄鉄構が施工しました.周辺は町の保護名勝に指定されている親ケ渕渓谷になります.耐候性鋼材を使用しています.



早瀬の一本橋は,津野町の 四万十川の支流 北川に架かる石積みの台に厚い杉板を3枚載せただけの単純な構造で,沈下橋の原型と言われています.増水すると流れてしまいますが,板と川岸の大木をワイヤーで繋げているため流出を防いでいます.流れがおさまると村人達が集まり,橋桁を元の土台に戻します.



桑ケ市橋は津野町桑ケ市の四万十川に架かる1925年完成の鋼プレートガーダー橋です.橋長21mの大正期の建設当初の姿をそのまま残す鈑桁で,RC造の高欄が目を引きます.
1973年に新しい橋が架設され人道橋として利用されていますが,管理が行き届いていないようでした.



高樋(たかひ)沈下橋は,中土佐町大野見大股高樋で四万十川本流の最上流に架かる沈下橋です.橋長32m,幅員1.5m,1965年の架橋です.四万十川源流点から18km下流に位置し,日本最後の清流と言われる「四万ブルー」を感じられる場所です.



ゆめのばしは,中土佐町大野見吉野の県道319号を跨ぐ歩行者専用の木製上路アーチ橋です.2000年の完成です.319号線から脇の坂を上り大野見中学校へ繋いでいます.




新新荘(しんしんじょう)川橋は,須崎市の新荘川に架かる高知自動車道(須崎道路)の道路橋です.橋長122.8m,支間長121.5mのニールセンローゼ橋は,2009年に完成で,日立造船が施工しました.1979年6月,ニホンカワウソ(絶滅種に指定)が最後に目撃された場所が,ここ須崎市の新荘川でカワウソの街になっています.




越知(おち)橋 は,越知町の坂折川に架かる橋長249.9m,支間長29.7mの3連鋼ボーストリングポニートラス橋です.1929年竣工,平行して国道33号(現越知橋)が架かります.
施工は「土佐の交通王」と呼ばれた奈半利町出身の実業家 野村茂久馬(1870-1960)が創設した野村組工作所です.





寺村橋は,国道33号の越智町と仁淀川町境で仁淀川に架かる,橋長108mのワーレントラス橋です.1958年5月に吊橋から架替えられました.仁淀川はこの辺りで大きく蛇行しています.



田村橋は仁淀川町の仁淀川支流 土居川に架かる橋で,1964年架橋の吊橋と2007年架橋の新橋が並びます.旧橋の吊橋はメンテナンス中で通行止めでした.




余能(よのお)橋は,仁淀川町入江谷の安居(やすい)川に架かる吊橋です.鋼製ですが床板と高欄が木製でレトロな雰囲気です.透き通る青い水は「仁淀ブルー」と呼ばれます.




高知・南国(2022.11,2026.2調査)
香南市の手結港(ていこう)入口に2002年9月,手結港可動橋(正式名称:高知県手結港臨港道路可動橋)が完成しました.橋長32.8mの片側跳ね上げ式の可動橋で,警報機が鳴り始めると遮断機が下り,橋はゆっくり上がり始めます.駆動は油圧シリンダー方式で跳開角度は最大70°,約6分かけてゆっくりと開閉します.橋は1日のうち約7時間だけ渡ることができます.






鏡川大橋は,1981年3月に完成した鏡川に架かる橋長337mの橋梁であり,最大支間長180m部はニールセンローゼ形式です.


よさこい節のフレーズにもなり,純信とお馬の恋物語でも知られているのがはりまや橋です.江戸時代に,堀川を挟んで商売を行っていた「播磨屋」と「櫃屋」が,両者の往来のため私設の橋を架けたことが由来といわれています.その後,何度か橋は架替えられ,堀川も埋め立てられましたが,現在は公園として整備され,川のせせらぎを再現し橋も復元されています.純信・お馬のモニュメントも設置されています.




高知城は,関ヶ原の戦いでの功績により徳川家康から土佐一国を拝領した山内一豊が,1601年に築城を開始,1611年に完成しました.1727年には城下町の大火で追手門以外の建物のほとんどが焼失,1753年までに再建され,現存の天守は1749年の建造です. 天守,詰門,多聞櫓,追手門など現存する15棟は,国の重要文化財に指定されています.
高知城 追手門は,入母屋造本瓦葺で石垣の上に渡櫓を載せた櫓門です.国の重要文化財に指定されている高知城の正門で,天守と追手門が現存しているお城は,国内で弘前城,丸亀城,高知城の3カ所となっています.




香我美(かがみ)橋は,香美市土佐山田町の国道195号で物部川に架かる鋼ワーレントラス橋です.地元の方からは青橋と呼ばれ親しまれているそうです.1973年に松尾橋梁が施工しました.


曉美(ぎょうみ)橋は香美市香北町の県道217号で,物部川の杉田ダム湖に架かる中路パイプアーチ橋です.橋長110m,支間長90m,川崎重工業施工で1973年に完成しました.当時,川崎重工ではパイプアーチの設計施工が検討されていました.






新神賀(しんじんが)橋は香美市永瀬の物部川に架かる上路アーチ橋で,県道217号と県道220号を結びます.橋長230m,支間長165m,高田機工・日立造船が施工し,1995年に完成しました.



大栃(おおとち)橋は香美市物部町の永瀬ダム湖を渡河する国道195号の橋です.
1955年に建設された旧橋と並行する形で新設されたのが,橋長201mの中路ニールセンローゼ橋です.2022年8月に開通しました.現在は珍しい分格ワーレントラスの旧橋撤去工事が進められています.







山﨑橋は香美市の永瀬ダム上流に架かる吊橋です.1955年,駒井鉄工所の製作です.




仙頭(せんとう)大橋は,香美市物部町の国道195号から直角に物部川を跨ぎ,集落に通じる林道に架かる上路アーチ橋です.橋長242m,支間長164m,水面からの高さは約80mあります.両岸は約45°の急斜面で,施工性や景観に配慮した構造となっています.2003年,高田機工・横河ブリッジJVで完成しました.



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