タイの橋,建造物

 

カンチャナブリ(2017.3調査)

バンコクから西に170km,ミヤンマー国境近くのカンチャナブリに戦場にかける橋の舞台となったクウェー川鉄橋があります.太平洋戦争で日本軍が泰緬鉄道415kmを約1年で建設しました.その一部であり,驚異的なスピードで連合軍の捕虜に人力で建設させた曲弦ポニートラス橋です.終戦間際の爆撃で2連が落橋し,当時のビルマに物資を運搬することができなくなりました.終戦後,横河さんが平行弦トラス2連を建設しました.近くに戦争博物館があり,当時の状況などがわかります.

クウェー川鉄橋
クウェー川鉄橋
クウェー川鉄橋
クウェー川鉄橋

  

泰緬鉄道には木製のトレッスル橋脚があります.

木製トレッスル橋脚
木製トレッスル橋脚
木製トレッスル橋脚

 

バンコク (2015.1,2017.3調査)

バンコク市内のチャオプラヤ川に架かる橋は,昔から円借款で建設されたものが多いです.これらの橋を視察しました.チャオプラヤ川に分断された国際港と2か所の巨大工場群を環状に結ぶリングロードが河川を一跨ぎする箇所に建設されました.総延長約8kmのうち,2本の斜張橋(中央径間南橋398m,北橋328m)が建設されています.大成・西松・JFE・STECONのJVで施工しました.バンコクは超軟弱地盤地帯に位置し,巨大支持力を必要とする長大スパン橋建設には,コスト面が障壁となっていました.これを克服すべく,フーチングや主塔へのPC構造の適用,中央径間を合成桁で,側径間をPC桁とする複合構造の採用を行い,広幅員,長大スパンの斜張橋が実現しました.橋梁部工事費の60%は,日本のODAの一環として,タイ政府に有償資金援助されています.

リングロードのプーミポン 2 橋

 

2002年にChina State ConstructionのJVが施工したラマ8世橋があります.設計はカナダのBackland & Taylorで,主径間300mはエッジガーダーの合成桁で,側径間75mはPC桁になります.主塔は逆Y型のコンクリートです.主径間はねじり剛性を高めるため2面吊りとしています.

ラマ8世橋

 

2014年にノンタブリ1道路チャオプラヤ川橋梁の建設を三井住友建設が行いました.チャオプラヤ川を跨ぐ3径間連続エクストラドーズドPC橋および既設道路へ接続する取付道路(約3800m)の建設です.日本国政府の政府開発援助(ODA)工事です.

ノンタブリ1道路チャオプラヤ川橋梁
ノンタブリ1道路チャオプラヤ川橋梁

 

チャオプラヤ川に架かるラマ9世橋は中央径間450mの1面吊り鋼斜張橋です.日立造船他現地企業JVで施工しました.主塔にTMDを設置しています.

ラマ9世橋
ラマ9世橋のケーブルダンパー展示
ラマ9世橋の制振ダンパー展示
ラマ9世橋のアプローチ部

 

バンコク市内にパイプアーチ歩道橋があります.

パイプアーチ歩道橋
パイプアーチ歩道橋

 

クルンテープ橋はチャオプラヤ川に架かる跳ね橋です.チャオプラヤ川に2番目に架かった橋で、1959年に富士車両が施工している.総距離は626.25m。慢性的な交通渋滞のため、隣にPC橋のラマ3世橋が架けられた.

クルンテープ橋
クルンテープ橋

 

本日はバンコク市内の寺院や王宮巡り.ワットプラケオ,王宮,ワットポー,ワットアルンなど,素晴らしい建造装飾です.18世紀,ビルマの支配から脱したタクシン王は王朝を築いたが支持が得られず,1782年にラマ1世が政権を握り,現在まで続くバンコク王朝を開きました.ラマ5世(1868-1910)は欧州を手本に教育,官僚,軍隊を整備したので,タイは植民地支配されませんでした.この時建造されたチャックリー宮殿はイタリアの建築家が設計しており,3階建ての大理石の建造物ですが,屋根はタイ式になっています.なかなか珍しいですね.

ワット・アルン
ワット・アルン

ワットプラケオ

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ワットプラケオ

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ワットプラケオ

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ワット・ポー

ワット・ポー
ワット・ポー

 

アユタヤ(2015.1調査)

タイ バンコクの北80kmにある世界遺産アユタヤに来ています.1350年に王朝が開かれ400年以上に渡って栄えたアユタヤは多くの遺跡や寺院が残されています.この後はチャオプラヤ川クルーズです.現地ツアー申し込んだら1人でした.(^^)

ワット・プラ・シーサンペット
ワット・プラ・シーサンペット
ワット・マハータートの木の根に取り込まれた仏頭

 

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