土木学会・鋼構造委員会・鋼構造継続教育推進小委員会では,鋼構造の初級,中級技術者を主な対象とした基礎講座を例年開催しております.10/8,第46回鋼構造基礎講座として対面方式の講習会に加え,隅田川に架かる歴史的鋼橋の船上見学会を実施いたしました.
歴史的鋼橋の系譜に関して第一人者である,小野田さん,紅林さんを講師として依頼,大変興味深い話を聞くことができました.内容は以下のとおりです.
第 46 回鋼構造基礎講座 成功から学ぶ ~長持ちしている歴史的鋼橋~
隅田川に架かる鋼橋の船上見学会/講習会
13:00 ~ 13:10 : 開会の挨拶
大垣 賀津雄 (鋼構造継続教育推進小委員会委員長 ものつくり大学)
13:10 ~ 13:55 : 歴史的鋼橋に見る鉄道橋の再生とリサイクル
(公財)鉄道総合技術研究所 アドバイザー 小野田 滋
13:55 ~ 14:40 : 隅田川の橋は、なぜ長寿なのか?
(公財)東京都道路整備保全公社 道路アセットマネジメント室長 紅林 章央
14:40 ~ 15:00 : 乗船口へ移動 (乗船口: 両国リバーセンター)
15:00 ~ 16:00 : 水上バス(貸切)からの橋梁見学、解説 小野田 滋、 紅林 章央
閉会の挨拶 小藤 輝正 (鋼構造継続教育推進小委員会幹事長)
講師 プロフィール
小野田 滋 氏 (公財)鉄道総合技術研究所 アドバイザー
土木学会土木図書館委員長 文化庁文化審議会文化財分科会第二専門調査会委員,愛知県豊橋市出身 昭和 54年日本国有鉄道入社,山岳トンネルの地質調査に携わり,国鉄の民営・分割後は、鉄道構造物の保守管理などに従事するとともに,文化庁や自治体などの依頼で近代化遺産の調査にも携わる.
著作に『鉄道と煉瓦』(鹿島出版会),『東京鉄道遺産』『関西鉄道遺産』『鉄道構造物を探る』(以上、講談社),『橋とトンネル』(河出書房新社),『100 年橋梁』(土木学会共著),『東京の美しいドボク鑑賞術』(エクスナレッジ共著)など.
『鉄道構造物探見』(JTB),『高架鉄道と東京駅』(交通新聞社)で交通図書賞を受賞
紅林 章央 氏 (公財)東京都道路整備保全公社 道路アセットマネジメント推進室長
土木学会関東支部選奨土木遺産選定委員長 元東京都建設局橋梁構造専門課長,東京都八王子市出身 昭和60 年入都,奥多摩大橋,多摩大橋をはじめ多くの橋や新交通「ゆりかもめ」,中央環状品川線などの建設や永代橋,清洲橋などの長寿命化工事に携わる.
著作に『東京の橋 100 選+100』『HERO 東京をつくった土木エンジニアたちの物語』(都政新報社刊),『100 年橋梁』(土木学会共著),『東京の美しいドボク鑑賞術』(エクスナレッジ共著)など.
『橋を透して見た風景』(都政新報社刊)で、平成 29 年度土木学会出版文化賞を受賞
大学院の小林君,平田君,および研究室の赤井さんが参加しました.お台場でレインボーブリッジをバックに記念撮影