南部,中部,北部(2014.4,2018.2,2020.2調査)
福地川橋(上り線)は,沖縄自動車道 金武IC~宜野座ICに位置する橋長228.7mの鋼3径間連続トラス橋です.当該橋梁の鉄筋コンクリート床版は,内在塩分や飛来塩分の影響を受けて著しい変状が発生していたため,2018年1月~3月に昼夜連続対面通行規制を実施して床版の取替えを行いました.写真は2018年2月調査時のものになります.
鋼トラス橋の床版取替えはこれまでに極めて事例が少なく,鋼トラス部材の先行補修や床版撤去・架設時の施工ステップ毎の鋼部材の応力照査などを実施し,安全性に配慮しています.





首里城は那覇市にあり,1429年に琉球王国が確立されて以来,政治・外交・文化の中枢として栄え,琉球王国の王城としてその歴史と文化を象徴する存在でした.大きく内郭と外郭に分かれており,内郭は15世紀初頭,外郭は16世紀中ごろに完成したとされています.2000年12月,首里城跡として「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の名称で世界遺産に登録されました.
守礼(しゅれい)門の守礼とは,「礼節を守る」という意味で,門に掲げられている扁額には「守礼之邦(しゅれいのくに)」と書かれており,「琉球は礼節を重んずる国である」という意味になります.中国風の牌楼(ぱいろう)という形式で建立されており,現在の門は1958年に復元されたものになります.

園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)は,琉球石灰岩で造られた建造物で,国王が外出するときに安全祈願をした礼拝所であり,形は門になっていますが人が通る門ではなく,いわば神への「拝礼の門」として伝えられています.1957年に復元されたものです.


歓会(かんかい)門は,首里城の城郭内へ入る最初の門で,その名の通り,訪れる人々を歓迎するという意味が込められています.1974年の復元です.

瑞泉(ずいせん)門の瑞泉とは「立派なめでたい泉」という意味で,門の手前に龍樋(りゅうひ)と呼ばれる湧水があるとこから,この名が付けられました.1992年に復元されたものです.双璧の門の上に櫓が載っています.

漏刻(ろうこく)門の漏刻とは,中国語で「水時計」という意味になります.門の上の櫓に水槽を設置し,水が漏れる量で時間を計ったといわれています.

歓会門が正門であるのに対し,こちらの久慶(きゅうけい)門は主に女性が出入りする通用門として使われていました.現在の門は1983年に復元されたもので,出口専用になっています.

奉神(ほうしん)門は,「神をうやまう門」という意味で,首里城正殿のある御庭(うなー)へ入る最後の門になります.1992年に外観が復元されました.

焼失した世界遺産首里城の現場も行きました.
2019年10月31日未明,正殿内部から発生した火災により,正殿をはじめ9施設が焼失しました.

首里城の南にある識名園は,首里城とともに世界遺産に登録されています.琉球王家最大の別邸で,国王一家の保養や外国使節の接待に利用されていたとのことです.1800年頃に造られ,池の周りを歩きながら四季の景色を楽しむ廻遊式庭園になっています.日本風ですが,池の中に浮かぶ島には中国風の六角堂や石灰石のアーチ橋があり,琉球独特のものと思われます.首里城は有名ですが,こちらもとてもよい歴史的遺産であると思います.





浦添大公園歩道橋は,2019年10月に浦添大公園に架設されたGFRP製の歩道橋です.この橋は株式会社コムテック社(熊本県)にて,オランダから技術導入したVI(Vacuum Infusion)法により製作したGFRP成形材を,エポキシ樹脂で接着集成した箱桁構造です.橋長18.5m,幅2.5mであり,VI法で作られたGFRP橋としては国内最大級になります.GFRPは,従来の鋼や鉄筋コンクリート,または木材に比べて耐腐食性が高く,軽量であることから,腐食環境の厳しい同公園において,ライフサイクルコストに優れているとの判断で採用されました.同年7月に,ものつくり大学の実験室において,実橋1/2断面サイズ供試体の曲げ載荷実験とせん断載荷実験を行い,本橋の安全性を確認しました.


2020年2月に浦添大公園歩道橋を見学しました.






その他,県内各地に桟橋形式の歩道橋があります.これらはGFRP引抜き成形材をステンレスボルトなどで集成しています.









伊計平ロードパーク歩道橋は,海中道路と呼ばれている伊計平線のロードパークに架かる2径間連続GFRP製歩道橋です.コの字型したハンドレイアップで製作したGFRPの2主桁構造です.支間長は19.7+17.2mです.床版はGFRPの中空引き抜き材を用いています.対傾構などにもGFRPの引き抜き材を用いています.日本で初めてGFRPの本格的な歩道橋が施工され,振動実験なども実施しています.石川島播磨重工業が2000年に施工完了させました.



平安座(へんざ)海中大橋は,うるま市与那城屋平伊計平良川線に位置する,支間長70mのPC2径間連続斜長橋です.1997年に完成しています.

県内各地に桟橋形式の歩道橋があります.これらはGFRP引抜き成形材をステンレスボルトなどで集成しています.










古宇利大橋は,今帰仁村の古宇利島と名護市の屋我地島を結ぶ全長1,960mのPC連続箱桁橋です.2005年に開通し,県内では通行無料の橋としては2番目に長い橋になります.橋の両側にはエメラルドグリーンの海が広がり,絶景のドライブコースとなっています.PC箱桁の製作は,プレキャストセグメント工法ショートラインマッチキャスト方式で,架設工法は大型架設桁によるバランスドカンチレバー工法を採用しています.

ブナセ海中展望塔の中には服を着たまま,沖縄の美しい海の世界を楽しむことができます.展望塔までの桟橋は,170mの遊歩道で,エメラルドグリーンの海上に架かり,歩くだけでカラフルな魚やサンゴが見える絶好の撮影スポットです.



おもろ天空橋は,ゆいレール(モノレール)おもろまち駅から,地上に降りて大通りを新都心公園に向かうと位置する,鋼製歩道橋です.パイプアーチから張り出した箱桁を吊っています.近くに,おもろまち PC橋もあります.FRPの高欄が設置されています.









美ら海水族館には,ジンベイザメがいます.とても迫力があります.

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