コロナ禍のもと2年開催できなかった鋳造カレッジのインターンシップが、9月5日（月）から9日（金）まで及び9月12日（月）から16日（金）まで2回にわたり開催されました。鋳造カレッジは（一社）日本鋳造協会が（公社）日本鋳造工学会の後援のもと開催しているもので、鋳鉄コース、鋳鋼コース、銅合金コース、軽合金コースと4つのコースがあり、これまでに全国で1,100名以上の卒業生を送り出しています。30コマ（60時間）の講義と、5日間のインターンシップを行い修了者には同協会から「鋳造技士」の認定証が授与されます。

本学での開催は、今回が6回目と7回目になります。同協会と本学は、平成27年度に「鋳造カレッジの運営に関する協定書」を締結し、今年度は岡根利光教授が管理責任者となり、鈴木克美名誉教授とともに、当該実習を実施しました。

実習には、1回目は鋳造業界の中堅21名（2022年度受講生）、2回目は18名（2021年度受講生）が参加しました。各種試験片の造型、鋳鉄の溶解・鋳造、採取した試験片の引張試験、硬さ測定、組織検査および浸透探傷試験、磁気探傷試験、超音波探傷試験などの非破壊検査が行われました。一連の試験結果から健全な鋳鉄鋳物を造るための基礎技術を、実習を通じ習得しました。最終日には成果の報告会が開催され、充実したインターンシップを行うことができました。

　　
　　　　　　　　講義の様子　　　　　　　　　　　　　　　　　非破壊検査　　　　　　　　　　　　　　　　　　鋳鉄の溶解