就職活動を控えた研究室3年生を対象に,10月3日に鉄骨,橋梁製作工場の見学をさせていただきました.実際の構造物を製作している状況を見てもらって,将来の進路などを考えてもらう機会に繋がればよいと思います.また,鋼構造物の研究やものつくりの勉強にもなりますので,このような活動を継続したいと考えています.
連携講師の江原先生,研究室のSYLL特任助教に引率いただきました.毎年,対応いただいていますTコーポレーションの方々に感謝致します.

工場見学の様子
就職活動を控えた研究室3年生を対象に,10月3日に鉄骨,橋梁製作工場の見学をさせていただきました.実際の構造物を製作している状況を見てもらって,将来の進路などを考えてもらう機会に繋がればよいと思います.また,鋼構造物の研究やものつくりの勉強にもなりますので,このような活動を継続したいと考えています.
連携講師の江原先生,研究室のSYLL特任助教に引率いただきました.毎年,対応いただいていますTコーポレーションの方々に感謝致します.
工場見学の様子
4年間継続している鋼床版下面補強に関する共同研究が大詰めを迎えています.昨年までは静的載荷,定点載荷,振動疲労試験,および施工試験等を行ってきました.今年度は移動輪荷重走行試験を行っており,目標200万輪走行のうち150万走行を終え,補強効果が低下していない状況であり,デッキ側の与き裂の進展も見られません.
10月12日に共同研究関係者の見学会(立会)があり,状況を確認して頂きまして,高い評価・講評を頂きました.このようなすばらしい成果は共同研究関係者,研究協力者各位,ならびに現在の研究室在籍の学生さんやSYLL先生のみならず,すでに卒業された方々やVINH先生の努力の賜物です.
共同研究メンバーによる見学会(立会)
移動輪荷重走行試験
技術の詳細については,以下に詳しく掲載しておりますので,興味のある方はご確認ください.
鋼床版橋Uリブにおける軽量樹脂モルタル充填施工と補強効果に関する研究,土木学会,第12回道路橋床版シンポジウム論文報告集,2022年10月
高強度緻密モルタルの性能とコンクリート床版補修効果に関する実験研究,土木学会,第12回道路橋床版シンポジウム論文報告集,2022年10月
鋼床版橋下面からのCFRP成形材による補強に関する施工試験と解析の比較,土木学会,第12回道路橋床版シンポジウム論文報告集,2022年10月
鋼床版橋下面からのCFRP成形材および軽量樹脂モルタルによる補強効果に関する研究,土木学会,第12回道路橋床版シンポジウム論文報告集,2022年10月
鋼床版Uリブ溶接部補強のためのCFRP成形材接着部の疲労強度確認試験,土木学会,第12回道路橋床版シンポジウム論文報告集,2022年10月
供用下を想定した軽量樹脂モルタルの鋼床版Uリブへの充填施工試験,土木学会,第15回複合・合成構造の活用に関するシンポジウム論文報告集,2023年11月
鋼床版下面からの樹脂モルタルとCFRP成形材による補強効果確認実験,土木学会,第15回複合・合成構造の活用に関するシンポジウム論文報告集,2023年11月
鋼床版Uリブ内への樹脂モルタル充填施工における品質検査法に関する研究,土木学会,第15回複合・合成構造の活用に関するシンポジウム論文報告集,2023年11月
鋼床版Uリブ間を補強したCFRP成形材接着部の振動疲労実験,土木学会,第15回複合・合成構造の活用に関するシンポジウム論文報告集,2023年11月
軽量樹脂モルタルを充填した鋼床版Uリブ部の定点載荷実験,土木学会,第15回複合・合成構造の活用に関するシンポジウム論文報告集,2023年11月
9月19日の火曜日,施工技術総合研究所の施設見学,および現在NEXCO東日本との共同研究中の鋼床版を下面から補強した試験体の移動輪荷重走行試験を見学しました.
その後, 新東名高速道路 山北事業PR館にて河内川橋(複合アーチ橋)等の建設について説明を受け,現場の案内をしていただきました.昨年度より工事が進捗しており,アーチリブが1/4付近まで張り出している状況を見学させていただきました.
さらに,東名高速道路酒匂川橋(トラス橋)のCFRPシートによる補強工事現場を案内頂き,普段実験供試体に施工しているものが実際の現場で適用されている状況を確認させていただきました.
以上,駆け足で3箇所の見学をさせて頂き,関係各位には大変お世話になりましたことを感謝致します.また,学生さんも大変勉強になったと確信しています.今の3,4年生は入学から新型コロナウイルス対策で,対外的な活動が少なかったことや楽しい思い出づくりができなかったですが,今回,前日から御殿場で合宿研修できましたので,よい思い出になったことと思います.今後の皆様の成長に期待する次第です.
施工総研での見学
施工総研での見学
河内川橋建設現場見学会
河内川橋建設現場
河内川橋建設現場見学会
酒匂川橋補強工事現場
酒匂川橋補強工事現場 CFRPシート補強後の上弦材
御殿場での合宿
9月14,15日に広島で開催されました土木学会年次学術講演会に以下を発表しました.卒業した学生が社会人の立場で会場の広島に大勢集まって,発表して頂けたことを嬉しく思います.社会人となって成長した皆さんに再会できました.研究論文の内容はトラスのCFRPによる耐震補強5件,鋼床版の下面補強7件,CFRP成形材適用1件,GFRP橋関係2件,弾性合成桁関係2件などです.共同研究先関係の皆さんのご協力に感謝致します.
発表論文一覧
全国大会の看板
卒業生や共同研究者との懇親会
お好み焼き屋さんにて
お好み焼き
専門雑誌「橋梁と基礎」9月号に執筆しました「弾性合成桁橋の設計法」が掲載されました.
近年,大規模更新等の工事でRC床版の取替えが活発化しており,筆者ら(ものつくり大学・大垣,VINH先生,関西大学・石川教授,大阪工業大学・今川准教授,高田機工・大久保氏)が中心となって,土木学会の活動で連続合成桁の床版取替における設計施工実績や課題をまとめており,弾性合成桁の説明を行っています.このような状況の中で,弾性合成桁のずれ止め挙動を明確にするため,頭付きスタッドの押抜き試験やFEM解析による挙動解明方法を検討し,スタッドのずれ定数についての評価方法とフレキシビリティ定数の関係を提案しています.また,実橋をモデル化した弾性合成桁の理論式とFEM解析が一致することを示したうえで,弾性合成桁の桁端部や中間支点部付近の挙動を解明しています.最後に弾性合成桁橋の設計法について,従来の合成桁橋や非合成桁橋の設計方法との違いを明らかにました.