橋梁メンテナンス技術研修会で講演を行いました!

埼玉橋梁メンテナンス研究会(埼玉大学,ものつくり大学,国土交通省大宮国道事務所,埼玉県県土整備部,さいたま市建設局,埼玉県建設コンサルタント技術研修協会で組織)主催の橋梁メンテナンス技術研修会【令和 7 年度第 1 回】が開催されました.

日 時:2025 年5 月 20 日(火)13:00~17:00

場 所:さいたま共済会館 602 号室

開会挨拶:埼玉橋梁メンテナンス研究会代表 牧剛史(埼玉大学教授)

講演1:PC 橋の構造と変状 プレストレスト・コンクリート建設業協会 古賀友一郎

講演2:鋼橋の腐食と対策 日本橋梁建設協会 三好一高

講演3:世界の落橋事例からわかること ものつくり大学 技能工芸学部長教授 大垣賀津雄

特別講演:スマートインフラが切り拓く予防保全の未来 日本構造物診断技術協会,アイセイ株式会社 高木千太郎

閉会挨拶:埼玉県建設コンサルタント技術研修協会会長 小山一裕

 

高木さんは新ネタを披露されていました.私はいつも似たような話をしています.頑張らねばなりません.講習会は会場が超満員でした.次回は8/1にものつくり大学で実験や非破壊検査の実習を行います.学生さんも何名か来てくれました.橋梁のメンテナンスに興味を持ってもらえればと思います.将来の活躍に期待しています.

  

講演の様子

H形鋼梁の横倒れ座屈実験実習

2年生の構造基礎実習で,H形鋼梁の横倒れ座屈実験を行いました.学生さんは興味をもって観察して,応力度の計算や終局状態の計算課題に取り組みました.実際のものを見て計算値と実験値がほぼ一致することを体験していただきました.

この実習は,引張試験,圧縮座屈試験,矩形梁の載荷試験,H形鋼梁の載荷試験,高力ボルトの締め付け管理,高力ボルト継手の載荷試験を行って,簡単な計算手法と比較します.また,最後に鋼製の建材製作工場の見学を行います.実に素晴らしい体験が得られます.このような実習を通じて,設計に使う計算手法があることを知り,将来の実務に活かせる時が来ることを確認しています.

 

  

   

   

   

   

   

測量実習 地上絵を描く(1年生)

1年生の測量実習でバットマンの地上絵を描きました.平板測量です.小さな図面から地上に拡大して鋲を打ち込んで,描いています.そのあと,もう一度A3用紙に縮小して,地上絵の寸法や面積を計算し,製図して提出します.皆さん,楽しそうに取り組んでいました.

2班に1名の測量会社の専門家が直接指導します.測量の目的や実現場での工夫点なども伝えています.来週はトータルステーションで3次元測量です.

   

  

   

   

   

    

   

   

   

実験用コンクリートブロックの打設

研究室メンバー中心に約4m3の早強コンクリートの打設が完了しました.図面や数量計算書の作成,箱抜き部を有する型枠の組立て,鉄筋の組立,コンクリートの打設など,すべての作業を学生が行っています.このような作業を通じて,学生さんが成長する姿を見るのが楽しみです.

今後も,試験体製作や実験に要する作業が続きますが,安全第一で取り組んでほしいと思います.

   

コンクリート打設

   

型枠,鉄筋組立状況

   

コンクリート打設

新年度の研究活動スタート

主な研究テーマは以下の通りです.一部の試験体制作作業を開始しましたが,図面作成の遅れ,材料手配の遅れが工程に大きく影響することを実感してもらっています.基本的には自分で考え,製作して実験を行い,その成果をまとめていただきます.学生さんの成長を期待しています.研究室メンバー全員内内定は確保しているので,後は卒業目指して取り組んでほしいと考えています.

  

●木橋継手部の構造確認実験

●木製床板のGFRP補修実験

●既設木橋の補修 

●高強度緻密モルタルハーフプレキャスト版

●GFRP箱桁接合強度確認試験

●横倒れ座屈鋼桁のCFRP補強 

●鋼桁CFRP補強部スタッド溶植部の影響確認実験

●鋼桁上フランジCFRP補強載荷実験

●弾性合成桁 ずれ止めの押抜き試験

●弾性合成桁 正曲げ実験 

●曲げと軸力を受けるトラス部材耐震補強

   

木橋関係の補修については,芝沼研究室と合同で行うため,合同ゼミとBBQを行いました.楽しいひと時でした.

   

BBQの様子
BBQの様子