JSBC2025において総合部門3位入賞!

9/4-6に名古屋大学で開催されました,Japan Steel Bridge Competition (JSBC)2025において,ものつくり大学チーム(3,4年生とM2)が総合部門で3位入賞しました.合計22チームが参加しました今大会ですが,強豪福井大学が見事に4連覇しました.おめでとうございます.

この競技は,4mの鋼製橋梁模型を事前に制作し,架設時間などを競う架設部門,重錘(200kg)を載荷させて,支間中央のたわみが8mmで高得点となる構造部門,学生や教員による投票で選ばれる美観部門,橋梁模型の特徴などを説明するプレゼン部門,総合的な得点を評価する総合部門からなります.鋼製橋梁模型のデザイン,設計,制作へのこだわりが,この競技には必要になります.昨年に引き続き,とてもよい橋を作って,本学学生は健闘いたしました.本競技に参加して頑張った学生を誇りに思います.

今年の大会では,新たな試みとして橋梁メーカー競技もありました.5社が参加して,プレゼンと載荷競技を行い,会場も盛り上がりました.

僭越ながら,ものつくり大学の大垣から,開会のご挨拶をさせていただきました.このような学生の成長の機会を作っていただいています先生方や,運営資金の協力いただいています日本鉄鋼連盟様,日本橋梁建設協会様,鋼橋技術研究会様,東海構造研究グループ様,競技に参加いただいた各社の方々,企業展示で紹介いただいた各社の方々,多くの関係各位に感謝いたします.このプロジェクトに取り組んだ学生さんは,将来の成長と活躍に繋がることを確信しています.

 

開会あいさつ(ものつくり大学)

 

架設競技の様子

 

架設競技の様子

 

架設競技を好タイムで完了

 

展示前の記念撮影

 

プレゼン競技

 

載荷競技完了で喜ぶメンバー

 

載荷競技を終えて記念撮影

 

閉会式 総合3位の記念撮影

 

企業の部は,美観部門JFEエンジニアリング,構造部門と総合部門は高田機工,名古屋大特別賞は瀧上工業でした.

ものつくり大学チーム成績は,プレゼン部門 3位,美観部門 4位,架設部門 7位,構造部門 5位,総合部門 3位でした.学生の皆さんは,よく健闘しました.ご協力いただきました皆様に感謝いたします.

 

こども大学はにゅう 橋を強くする方法を学ぼう

8/7に,ものつくり大学にて,こども大学はにゅうの授業と実習を行いました.約30名の小学生と関係者ボランティアの方々をお迎えして「橋を強くする方法を学ぼう」の講義と実習を行いました.

橋のやくめ,強い建設物のつくりかた,橋の種類,研究室で実施しているプロジェクトを質問を交えながら,楽しく開催することができました.また,ブリコン2024の鋼製橋梁模型の説明,桟木を木ネジで結合する実習を行っています.初めてインパクトドライバを使った小学生は,興味津々でした.

さらに,桟木の組合せや置き方によって,たわみがどれぐらい違うか,実際に小学生参加者が乗って計測しました.様々なものを確認しながら体験する授業を行うことができました.このような地域との交流イベントをこれからも大切にしたいと思います.準備運営頂きました羽生市の関係者の方々,埼玉純真短大の方々,準備協力いただいた研究室の学生さんに感謝いたします.

 

講義の様子

  

講義の様子

  

ブリコン模型の説明

   

木ネジによる桟木の接合

   

載荷試験によるたわみ計測

   

横倒れ座屈実験(埼玉橋梁メンテナンス研修会)

近年,大規模更新等の工事でRC床版の取替えが活発化しています.一方,近年,CFRPは軽量,高強度,腐食しないおよび補強が容易などの理由から,鋼部材の補強において有力な手段として認められてきており,多くの研究成果が示されています.

そこで,8/1に埼玉橋梁メンテナンス研修会で実施した実験では,鋼桁上フランジ下面にCFRP成形材を設置して,鋼桁の横倒れ座屈耐荷力がどの程度向上するかを確認することとしました.本研修会では,これらの実験やその結果を確認いただき,横倒れ座屈を体感していただくとともに,CFRPによる補強が有効な手段となりえることを再認識いただけたと考えています.

載荷状況

 

無補強の横倒れ座屈

 

無補強の横倒れ座屈

 

研修会の様子

 

CFRP補強供試体

 

鋼橋技術研究会40周年記念誌「夢つなぐ橋」

鋼橋技術研究会40周年記念事業の締めくくりとして,記念誌が発刊されました.私の寄稿も掲載されています.鋼橋技術研究会の思い出を記載しました.また,部会長として担当しました「鋼橋の劣化機構検討部会」の内容も寄稿しています.記念事業実行委員長の日本大学・谷口先生の編集後記にもなぜか私が写っています.記念事業で絵画コンテストがあり,私の身内が受賞しています.

この研究会は,若手技術者育成のため重要な使命があると思います.いつまでも発展することを願っています.40周年記念事業を無事に終えられました,谷口先生ならびに関係各位に感謝いたします.

 

記念誌表紙

 

  寄稿

 

 部会報告

 

 編集後記

 

 

絵画コンテスト最優秀賞

土木学会論文集に3件同時掲載

土木学会論文集,Vol.81,No.14複合構造特集号に,昨年度と同様に3件の論文が掲載されました.

1)池田一喜,宮下剛,大垣賀津雄,服部雅史,後藤源太,秀熊佑哉,櫻井俊太,SYLL AMADOU SAKHIR:CFRPシート補強した鋼箱形断面長柱の単調載荷ならびに交番載荷実験

 NEXCO総研殿,日鉄ケミカル&マテリアル殿,元長岡技術科学大学(現名古屋工業大学)の宮下先生らとの共同研究であり,トラス橋下弦材のCFRPによる耐震補強に関する研究です.本学で実施した正負交番載荷実験の内容を,研究当時長岡技術科学大学大学院の池田さんがまとめました.

 

2)大垣賀津雄,平田桐也,服部雅史,後藤源太,宮下剛,秀熊佑哉,櫻井俊太,SYLL AMADOU SAKHIR:CFRPで補強したH形断面長柱の交番載荷による実験研究

 NEXCO総研殿,日鉄ケミカル&マテリアル殿,元長岡技術科学大学(現名古屋工業大学)の宮下先生らとの共同研究であり,トラス橋斜材のCFRPによる耐震補強に関する研究です.本学で実施した正負交番載荷実験の内容を,ものつくり大学大学院の平田さんと大垣でまとめました.

 

3)小林駿,大垣賀津雄,中村太一,安田翼,秀熊佑哉,石田学,菊地新平,SYLL AMADOU SAKHIR:CFRP成形材と軽量樹脂モルタルにより下面補強した鋼床版の疲労耐久性に関する研究

 NEXCO東日本殿との共同研究を4年間実施しており,最終の研究として移動輪荷重走行試験により耐久性を確認しています.ものつくり大学大学院の小林さんがその内容をまとめました.

 

 以上の通り,本学の研究成果が土木学会論文集に2年連続3件掲載されました.他大学でもなかなか見られないことであると思います.研究に携わった学生さん,協力頂いた関係各位,推薦頂いた土木学会複合構造委員会の方々に感謝致します.

 

以下は論文1)の掲載図です.

 

 

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

  

  

以下は論文2)の掲載図です.

  

  

  

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

  

   

以下は論文3)の掲載図です.