IABSE国際会議で発表!

本学で実験を実施しましたCFRP成形板による鋼桁フランジ補強の内容について,IABSE(International Association for Bridge and Structural Engineering)2025,ベルギーにおいて,共同研究者である日鉄ケミカル&マテリアル株式会社の櫻井俊太氏が発表しました.

この研究は,高速リニューアル(床版取替工事)における新たな鋼桁補強工法として注目されています.

 

  

土木学会 全国大会 研究討論会で座長を務めました!

9/8(月),15時30分より,「土木学会 全国大会」において,弾性合成桁設計法の確立に向けて -床版取替え工事の救世主!-と題して,研究討論会が開催されました.ものつくり大学の大垣が座長を務めました.高速リニューアルなどでホットな話題です.WEBにて参加する形式ですが,多くの方々にご視聴いただきました.誠にありがとうございました.

土木学会複合構造委員会では,床版取替え技術に関する検討として2021年に最新の合成桁に関する専門書として「連続合成桁における床版取替え技術の現状と展開」(H219小委員会成果)を発行しました.この報告書中で新たに取り上げた「弾性合成桁」は古くから考え方があったものの,計算等の技術的問題から設計に適用されていないのが現状であります.しかし昨今の計算技術と研究の進展を鑑み,弾性合成桁設計の考え方を取りまとめるため,2025年1月に「弾性合成桁の設計に関する調査研究小委員会」(H223小委員会)を立上げています.本討論会では,弾性合成桁が床版取替え工事の救世主となることを見据え,本技術に関連した話題提供者を迎え,その設計技術確立に向けた討論を行います.

座長   :大垣賀津雄(ものつくり大学教授)

パネリスト:石川 敏之(関西大学),藤本 貴正(高速道路総合技術研究所),浅野 貴弘(西日本高速道路),高井 祐輔(IHIインフラシステム),富永 高行(大林組)

 

JSBC2025において総合部門3位入賞!

9/4-6に名古屋大学で開催されました,Japan Steel Bridge Competition (JSBC)2025において,ものつくり大学チーム(3,4年生とM2)が総合部門で3位入賞しました.合計22チームが参加しました今大会ですが,強豪福井大学が見事に4連覇しました.おめでとうございます.

この競技は,4mの鋼製橋梁模型を事前に制作し,架設時間などを競う架設部門,重錘(200kg)を載荷させて,支間中央のたわみが8mmで高得点となる構造部門,学生や教員による投票で選ばれる美観部門,橋梁模型の特徴などを説明するプレゼン部門,総合的な得点を評価する総合部門からなります.鋼製橋梁模型のデザイン,設計,制作へのこだわりが,この競技には必要になります.昨年に引き続き,とてもよい橋を作って,本学学生は健闘いたしました.本競技に参加して頑張った学生を誇りに思います.

今年の大会では,新たな試みとして橋梁メーカー競技もありました.5社が参加して,プレゼンと載荷競技を行い,会場も盛り上がりました.

僭越ながら,ものつくり大学の大垣から,開会のご挨拶をさせていただきました.このような学生の成長の機会を作っていただいています先生方や,運営資金の協力いただいています日本鉄鋼連盟様,日本橋梁建設協会様,鋼橋技術研究会様,東海構造研究グループ様,競技に参加いただいた各社の方々,企業展示で紹介いただいた各社の方々,多くの関係各位に感謝いたします.このプロジェクトに取り組んだ学生さんは,将来の成長と活躍に繋がることを確信しています.

 

開会あいさつ(ものつくり大学)

 

架設競技の様子

 

架設競技の様子

 

架設競技を好タイムで完了

 

展示前の記念撮影

 

プレゼン競技

 

載荷競技完了で喜ぶメンバー

 

載荷競技を終えて記念撮影

 

閉会式 総合3位の記念撮影

 

企業の部は,美観部門JFEエンジニアリング,構造部門と総合部門は高田機工,名古屋大特別賞は瀧上工業でした.

ものつくり大学チーム成績は,プレゼン部門 3位,美観部門 4位,架設部門 7位,構造部門 5位,総合部門 3位でした.学生の皆さんは,よく健闘しました.ご協力いただきました皆様に感謝いたします.

 

こども大学はにゅう 橋を強くする方法を学ぼう

8/7に,ものつくり大学にて,こども大学はにゅうの授業と実習を行いました.約30名の小学生と関係者ボランティアの方々をお迎えして「橋を強くする方法を学ぼう」の講義と実習を行いました.

橋のやくめ,強い建設物のつくりかた,橋の種類,研究室で実施しているプロジェクトを質問を交えながら,楽しく開催することができました.また,ブリコン2024の鋼製橋梁模型の説明,桟木を木ネジで結合する実習を行っています.初めてインパクトドライバを使った小学生は,興味津々でした.

さらに,桟木の組合せや置き方によって,たわみがどれぐらい違うか,実際に小学生参加者が乗って計測しました.様々なものを確認しながら体験する授業を行うことができました.このような地域との交流イベントをこれからも大切にしたいと思います.準備運営頂きました羽生市の関係者の方々,埼玉純真短大の方々,準備協力いただいた研究室の学生さんに感謝いたします.

 

講義の様子

  

講義の様子

  

ブリコン模型の説明

   

木ネジによる桟木の接合

   

載荷試験によるたわみ計測

   

横倒れ座屈実験(埼玉橋梁メンテナンス研修会)

近年,大規模更新等の工事でRC床版の取替えが活発化しています.一方,近年,CFRPは軽量,高強度,腐食しないおよび補強が容易などの理由から,鋼部材の補強において有力な手段として認められてきており,多くの研究成果が示されています.

そこで,8/1に埼玉橋梁メンテナンス研修会で実施した実験では,鋼桁上フランジ下面にCFRP成形材を設置して,鋼桁の横倒れ座屈耐荷力がどの程度向上するかを確認することとしました.本研修会では,これらの実験やその結果を確認いただき,横倒れ座屈を体感していただくとともに,CFRPによる補強が有効な手段となりえることを再認識いただけたと考えています.

載荷状況

 

無補強の横倒れ座屈

 

無補強の横倒れ座屈

 

研修会の様子

 

CFRP補強供試体