土木学会年次学術講演会において優秀講演者賞を受賞

大垣研究室大学院1年の小林駿さんが,第79回土木学会年次学術講演会(9/5東北大学)において,「床版にひび割れを発生させた弾性合成桁の正曲げ挙動に関する実験研究」と題して論文発表を行いまして,優秀講演者賞に選ばれました.普段の努力がこのような形で評価されてとてもよかったです.

また,ものつくり大学に長期滞在して共同研究を行った内容で,元長岡技術科学大学修士課程修了(現大日本ダイヤコンサルタント)の池田一喜さんが,「CFRP補強した矩形断面鋼製柱の交番載荷試験」と題して論文発表を行いまして,こちらも優秀講演者賞に選ばれました.

両名を含めて共に研究を行った学生さんが,将来ますます活躍されることを祈念いたします.

https://committees.jsce.or.jp/zenkoku/node/371

優秀講演者賞を受賞した大学院1年生の小林駿さん

 

小林駿さんの発表の様子

 

土木学会年次講演会で発表した卒業生の皆さん

鋼道路橋研究委員会60周年記念において特別講演

10/18,北海道土木技術会 鋼道路橋研究委員会 60周年記念式典において,ものつくり大学の大垣から特別記念講演をさせていただきました.講演タイトルは,「世界の橋、日本の橋-建設と事例から学ぶ-」です.これまで,世界各国の橋梁を調査してきました.近年,コロナ禍の中で日本の橋梁も調査しております.それらの内容のうち,ユニークな構造形式について説明しました.また,近年実施している弾性合成桁の実験や炭素繊維強化ポリマーCFRPを用いた鋼部材の補修補強などの説明を行い,まとめとして近年の世界における落橋事例に基づいて,今後念頭に置くべき重要事項を述べました.

学生さん中心にものつくり大学で実施した,最先端の実験や解析研究が世の中に示すことができたのはとてもよかったです.

  

   

頭付きスタッドを用いたずれ止め押抜き試験

ものつくり大学,NEXCO総合技術研究所,関西大学,大阪工業大学の4者で弾性合成桁に関する共同研究を実施中です.ものつくり大学で頭付きスタッドを用いた押抜き試験供試体を製作し,数多くの静的載荷試験を行いました.その試験体の一部を大阪工業大学八幡実験センターに運搬して,頭付きスタッド押し抜き繰り返し載荷実験を行っています.繰り返し載荷回数が増えると頭付きスタッドのずれ定数にどのような変化があるかを調査しています.このような研究を通じて,弾性合成桁設計法を確立するため,設計に用いる頭付きスタッドのバネ定数を設定できるようにする予定です.

注記)頭付きスタッド1本あたりの鋼桁と床版の弾性範囲における相対ずれに関する剛性をずれ定数と呼ぶ.また,設計に用いる鋼桁と床版の1mあたりの相対ずれに関する剛性をバネ定数と呼ぶ.

共同研究グループメンバー

 

プレキャストブロックの型枠,鉄筋組立

 

プレキャストブロックのコンクリート打設

 

鋼部材設置

 

プレキャストコンクリートブロック設置完了

 

版下グラウト充填(プレユーロックス)

 

間詰め収縮補償コンクリート打設(エクスパン)

 

ずれ止め試験供試体の輸送(大阪工業大学へ)

 

ずれ止め試験供試体の設置

 

ずれ止め押抜き試験(ものつくり大学)

 

ずれ止め押抜き繰り返し載荷試験(大阪工業大学)

 

隅田川に架かる鋼橋の船上見学会/講習会開催

土木学会・鋼構造委員会・鋼構造継続教育推進小委員会では,鋼構造の初級,中級技術者を主な対象とした基礎講座を例年開催しております.10/8,第46回鋼構造基礎講座として対面方式の講習会に加え,隅田川に架かる歴史的鋼橋の船上見学会を実施いたしました.

歴史的鋼橋の系譜に関して第一人者である,小野田さん,紅林さんを講師として依頼,大変興味深い話を聞くことができました.内容は以下のとおりです.

 

第 46 回鋼構造基礎講座 成功から学ぶ ~長持ちしている歴史的鋼橋~
隅田川に架かる鋼橋の船上見学会/講習会

13:00 ~ 13:10 : 開会の挨拶
 大垣 賀津雄 (鋼構造継続教育推進小委員会委員長 ものつくり大学)
13:10 ~ 13:55 : 歴史的鋼橋に見る鉄道橋の再生とリサイクル
 (公財)鉄道総合技術研究所 アドバイザー 小野田 滋
13:55 ~ 14:40 : 隅田川の橋は、なぜ長寿なのか?
 (公財)東京都道路整備保全公社 道路アセットマネジメント室長 紅林 章央
14:40 ~ 15:00 : 乗船口へ移動 (乗船口: 両国リバーセンター)
15:00 ~ 16:00 : 水上バス(貸切)からの橋梁見学、解説 小野田 滋、 紅林 章央
閉会の挨拶 小藤 輝正 (鋼構造継続教育推進小委員会幹事長)

 

講師 プロフィール

小野田 滋 氏 (公財)鉄道総合技術研究所 アドバイザー
土木学会土木図書館委員長 文化庁文化審議会文化財分科会第二専門調査会委員,愛知県豊橋市出身 昭和 54年日本国有鉄道入社,山岳トンネルの地質調査に携わり,国鉄の民営・分割後は、鉄道構造物の保守管理などに従事するとともに,文化庁や自治体などの依頼で近代化遺産の調査にも携わる.
著作に『鉄道と煉瓦』(鹿島出版会),『東京鉄道遺産』『関西鉄道遺産』『鉄道構造物を探る』(以上、講談社),『橋とトンネル』(河出書房新社),『100 年橋梁』(土木学会共著),『東京の美しいドボク鑑賞術』(エクスナレッジ共著)など.
『鉄道構造物探見』(JTB),『高架鉄道と東京駅』(交通新聞社)で交通図書賞を受賞
 
紅林 章央 氏 (公財)東京都道路整備保全公社 道路アセットマネジメント推進室長
土木学会関東支部選奨土木遺産選定委員長 元東京都建設局橋梁構造専門課長,東京都八王子市出身 昭和60 年入都,奥多摩大橋,多摩大橋をはじめ多くの橋や新交通「ゆりかもめ」,中央環状品川線などの建設や永代橋,清洲橋などの長寿命化工事に携わる.
著作に『東京の橋 100 選+100』『HERO 東京をつくった土木エンジニアたちの物語』(都政新報社刊),『100 年橋梁』(土木学会共著),『東京の美しいドボク鑑賞術』(エクスナレッジ共著)など.
『橋を透して見た風景』(都政新報社刊)で、平成 29 年度土木学会出版文化賞を受賞

 

 

大学院の小林君,平田君,および研究室の赤井さんが参加しました.お台場でレインボーブリッジをバックに記念撮影

Tコーポレーション工場見学

11/7,Tコーポレーション小山工場を見学させていただきました.広い工場に鉄骨,橋梁,鉄塔,立体空間を創造できるボールジョイントを利用したパイプトレスなど製造現場を見学させていただきました.

https://www.tomoe-corporation.co.jp/

建築,土木の一体教育を図っている本学の見学先としては最適と考えており,多くの卒業生が就職しております.学生さんが今後,このような仕事にも活躍されることを期待しております.

 

 

 

集合写真(事務所前)

 

集合写真(スカイツリー部材展示の前)

 

スカイツリーの溶接説明