専門雑誌「橋梁と基礎」に「柔らかく合成する 鋼橋よもやま話」が掲載されました!

 近年,高速リニューアル工事でコンクリート床版の取替えが活発化しており,ものつくり大学ではNEXCO総合技術研究所と関連の各種共同研究を行っています.その代表的な研究として,鋼部材の炭素繊維強化ポリマー(CFRP)による補強工法開発や,弾性合成桁挙動解明があります.これらの研究では,完全な合成ではなくフレキブルな合成という共通点があります.その特徴などを記載した評論が掲載されました.

まず鋼部材とCFRPの接合で苦労した点や大きく進歩した技術を紹介しました.次に,コンクリート床版を有する鋼桁橋の設計において,長年の疑問である合成桁もしくは非合成桁の2つ設計方法しかないことに向き合い,弾性合成桁の設計方法が最も合理的であることを説明しています.最後に,構造物の新設や補修補強において,力学の知識がある技術者が美しいと感じるものを,設計・施工することが重要であることを述べています.

  

  

浅利川橋

  

ポリウレアパテ

   

せん断載荷実験

   

曲げ載荷実験

   

千鳥の沢川橋

   

フレキシビリティ定数とバネ定数の関係