浦添大公園でGFRP歩道橋架設-安全性確認実験を実施-

2019年10月16日,沖縄県浦添公園でGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)製の歩道橋が架設されました.この橋は㈱コムテック社(熊本県)にて,オランダから技術導入したVI(Vacuum Infusion)法により製作したGFRP成形材を,エポキシ樹脂で接着集成した箱桁構造です.幅2.5m,橋長18.5mであり,VI法で作られたGFRP橋としては国内最大級になります.

GFRPは,従来の鋼や鉄筋コンクリート,または木材に比べて耐腐食性が高く,軽量であることから,腐食環境の厳しい浦添大公園において,ライフサイクルコストに優れているとの判断で採用されました.本年,7月に,ものつくり大学のストラクチャー実験室において,実橋1/2断面サイズ供試体の曲げ載荷実験とせん断載荷実験を行い,本橋の安全性を確認しました.今後,この種のFRP橋のますます発展を祈念します.

浦添大公園歩道橋架設
浦添大公園歩道橋架設
浦添大公園歩道橋架設完了
曲げ載荷実験
せん断載荷実験